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6月11日 いよいよ記念コンサートまで一週間

 鷲宮ウィンドアンサンブル創立記念コンサートまで、いよいよ一週間に迫った。今日は、午前中が合奏、午後は各パートの自主練があった。なかなか、エンジンがかからない、わが団のメンバーも、ようやく追い込みにかかったようだ。私は、昼過ぎまでの合奏の後、久喜市吹奏楽団と鷲宮高校の定期演奏会をはしごした。昼食をとったのが遅かったため、それぞれ聴けた演奏は1曲づつ。サウンドを確認した程度だったが、それぞれの雰囲気は感じ取ることができた。
 久喜市吹は、ちょうどドビュッシーの「海」の最終局面に向かっていたところ。音はしっかりしていたし、サウンドも柔らかく、しかも切れがあり、大人らしい演奏であった。ところが盛り上がりの部分でバランスを崩してしまった。あるパートが突出しすぎたのである。指揮者の指示か、それともパートの単独犯(?)かは定かで無いが、せっかくの盛り上がりを(私の個人的な受け止めではあるが)台無しにしてしまったように感じられる。
 鷲宮高の演奏はアンコールのみしか聴けなかった。昨年も聴いているのでこの学校のサウンドはつかんでいるつもりだが、本当に10年前の演奏とは、見違えるほどの演奏である。第1部で「オリエント急行」(スパーク)などを聞き逃したのが悔やまれる。ただ、ホールに大変良い響きがあるため、その助けを借りている部分もあるようだ。例えば、低音パートなどの動きがもっとクリアになれば、全体のサウンドもさらに向上するように思われる。
 この2つの演奏会で対照的だったのは、観客の動員数。それぞれ千人程度のホールで、前者は約一割、後者は約7割程度の入りだった。昨日行われた久喜高校は、同じ千人程度のホールをほぼ満員にしたようだ。どうしても一般バンドの集客力は鈍ってしまうのか。わが鷲宮ウィンドは、そもそも小さなホールしか使っていないので、100人も入ればたくさん入ったように見える。一般バンドは、演奏面や運営面を維持するのが精一杯で、広報活動を組織的に展開するのがむずかしいのか。せっかく良い演奏をしているのだから、その辺を解決していけば、もっと多くの人々に聴いてもらえるかもしれない。
 でも、その前に演奏する側の姿勢をきちんと持っていたい。演奏の不出来を「アマチュアだから」「一般バンドだから」という言い訳ですませるのには、私は反対だ。一生懸命に練習して、時間を作って、それでもできなかった場合でも、その成果は演奏にきちんと表れ、観客はそれをきちんと感じ取ってくれるし、大変良い評価をしてくれる。逆に練習をきちんとしなかった場合の演奏も、観客は敏感に感じ取ってしまうのだ。そういう意味では、演奏はその団のありのままの姿を表している。これはI教授の家でも指摘しているが、演奏する側の姿勢は非常に大切だと思うし、その姿勢が今後の私たちの活動を大きく発展させ、飛躍させてくれるのだと、私も感じる。

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