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5月14日 鷲宮ウィンドのみなさんへ

 いよいよ差し迫った6月18日のコンサートの練習に熱が入ってきた。木管と金管の各パートがそろってくると、音につやと厚みがでてくる。その反面、テンポ感、アーティキュレーション、ダイナミクス、ハーモニーなどに多少のずれが生じてくるのも事実だ。だが、すべてのパートがそろった時のテュッティの音は実にいいものだ。作曲者は自分の持てる才能をフルに活用し、自身の音楽はもとより、どの楽器にどの旋律を持たせるのか、どの楽器に対旋律を持たせるのか、打楽器は何を使うのか、オクターブまたは異種楽器間で重ねる楽器はどうするのかなど、オーケストレーションの面でも、いろいろと思いをめぐらせ楽曲を創りあげていくのだと思う。練習において、あるパートの音が抜けていては、作曲者のそんな思いを再創造する面白味を体験することができなくなってしまう。たとえアマチュアの世界であっても、やはりみんながそろうような努力と意識が必要なのだと思う。そんな努力は、いろいろな人によって積み重ねられる。これまで現団員以外で、鷲宮ウィンドを演奏面で支えてきた人たち(エキストラ、元団員)は45人にのぼった。それ以外に支えてくださっている人たちは、私たちの想像以上の数にのぼるにちがいない。その人たちのために、そして私たち自身のために精一杯の演奏をしよう。10年間の結晶としてのコンサートを開くことができる喜びを分かち合おう。