2001.5.26芦ノ湖

前日の睡眠不足も手伝って、天気の回復を待っての車で仮眠はすぐに寝付く。しかし、外の事が気になり、30分ごとに目が覚める。しかし、いつになっても霧が晴れない。到着して2時間余り。ようやく船が出せるまでに霧が晴れる。しかし、いつまた出るかもしれぬ様子に、あわてて道具を用意し、とにかく湖に船を出すことにする。

「出られさえすれば、あとはなんとかなる」あわただしくロッドを準備し、おおばボートの桟橋を出たのは7時頃。晴れ間からのぞく太陽は、かなり高くなっている。「朝のおいしい時間はすぎちゃったな」そんなことを思いながら元箱根湾を出たところから仕掛けを出す。

トローリングは、戦略を組み立てる上でいくつか重要なファクターがあるが、自分は引っ張るルアーの種類ルアーを通す水深船のスピードの3つが重要だと考えている(それしか無いと言って良いかな・・)。たったそれだけのことなのに、いつもいろいろ迷ってしまう。まぁ、確固たる持論が無いからそうなるのだが、今回は「貝系のルアーを、レッドコア6色以上で、船足はやや速めにする」と決めてそれ以外のことはしないことにしていた。

さて、元箱根湾を出た後、普段は西岸に船を向けるのだが、今回は東岸の沖合いを北上する。成蹊沖を過ぎて、船を西に向け湖を横切る。半分を過ぎた辺りで本日最初の当たり。自作アワビスプーンを6色で引っ張っていた方(もう一方は、白蝶貝を挟んだナブラミノー9色引き)にレインボウがかかる。流し始めて30分も経たないうちのヒットに、霧で出船が遅れた鬱積がチャラになる。なんと単純な事か。

天気の方はと言えば、一時期顔を出していた太陽はすぐに顔を引っ込め、変わりに、霧が下りてくる・風が吹く・時折霧がひく。の繰り返しになる。風は西風で、西岸の岸に近いところ以外はウサギが飛ぶくらいの強さだった。そんな中、出船が遅かったのを取り戻すべく、トイレ休憩も入れず、ひたすら船を操っていた。

最初のゲットから15分もたたないうちに、次の当たりがある。今度はかなり引きが強い。妻に操船を代わってもらい、取り込みに集中する。上がってきたのは、放流直後と思われる尾鰭が無いかなり太った50cm弱のレインボウ。翌日(27日)に予定されていたバーベキューのために一応キープする。結果として、これがこの日の最大魚となった。

終わってみれば7〜12時の中で、9尾のレインボウのキャッチとなった。これ以外にも明確な当たりが3回はあったので、魚の活性はかなり高いと言えよう。

活性と言えば、こんな場面があった。魚の取り込みが終わった仕掛けを再び流すべくリーダーを出したところで、もう一方のロッドに当たり。リーダーだけ出したロッドをロッドキーパーに挿して、もう一方の取り込みにかかる。この取り込み中に、リーダーで流していた方のリールからラインが出て行く。「根がかりか?」と思って魚探を見たら水深は30m近くある。とにかくかかっている方を取り込まないといけないので、そちらを引き寄せリリースしたところで、妻が「かかってる」とリーダーのみのロッドの竿先を指差す。確かにかかっているようだ。あわてて巻くと、果たして、鰭ピンのレインボウ40cmがかかっているではないか・・・!活性の高さを物語るエピソードであろう。

結局、かかった魚は皆レインボウで、念願のスーパーアマゴをゲットする事はできなかった。が、久しぶりにそこそこ楽しんだ釣りになった。次回はぜひアマゴをゲットしたいものだ。

 

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