かえたついでに、フランス映画

ふーむ、フランス映画について書こうとして、あまりの勉強不足で、今フランス映画って作られているのか、そして日本で上映があるのかさえ、とんと分からないのでした。というわけで私の思い描くフランス映画は、かのアラン・ドロンやカトリーヌ・ドゥヌーヴが活躍したころのお話です。
あのころのフランス映画というのはやはり、イメージの通り恋愛映画が多かったのですが、あまり好きな分野でなくて、もっと違った感じの映画ばかり見ていたような気がします。
前回お話ししましたように、1960年代の後半にアメリカでは、ニューシネマの動きが始まるわけですが、フランスでは、それに先駆け60年代前半に、ヌーヴェルヴァーグという新しい感覚の映画の流れが起きています。。そして60年代後半には、アラン・ドロン、ジャン・ポール・ベルモンド、リノ・バンチェラなどそうそうたる顔ぶれが、フィルム・ノワール(暗黒映画)で活躍します。
さて、一方で女優と言えばなんといってもカトリーヌ・ドゥヌーヴが一番でしょうが、私はジョアナ・シムカス(左写真)という女優が大好きでした。代表作は「冒険者たち」「オー」「若草の萌えるころ」です。(ちなみにアメリカ女優では、キャンデス・バーゲンかな)

私の好きなフランス映画BEST10

 
作品名制作年監督主な俳優コメント
太陽がいっぱい1960年ルネ・クレマンアラン・ドロン、マリー・ラフォレ、モーリス・ロネアラン・ドロンが役柄とぴったりあって、とても素晴らしい青春サスペンス映画だと思う。最後のシーンは忘れらない。
冒険者たち1967年ロベール・アンリコアラン・ドロン、ジョアナ・シムカス、リノ・バンチェラこの作品は、私がフランス映画で一番好きな映画です。さわやかで、ほろ苦くて、シムカスが本当に美しかった。
サムライ1967年ジャン・ピエール・メルヴィルアラン・ドロン、ナタリー・ドロンフィルム・ノワールの傑作。カメラワークが素晴らしい。サムライと言ってもあくまでその心意気のこと。
さらば友よ1968年ジャン・エルマンアラン・ドロン、チャールズ・ブロンソン、ブリジット・フォセードロンとブロンソンの友情が最高でした。「禁じられた遊び」のポートレット役ブリジット・フォセーも大人になって共演。
あの胸にもういちど1968年ジャック・カーディフアラン・ドロン、マリアンヌ・フェイスフル革ジャンに裸身で、ハーレーにまたがって愛人に会いに行くマリアンヌが官能的でした。原作はマンディアルグの「オートバイ」
白い恋人たち1968年クロード・ルルーシュ グルノーブル冬季オリンピックの記録映画だが、フランシス・レイの音楽に合わせて美しく描かれている
オー1968年ロベール・アンリコジャン・ポール・ベルモンド、ジョアナ・シムカスレーサー上がりが暗黒街のボスになるまでのフィルム・ノワールの傑作。ジョアナ・シムカスがかわいい。
個人教授1968年ミシェル・ボワロンルノー・ベルレー、ナタリー・ドロンランボルギーニ・ミウラを追いかけるベルレーとスキー場でナタリー・ドロン。ナタリー・ドロンのとんがった唇がステキ。
ボルサリーノ1969年ジャック・ドレーアラン・ドロン、ジャン・ポール・ベルモンド2大スター共演の映画としては、いちばんかっこよかっった。ちなみにボルサリーノとは、イタリアの有名帽子のブランド。
雨の訪問者1970年ルネ・クレマンチャールズ・ブロンソン、マルレーヌ・ジョベール、ジル・アイアランドマルレーヌ・ジョベールの若妻とブロンソンがかっこよかった。

好きな作品を選び出したら、60年代後半のちょうどアメリカンニューシネマの時代と同じになってしまったのは単なる偶然ではなくて、あの頃は映画に夢中だった。
そして、アラン・ドロン、ジャン・ポール・ベルモンド、カトリーヌ・ドゥヌーヴの3大フランスのスターが最も輝いていたころなのかもしれない。したがって、アラン・ドロンの作品が6つも入っている。
最近のアメリカ映画の全盛を考えると、これからこのようにまとまってフランス映画を見ることはないと思うと残念ではあるが、青春の一時期、フランス映画に触れることができたことは幸せだったのかもしれない。
何かの機会にもう一度見直してみようと思っている。