モンテカルロへ行こう

1951年 フランス

キャスト:オードリー・ヘップバーン(メリッサ)ジャネット・バッティ(マリネット)フィリップ・ルメール(フィリップ)ダニエル・ゴデ(ジャクリーヌ)レイ・ヴァンチュラ(ヴァンチュラ)マックス・エロイ(マックス)アンリ・ジェネス(アントワーヌ)ジョン・ヴァン・ドリーレン(ルディ)アンドレ・ルジェット(マイヤール)

監督:ジャン・ボワイエ

私が届けると言うマリネットにこういう事は男に任せろと言うジャン。「お前はここで待ってろ」マックスに赤ちゃんを預かってくれと言うジャン。「あなたのお孫さんです」「私の?」「デュボア夫人は娘さんでしょ」「ジェルメールは娘だが」「その子供」「なぜ」「娘さん夫婦が旅行中だから、あなたに預かってほしいと」「困るよ。これからモンテカルロに演奏旅行だ。赤ちゃんを連れていけない」「僕の仕事は預けるだけ。じゃあね、おじいちゃん」

列車で出発する楽団。団長のヴァンチュラの個室に手紙と赤ちゃんを置くマックス。<私の子供をお預けします。父親は楽団員の一人です。彼には秘密でしたが、私にはもう育てられません。お願いします。悩める母親より>団員が誰も心当たりがないと言うから施設に送ると言うヴァンチュラに数日に猶予をくださいと言うマックス。「そのうち名乗りますよ。私が面倒みます」

保育園の園長に大変ですと言うマリネット。「デュボアさんの赤ちゃんとメリッサさんの赤ちゃんを間違えてしまったんです」「たった2日の留守番もできないのかい。警察に知れたら閉鎖だよ」「どうすれば?」「モンテカルロに行って、楽団から取り戻しておいで」

この保育園に間違いないとルディに言う探偵。「奥さんは2か月前に預けました」「急がないとメリッサはハリウッドに戻ってしまう。帰らせないために子供を預かるんだ」探偵に赤ん坊はいないという園長。「なぜ」「母親が連れ去りました」「どこに」マリネットからの電報を読む探偵。<モンテカルロに到着。楽団も発見。アメリカ人の赤ちゃんを監視中>

赤ちゃんのことが気になって演技なんかできないとマネージャーに言うメリッサ。「夫に取られないか心配なの」「撮影に戻ろう。もう少しで終わりだ」「待てないの」「保育園に電話すれば?」「するわ」メリッサに脅迫されて仕方なくルディに赤ちゃんを渡したと言う園長。「モンテカルロに行くわ」「なぜ」「夫が赤ん坊を誘拐したのよ」「結婚して子持ちだとわかると人気が落ちるぞ」「いいわよ」

乳母となって赤ん坊の面倒を見て、保育園に戻すチャンスをうかがうマリネット。歌手のフィリップに娘のジャクリーヌとの結婚は許さないと言うマイヤール。マリネットを口説くマネージャーのアントワーヌ。楽団員全員が赤ん坊の面倒を見るのでイライラするマリネット。「アントワーヌ。この子は本当は私の子供なんです」「父親は誰だ」「ヴァンチュラさんです」「わかった。僕にまかせろ。バーで一杯やろう」赤ん坊を連れ去ろうとする探偵に、どこへ連れて行くのと聞くジャクリーヌ。「乳母さんがいないから」「じゃ、あとは私が面倒を見るわ」この赤ん坊は私の子とマイヤールに言うジャクリーヌ。「フィリップがパパよ」「なんたることだ」探偵に役立たずと罵るルディ。

ヴァンチュラとマイヤールに赤ん坊の父は僕ですと言うフィリップ。マイヤールに孫をさらわれたとヴァンチュラ言うマックス。アントワーヌに赤ん坊の父親はフィリップだと言うヴァンチュラ。あれはジャクリーヌと結婚するためのウソだったんですとヴァンチュラとアントワーヌに言うフィリップ。やはりマリネットが母親だとヴァンチュラに言うアントワーヌ。母親は私の娘だとヴァンチュラに言うマックス。赤ん坊の父親はアントワーヌだとヴァンチュラに言うマリネット。ジャクリーヌに本当の母親が見つかったと言って、マイヤールの目を盗んでジャクリーヌから赤ん坊を受け取るフィリップ。

話し合う探偵とマネージャー。「赤ん坊は本物なのか」「でも急がないと遠くへ行ってしまいます」「ルディは大丈夫か」「私は金次第でメリッサさんのために働く」「わかった。いくらだ」「100万」「15万にしろ」メリッサに赤ん坊が戻ってくると言うマネージャー。「ルディが返してくれるのね」「ただお金を要求されてね」「いくら?」「160万」「値切ったんでしょ」「もちろん」「いくら?」「125万」

列車に乗って赤ん坊とパリに向かうマリネット。あれは俺の孫だと列車に乗り込むマックス。赤ん坊をマリネットから奪い、列車を非常停車させて下車する探偵。フィリップたちに赤ん坊を盗まれたと叫ぶマックス。サイドカーに赤ん坊を乗せて逃走し、マネージャーに赤ん坊を渡す探偵。「遅かったな」「約束の金は?」「これだ」「4万しかない」スピード違反で警察に捕まる探偵。赤ん坊をマネージャーから奪うフィリップたち。

私は赤ん坊の母ではないとマリネットとジャクリーヌ。私の孫ですと言うマックスに現れるジェルメール。「久しぶりね。パパ」「子供にキスは」「パパ。その子は私の子じゃないわ」赤ん坊を抱いて現れるデュボア。「じゃあ、この赤ちゃんは?」私たちの子だと言うルディとメリッサ。「君は盗まなかったんだね」「あなたも」「探偵はクビにした」「私もマネージャーを」「メリッサ、愛してる」「私もよ」

★ロロモ映画評

この映画は別名「オードリー・ヘップバーンのモンテカルロへ行こう」でありまして、彼女が出てなかったら、日本では絶対に日の目を見ることのない一作でありますが、残念ながら彼女をめぐるお話ではなく、彼女の赤ちゃんをめぐるお話でありましたが、「ローマの休日」で世界的スターになる前の彼女を見れるのはなかなか興味深く、後の清楚な感じとはかなり印象の違う気の強そうな若妻を演じており、これはこれでなかなかいいなあと言う気もするわけです。

この映画は題名通り、みんなモンテカルロに行きますが、モンテカルロと言うとロロモはなんとなく浮かれたイメージを持ちますが、モンテカルロとは宮殿や政府があるモナコ市街地区、港湾地区、新興地区ともにモナコを形成する4つの地区の一つのであり、モナコ経済を支える観光業の中心地区で、国営カジノをはじめ、美術館やホテルなどの設備が集まり、芸術祭やスポーツ祭などの催しも多く行われるわけです。

ということでモンテカルロ=モナコと言ってもよさそうですが、モナコはフランスの地中海沿岸地方であるコートダジュールのイタリアとの国境近くに位置する都市国家で、面積は2平方キロメートルとバチカンについで2番目に小さいミニ国家で、国連加盟国の中では世界最小であり、人口は3万6000人程度ですが、個人居住者に対して所得税を課していないため国民の8割以上が外国籍なわけです。

モナコと言えばロロモ世代を思い出しますのが、国王のレーニエ三世がハリウッド女優のグレース・ケリーと結婚したことで、そんなこともあってモナコは華やかなイメージがありますが、GDPは約70憶ドルで、チャドやベナンなどアフリカの人口1000万人程度の中規模国に匹敵し、1人当たり国民総生産は約18万ドルで、統計のある国連加盟国中トップなわけです。

そんなモナコの収入と言えばカジノを連想しますが、かつては国家収入の9割を占めていたこともありましたが、現在では5%以下であり、収入の半分がフランスと同じ税率20%の消費税であり、30%が相続税や法人税などと言うことで所得税は優遇措置があるものの、リッチな外国人を積極的を受け入れているためにカジノや所得税に頼らなくても、健全な国家経営が可能と言うことになり、意外に真面目だったモナコにちょっと驚かされますが、今年の10月から我が国の消費税は10%になる予定ですが、それで健全な国家経営を期待したいとロロモは経済学者のように思うのでありました。(2019年5月)

得点 54点

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