燃えよ!ピンポン

2007年 アメリカ

キャスト:ダン・フォグラー(ランディ・デイトナ)クリストファー・ウォーケン(フェン)ジョージ・ロペス(ロドリゲス)マギー・Q(マギー)ジェームズ・ホン(ワン)トーマス・レノン(カール・ウルフシュターク)ロバート・パトリック(ピート・デイトナ)

監督:ロバート・ベン:ガラント

1988年ソウル五輪。3歳の時から卓球を始めたランディ・デイトナは12歳でアメリカ代表になり、準決勝まで勝ち進むが、父のピートが中国の闇組織と自分の勝敗で賭けをしていることを知ってしまう。動揺したランディは試合に集中できず、準決勝戦で東ドイルのカール・ウルフシュタークのパワーに圧倒されて敗戦し、賭け金を払えなくなったピートは闇組織に暗殺されてしまう。

それから19年後。ピンポン芸人に落ちぶれて場末のクラブで生計を立てるランディに極秘捜査に協力してくれと言うFBI捜査官のロドリゲス。「君の才能が必要だ。我々のターゲットはフェンと言う男だ」「フェンは親父を殺した男だ」「知っている。フェンは何かの密輸を企てているらしい」「俺にどうしろと」「天職を。フェンは卓球マニアで元中国代表だ。今は5年に一度、秘密の世界大会を開いている。部下が世界中の精鋭をスカウトする。黄金のラケットが招待状だ」「スパイなんて無理」「君は大会に出て、卓球をやるだけでいい。昔の力を出せば招待確実だ」

ランディは父の復讐のためにロドリゲスの申し出を受け入れるが、19年間のブランクがたたって、州大会地区予選大会で完敗してしまう。「しょうがないだろう」「フェンの大会は2週間後だぞ。よし特訓だ」

盲目の卓球の名人であるワンにランディを紹介するロドリゲス。フェンは最も優秀な弟子だったと語るワン。「プレーする姿は短パンの悪魔。だが金に強欲じゃった。やがて盗みや恐喝に手を染め、わしの卓球教室を泥棒の巣窟にしおった。破門したらマフィアに入った。我が弟は組織を抜けようとして殺された。一人娘を残してな」「ランディを鍛えてくれたら、フェンを倒せる」「よかろう。明日から特訓じゃ」

弟の娘のマギーをランディに紹介するワン。「マギーが特訓の相手じゃ」卓球は忍耐が必要とランディに言うワン。「ラケットをよこせ。これからはしばらくスプーンで練習しろ」「こんなもんで打てるか」「マギーは打ちこなせるぞ」「わかったよ」

卓球は手首を鍛えなければならんとランディに言うワン。「目と手の連動と持久力も。このハエたたきで特訓だ」「勘弁しろよ。スプーン卓球の次は、ハエ叩きか?」「ハエではない。ハチじゃ」ハチに全身を刺されてしまうランディ。

特訓も半ばじゃとランディに言うワン。「この先が難しいぞ。バックハンドじゃ。孤立無援の時は己を信じるのだ」マギーの特訓で、何とかスプーンでバックハンドを打てるようになるランディ。

長老たちの前でドラゴンと対決しろとランディに命令するワン。「ドラゴンに勝てば、フェンの耳に届こう」ドラゴンとの試合前にラケットを渡すマギー。「父の形見なの。無敵のラケットよ」闇卓球の女王ドラゴンを無敵のラケットで倒したランディは黄金のラケットをゲットし、中南米にあるフェンの秘密要塞に招待される。

ピンポンは王族も盗賊も楽しめるスポーツだと言うフェン。「今日はみんなに喜んでもらえるために地球上最も才能ある卓球選手を集めた。試合はトーナメント方式のサドンデスだ。では始めよう。第1試合はフレディ・フィンガース対ランディ・デイトナ」激戦の末、フレディを倒すランディ。吹き矢であの世に行くフレディ。殺したのかと驚くランディにサドンデスと言っただろうと答えるフェン。「負けたらあの世行きだ」負けられないランディは強豪を次々と打ち負かし、フェンの秘密要塞の地下にプラスチック拳銃の工場があることを発見する。

決勝戦で宿敵カール・ウルフシュタークとランディは対戦するが、カールに無敵のラケットを踏みつぶされてしまう。ランディはソウル五輪当時のラケットを使って、カールと戦おうとするが、フェンは決勝戦の内容を変更すると言う。「決勝戦の相手はマギーだ。彼女と戦え。どっちか死ぬまで。その方が面白い」どういうことだと騒ぐカールをあの世に送るフェン。

お互いに負けられないランディとマギーは延々とラリーを続ける。つまらんと怒るフェン。「二人とも殺せ」そこに現れたロドリゲスはマシンガンを乱射する。「FBIだ。武器を捨てろ」FBIに要塞をメチャクチャにされて怒り狂うフェンに提案するランディ。「どっちがワンの一番弟子は決着をつけたくねえか」「いいだろう」ランディはフェンの弱点であるバックハンドを攻めて勝利する。川に落ちて感電死するフェン。自爆装置で粉砕する秘密要塞。それから2か月後、ワンの卓球教室は再開されるのであった。

★ロロモ映画評

1988年ソウル五輪。3歳の時から卓球を始めたランディ・デイトナは12歳でアメリカ代表になり、準決勝まで勝ち進むが、父のピートが中国の闇組織と自分の勝敗で賭けをしていることを知ってしまう。動揺したランディは試合に集中できず、準決勝戦で東ドイルのカール・ウルフシュタークのパワーに圧倒されて敗戦し、賭け金を払えなくなったピートは闇組織に暗殺されてしまう。

それから19年後。ピンポン芸人に落ちぶれて場末のクラブで生計を立てるランディに極秘捜査に協力してくれと言うFBI捜査官のロドリゲス。「君の才能が必要だ。我々のターゲットはフェンと言う男だ」「フェンは親父を殺した男だ」「知っている。フェンは何かの密輸を企てているらしい」「俺にどうしろと」「天職を。フェンは卓球マニアで元中国代表だ。今は5年に一度、秘密の世界大会を開いている。部下が世界中の精鋭をスカウトする。黄金のラケットが招待状だ」「スパイなんて無理」「君は大会に出て、卓球をやるだけでいい。昔の力を出せば招待確実だ」

こうしてランディは父の復讐のために、ロドリゲスに協力することを誓いますが、この映画の邦題の「燃えよ!ピンポン」からもわかる通り、これはカンフー映画の金字塔である「燃えよドラゴン」のパロディと言うかオマージュと言うか出来損ないと言うか、そういう映画でありまして、アメリカ人が卓球と言うものをどう理解しているかよくわかると言う意味で、なかなか興味深いものがありますが、内容のあまりの無さにはどうしても興ざめしてしまうところは否めないわけです。

と言うことで何を言っていいのかよくわからない映画でありますが、フェンが「この大会がトーナメント方式のサドンデスだ」と言って、負けた選手を本当に突然死だと言って殺していくのがちょっと面白かったのですが、スポーツにおけるサドンデスとは同点となった場合に、先に得点した方が勝利者となり、その時点でゲームが終了するようなシステムのことを指すわけです。

一番スポーツ界の中で有名なのがゴルフのサドンデスで、これはプレーオフで、ホール数を決めずにストローク数に差がついたら終了とする形式を言うわけです。またサッカーのPK戦もサドンデス形式と言えますが、日本のJリーグがかつて採用した、「延長戦に入った場合、先に1点取ったチームを勝者とする」というゴールデンゴール方式がよりサドンデスっぽいと言えるわけです。

ということでこのサドンデスは同点で試合が終わり、延長戦で決着をつけるための手段でありますが、野球やソフトボールの場合は後攻のチームが先攻のチームの得点を上回った場合のサヨナラゲームも一種のサドンデスと言えますが、最近よく使われる延長戦の決着方法としてタイブレークがあるわけです。

野球の世界では国際試合では、延長戦は均衡が破れるまで続けることとされていましたが、オリンピックにおける野球競技の復活を目指す国際野球連盟が、野球のショーアップを目的として、2008年の北京五輪からIBAF主催の国際大会で採用。WBCではおいても、第2回大会から採用し、延長13回からとし、前の回の最後の打者とその前の打者を一・二塁に置き、無死一・二塁から打順を変えずにプレーを開始。また、もうひとつの世界選手権であるWBSCプレミア12では第1回の2015年から延長10回以後のイニングで採用。日本では、社会人野球の公式戦で2003年から採用。大学野球では2011年の全日本大学野球選手権から決勝を除く全試合で採用され、高校野球では国民大会や明治神宮大会で制度が導入されているわけです。

このタイブレークはプロ野球の公式戦では採用されていませんが、それは決着がつかなかったら引き分けにすればいいので問題ありませんが、トーナメント方式だと引き分けにするわけにいかないので、この方式が取られることが増加。また高校野球では選手の健康管理を考慮し、2015年度は、春季都道府県・地区ブロック大会に限り、試験的に延長10回から、1アウト満塁の段階からの設定でタイブレークを行うことを決めましたが、夏季の全国高校野球大会と、それの出場権をかけた地方大会、春の選抜高校野球大会と、それの出場校選定審査の参考材料となる秋季都道府県・地区ブロック大会については当面タイブレーク制は導入しないと決定したわけです。

ということで世の中は段々とタイブレーク導入の方向に動いていますが、ロロモはどうもこの野球のタイブレークと言うものに違和感を覚え、なんだか無理矢理に決着をつけているような気がしてならず、こんな決着をつけるくらいなら、ボクシングで優勢勝ちがあるように、9回終わって同点の場合はより多くヒットや四球を出しているチームをした方が合理的かなと思ったりするわけです。

また、高校球児が体力面の問題から夏のクソ暑い甲子園で延長戦をするのが問題があるとすれば、甲子園でなく東京ドームあたりで夏季の全国高校野球大会をやるのも一計かと思いますが、高校生が延長戦をするのは相応しくないと思われるなら、9回を終わって同点なら、抽選で決着をつけるのもありかなと思いますが、この抽選方式は高校ラグビーは実施しており、2008年3回戦で対戦した佐賀工と茗渓学園は10対10の同点で抽選となり、佐賀工が準々決勝進出。2009年3回戦で対戦した佐賀工と茗渓学園は7対7の同点で抽選となり、佐賀工が準々決勝進出したわけです。

この抽選がどういう方式で行われているかわかりませんが、抽選で決めるのはちょっとかわいそうな気もしますが、ラグビーで再試合と言うのは体力的に見ても過酷なのでやむを得ない気もしますが、この抽選が主将同志の1対1のくじ引き抽選だとすると、主将に責任があまりに重くなるので、野球だったらスタメン9人のくじ引き抽選にすれば、誰のせいで負けたと言うことがわからなくなるので、高校野球で延長戦を廃止するなら、スタメンくじ引き抽選がいいのかなとロロモは思ったりするのでありました。(2016年7月)

得点 6点

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