桃色身体検査

1985年 にっかつ

キャスト:滝川真子(マコ)蛍雪次朗(亀蔵)大杉漣(山村)ルパン鈴木(秋良)真堂ありさ(洋子)

監督:滝田洋二郎

大阪の友愛病院に看護婦として雇われたマコに仕事は慣れたかと聞く先輩看護婦の洋子。「ええ。なんとか」「私、今度の休み、パリに行ってくるから、後のことを頼むわ」「パリ?いいなあ」「よかったら、あんたも一緒にどうや」「いいえ。私はまた今度」「そう。まあ、パリって街は貧乏人には似合わんところやからねえ」「……」「あ、別にあんたのことやないけどね」

夫の秋良に明日お義父さんのお見舞いに行くんでしょうと聞くマコ。「うん。そうや」「差し入れ作っとくからね」「気が利くなあ」「可愛い嫁さんと言われたいんだもん」「お前はほんまに可愛いで」マコを抱く秋良。

父の亀蔵に差し入れを持っていく秋良。「お父ちゃん。あんまり入院しとると、ほんまに体壊すで。薄情なようやけど、お父ちゃんにもまだまだ頑張って、働いてもらわんと」「心配せんでも、そのうちドカーンと大穴あてたるわい」「そういうところがお父ちゃんの悪いとこやで」

亀蔵に相談があると言う神父の山村。「相談?」「お馬さんより儲かる手がありますんや」私はどこも悪くないが入院していると言う山村。「神経痛ちゅうことで入院してますが、医者もそれがホンマかどうかわかりません」「なんで入院しとるんや」「金儲けのためでんがな」「病院で金が儲かりますのか」「儲かります。一晩で200万」「え?200万」

友愛病院では1日3人死ぬと言う山村。「大阪の病院の中でトップクラスの死亡率です。その中には自分の死体を解剖用に使うてくれと言う人がいます。そやから、あの病院のどっかに解剖用の死体があるんです」「その死体をどうするんです」「盗み出します」「なんやて」「とにかく、若い男の死体が2ついるんです」「なんで死体が200万に化けまんのん」

理由を説明する山村。「私には半年前までは弟が二人いました。はように両親を亡くしたもんやから、兄弟三人肩を寄せ合うように生きてきました。去年の夏、兄弟三人、海水浴を楽しんどったんです。それで弟二人はゴムボートに乗ったまま、まだ帰ってきまへんのや」「ほな、溺れなはった」「多分ね」「多分?」

まだ遺体が上がってないと言う山村。「それで二人のために慰霊碑建ててやりたいんやけど、遺体が上がらんことには保険金はおりんのですわ。偽装や自殺やとうるさいんです」「それで死体を」「盗んだ死体を弟らに仕立てあげてやね。保険会社に見せたろう思うんです」「そやけど、顔とか体つきがあんたと全然違うと」「長いこと海に漬かってたから、ふやけたんやといいます」「そうでっか」「あとのことは私が責任を持ちます。弟のためや思うて、なんとか力を貸してくれまへんか」「300万ならええで」

今晩、内職しないかとマコに聞く洋子。「1時間で2万5千円になる。仕事は簡単や。そのままの格好でベッドに寝てたらええんやから」「まさか、あなた私に」「ただの売春とは違うよ。病人の性欲を満たしてあげるってことは、健康の回復にもなる。いわば人助けやね」「冗談でしょう。バカにしないでください」「パリなんか、すぐに行けるんやで」「……」「それにいろんな男ともやれて、お金にもなるし」「私は貞淑な人妻ですからね。お断りします」

秋良に看護婦売春に誘われたと話すマコ。「え」「もちろん断ったけど、あとで計算してみたら3か月くらいで二人でパリに旅行に行くくらいのお金、貯まるのよね」「お前、そんなにパリに行きたいんか。体売ってまで」「行きたい」「俺はただのサラリーマンやぞ」「無理なことはわかってるけど」

亀蔵と山村は遺体安置所に行くが、施錠されているために入ることができなかった。病院内部の協力者が必要だと亀蔵に言う山村。秋良に金儲けの話があると言う亀蔵。「いくらの話や」「300万や」「300万?」遺体安置所に行く亀蔵と山村と秋良。そこに鍵を持って現れるマコ。「遺体を二つ盗んだら、パリに行けるんや」「案内します。どうぞこちらに」

遺体安置所に入る亀蔵と山村と秋良とマコ。しかしホルマリン風呂に浮かんでいる死体を見てビビる亀蔵と山村と秋良。「わし、用事を思い出した」「わしも」「わしも」遺体安置所を出ていく三人。やむなく一人で二つの遺体をズタ袋に入れるマコ。「終わったわよ」「ほな行こうか」車で遺体を運ぶ四人。遺体を海に捨てたと三人に言うマコ。「これでパリに行けるのね」「そういうこっちゃ」

これで退院できると亀蔵に言う山村。「その前にお昼のニュースを見ましょう」<お昼のニュースです。まず最初は季節外れの海水浴場からのニュースです。今朝、須磨の海水浴場に身元不明の死体が二体打ち上げられました。警察の調べではこの二人はともに年齢60歳くらいのおばあちゃんで、この真冬のミステリーに警察は身元の確認を急いでおります>

がっかりする亀蔵と山村。「こら、あかんわ。真冬のミステイクや。あんたとこの嫁さんに若い男の死体や言うことを言い忘れとった」「そう言えば、そうやったなあ」看護婦姿のマコを抱いて喜ぶ秋良。マコは「パリよ」と喘ぐのであった。

★ロロモ映画評

大阪の友愛病院に看護婦として雇われたマコ(滝川真子)に仕事は慣れたかと聞く先輩看護婦の洋子。「ええ。なんとか」「私、今度の休み、パリに行ってくるから、後のことを頼むわ」「パリ?いいなあ」「よかったら、あんたも一緒にどうや」「いいえ。私はまた今度」「そう。まあ、パリって街は貧乏人には似合わんところやからねえ」「……」「あ、別にあんたのことやないけどね」マコの夫の秋良の父の亀蔵に相談があると言う神父の山村。「相談?」「お馬さんより儲かる手がありますんや」私はどこも悪くないが入院していると言う山村。「なんで入院しとるんや」「金儲けのためでんがな」「病院で金が儲かりますのか」「儲かります。一晩で200万」「え?200万」

友愛病院では1日3人死ぬと言う山村。「その中には自分の死体を解剖用に使うてくれと言う人がいます。そやから、あの病院のどっかに解剖用の死体があるんです」「その死体をどうするんです」「盗み出します」「なんやて」「とにかく、若い男の死体が2ついるんです」「なんで死体が200万に化けまんのん」理由を説明する山村。「私には半年前までは弟が二人いました。去年の夏、兄弟三人、海水浴を楽しんどったんです。しかし弟二人はゴムボートに乗ったまま、まだ帰ってきまへんのや」まだ遺体が上がってないと言う山村。「それで二人のために慰霊碑建ててやりたいんやけど、遺体が上がらんことには保険金はおりんのですわ。偽装や自殺やとうるさいんです」「それで死体を」「盗んだ死体を弟らに仕立てあげてやね」

ということで、山村と亀蔵はマコや秋良を巻き込んで、死体を盗みますが、真冬のミステリーならぬ真冬のミステイクだったと言うピンク映画でありまして、まああれこれ言ってもしょうがない映画であることは明白でありますが、この映画のヒロインである滝川真子は1980年代半ばに活躍したセクシー女優でありまして、ロロモは深夜番組で彼女が何かエロいことをしていたことをぼんやりと覚えているわけです。

そしてロロモのような高校野球ファンは滝川と言えば、兵庫県の滝川高校を連想しますが、1918年に私立兵庫中学として設立されたこの学校は、甲子園に春12回、夏7回出場。プロ通算310勝を誇り、1952年と1956年にMVP、1947年と1955年に沢村賞を獲得した別所毅彦、首位打者1回、本塁打王5回、打点王2回獲得した青田昇、専修大学に進学し、87試合登板、41勝と言う東都大学野球記録を樹立した芝池博明、強肩強打の捕手として1982年にMVPに輝いた中尾孝義、1986年にセーブ王に輝いた石本貴昭と言った名選手を輩出したわけです。

しかし石本がエースとして甲子園春夏連続出場を果たした1980年を最後に滝川高校は甲子園から姿を消します。代わって甲子園に出るようになったのが、1984年に創設された滝川二高校で、1987年にセンバツ初出場を果たすと、以降春3回、夏4回の甲子園出場を果たしているわけです。

ロロモは前からこの滝川高校と滝川二高校の関係が気になっていて、運営母体は同じでありますから、滝川二が分校という扱いとなりますが、最近では滝川二の方が勢いがあるようで、特に野球の面では滝川高校はまったく影が薄くなっており、この辺のバランスはどうなっているんだろうと「お・も・て・な・し」で世界中の男性のハートをわしづかみにした滝川クリステルに聞いてみたいと思うのでありました。(2016年4月)

得点 24点

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