モンキー・ビジネス

1952年 アメリカ

キャスト:ケイリー・グラント(バーナビー)ジンジャー・ロジャース(エドウィナ)マリリン・モンロー(ロイス)チャールズ・コバーン(オクスリー)

監督:ハワード・ホークス

化学者のバーナビーはチンパンジーを実験台にして若返りの薬を開発していたが効果が出ないのに苦慮していた。君の研究を期待してると言う社長のオクスリー。「どうなっている」「効果は少しだけ出ています。でも合理的にそんな薬を作ることは不可能。できたら奇跡です」「君ならできる。研究を続けたまえ」檻から抜け出したチンパンジーのエスターは若返りの薬を調合して一口なめ、あまりに苦いので給水器の中に入れるが、守衛に見つかって檻の中に戻される。

実験薬を作り自らを実験台にして飲むバーナビー。「苦いな。水を」給水器の水を飲むバーナビー。「水まで苦く感じる」たちまち20歳の若者の気分となったバーナビーはスポーツカーを購入し、社長秘書のロイスをドライブに誘い、ローラースケートを楽しみ、プールで飛び込みを披露するが、薬の効き目が切れて気を失う。

研究室で寝込むバーナビーに大丈夫かと聞く妻のエドウィナ。「夢見てたことを全部やった。僕はとうとう人類が大昔から求めていた薬を発見したんだ」「本当に効くの?」「説明できんが精神に作用する。老化とはさよならだ。もう一度飲んでみる。量を増やして」「私が飲むわ。化学者のあなたは観察者になって」

実験薬を飲むエドウィナ。「苦いわ。水を」給水器の水を飲むエドウィナ。「水まで苦く感じるわ」たちまち20歳の娘の気分となったエドウィナはバーナビーをドライブに誘い、大酒を飲んで、ダンスを楽しむが、薬の効き目が切れて気を失う。

研究室に戻るバーナビーとエドウィナ。「エドウィナ。薬は処分する」「そうね」「薬は危険だ」「わかったわ。朝食でも作るわ。コーヒーでも飲みましょう」「大量に沸かしてくれ」コーヒーを飲むバーナビーとエドウィナ。「苦いコーヒーね」「そうだな」「あなたは三杯目よ」「君も二杯目」「三杯目よ」幼児の気分に戻ったバーナビーとエドウィナはペンキ塗りごっこをして遊ぶが、薬の効き目が切れて気を失う。

重役会議を開くオクスリー。「ロイスの話だとバーナビーの薬はとても効くそうだ。そこで我が社で買い取りたい」「研究室に行こう」研究室に行くオークリーたち。「バーナビーはいないな」「水割りでも飲んで待とう」水割りを飲むオクスリーたち。「苦いな」「給水器の水が悪い」「そんな水は捨ててしまえ」研究室に戻ったバーナビーはオクスリーたちが馬鹿騒ぎをしているのを見て呆れる。

新薬はサルが作ったのかしらとバーナビーに聞くエドウィナ。「サルの手柄でも落胆しないわね」「どうかな」「製法はサルの頭の中よ。聞き出せるかしら」「尻をひっぱたくさ」「落胆してないのね」「新薬がある」「どんな?」「薬や瓶には入ってない。若さを忘れたら老人」「説明して」「君の心にいる。最愛の人。君が腕に抱きしめる人。僕が新薬さ。哲学的だろ」「たくさん飲みたいわ」バーナビーとエドウィナはキスをするのであった。

★ロロモ映画評

化学者のバーナビーはチンパンジーを実験台にして若返りの薬を開発していたが効果が出ないのに苦慮していた。君の研究を期待してると言う社長のオクスリー。「どうなっている」「効果は少しだけ出ています。でも合理的にそんな薬を作ることは不可能。できたら奇跡です」「君ならできる。研究を続けたまえ」檻から抜け出したチンパンジーのエスターは若返りの薬を調合して一口なめ、あまりに苦いので給水器の中に入れるが、守衛に見つかって檻の中に戻されるのであった。

そして給水器の中に紛れ込んだ若返りの薬をそうとは知らずに飲んでしまったことで巻き起こるドタバタ喜劇が展開されますが、この映画のタイトルである「モンキー・ビジネス」からロロモはサルをめぐる珍騒動が繰り広げられるのかと思いましたが、そんなことがなかったのが残念で、そもそもエスターが若返りの薬を調合したのは偶然なのか必然なのかよくわからなく、このエスターを巡る珍騒動にしたほうが良かったのではとロロモは思うわけです。

若返りの薬を飲んだバーナビーとエドウィナは青春時代や幼児時代に逆行して大暴れしますが、そういうのを見て楽しいと言う人には楽しいのでしょうが、そういうのを見た楽しくないロロモには楽しくないわけで、社長秘書役で登場するマリリン・モンローはバーナビーが作った万能ストッキングの効果を見せるシーンや、ローラースケートでスケートを履きかえるシーンで自慢の脚線美を披露しますが、ロロモは当然そんな程度のセックスアピールでは満足できないわけです。

この映画の結論は若返りの薬などなくても、人間は気持ち次第でいつも若くいられると言うことのようですが、肉体の衰えは隠せなくても気持ちはいつまでも若くいたいと言うのはロロモも共感するところでありまして、なるべく老け込まないように努力していますが、年を取ると、人間は生まれた頃に戻ると言うか思考が幼児化してしまう場合もあるので、そうはならないように常に脳みそに刺激を与えておかなくてはならないわけです。

そしてロロモは若返りの薬から手塚治虫原作のアニメ「ふしぎなメルモ」を思い出すわけです。主人公である小学生のメルモの母は交通事故で死にますが、天国に言った母はメルモに「不思議なキャンディー」を贈ります。このキャンディーは赤いキャンディーと青いキャンディーがあり、赤いキャンディーを食べると10歳若返り、青いキャンディーを食べると10歳年をとる作用があり、メルモはそのキャンディーで赤ん坊や大人や人間以外の様々な動物に変身すると言うファンタスティックなストーリーであります。

ロロモはこのアニメをはっきり見た記憶がないのですが、このアニメは性教育アニメとして有名で、子供のメルモが青いキャンディーを食べて急に大人の体つきになるのがエッチであると評判になったのを覚えていたり、「メルモちゃん、メルモちゃん。メルモちゃんが持ってる、赤いキャンディー、青いキャンディー、知ってるかい?」と言う主題歌を今でも口ずさめるところから見ていたのかなと思いますが、正直な話、赤いキャンディーを3個ぐらい一気飲みしたいと思ったりするのでありました。(2015年5月)

得点 2点

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