内海の輪

1971年 松竹

キャスト:岩下志麻(西田美奈子)中尾彬(江村宗三)三国連太郎(西田慶太郎)富永美沙子(政代)入川保則(江村寿夫)夏八木勲(長谷)滝沢修(山口)

監督:斎藤耕一

女の死体が発見され、刑事が旅館の女将に質問する。「ここに、和服の女の人は泊まらなかったかね」「そんなら、今朝ここを発ったあの人じゃ。そう言えば昨夜から様子がおかしいと思いました」「連れがいたの」「ええ、男の人が」男は30歳くらいで一見インテリ風の男だった。それらしい男が宝塚方面まで向かったことは確認できています。と無線連絡する兵庫県警の警官。やっぱり殺人事件ですかと聞く女将に、自殺する女が悲鳴を上げるかね、と答える刑事。

父親ほど年の離れた夫の慶太郎から激しいマッサージを受けて悶える美奈子。それを聞いて震える女中の政代。今度いつ東京に行くと聞かれ、悶えながら来週の土曜日と言う美奈子。「三月にいっぺんの東京行きを増やしてくれと言ったな」「え、ええ」「そんなに東京がいいのか」「向こうの店舗を見たくて」

美奈子は松山の呉服屋の老舗である伊予屋の当主である西田慶太郎のところに嫁いで、伊予屋を切り盛りしていた。東京に出た美奈子は、東京で最新衣料の動向をチェックすると、考古学専門の大学助教授の江村宗三と密会し、ホテルで抱かれて激しく悶える。

五年前、美奈子は宗三の兄である寿夫と結婚していたが、寿夫は女を連れて新潟に駆け落ちしていた。美奈子は当時学生だった宗三と一緒に新潟に行き、寿夫と会う。寿夫がもう自分のところに戻ってこないことを知った美奈子は、寿夫と別れる決心がついたと言い、水上温泉に宗三と一緒に泊まろうと言う。そして温泉旅館で宗三を誘惑し、関係を持つ美奈子。

しかし美奈子はそれから一年半して慶太郎のところに嫁いでしまう。生まれ変わりたかったのと宗三に言う美奈子。「生まれ変われたのかい」フフフと笑う美奈子。「いつかは会えると思ったわ。でも驚いたわ、あの時奥さんと一緒だったもの」「そうだ。来月会えるかもしれない。岡山に行くことになったんだ」「ほんと?」「岡山大と共同の発掘があるんだよ。一月の中旬になる」「……」「どうしてそんな顔をする。今までみたいに三か月にいっぺんじゃなくて、来月会えるんだよ」「フフ。何と言って家を出たらいいかと思って」

姫路でクラス会があるからそこに行っていいかと慶太郎に聞く美奈子。妻の幸子の父であり学長候補である教授の山口から君の助教授昇格は確実らしいよと言われる宗三。「私からも推薦しておいた」「ありがとうございます。お父さんから言っていただければ心強いです」山口からライターをプレゼントされる宗三。

幸子は妊娠していたが、前に流産した経験があった。今度流産したら、宗三君に別の女に子供を作ってもらうよと幸子に笑いながら言う山口。「いいわ。そんなことをしたらパパの力であなたを大学から追い出してもらうから」「おいおい。宗三君が蒼くなっているぞ。ハハハハ」

宗三は岡山で発掘調査に取り組むが、そこで女の白骨死体が発見される。クラス会に行くという美奈子に、どこに連絡すればいいかと聞く慶太郎。「忘れるところでした。姫路の「よしの屋」の電話番号です。それじゃあ」倉敷の旅館で密会する美奈子と宗三。「ご主人はなんと」「別に。あら、そのライターは奥さんの贈り物?」美奈子を抱きすくめる宗三。「なんと言って出てきた。君は松山での生活を壊したくないんだろう」「あなたこそそれを望んでいるくせに」

ちょっと待ってと言う美奈子。「洋服に着替えるから」白骨死体が発見されてあなたが来られないかと心配したと言う美奈子。「関係ないよ」「身元はわからないの」「若い女ってことしか」「やっぱり愛情関係のもつれかしら。私も殺されるほど愛されてみたいわ。どんな気持ちだったんでしょうね、その女の人が殺された時は。案外幸せだったのかもね。ねえ、もし私があなたに殺してほしいと言ったら、あなたどうする」着替えする美奈子の背後に忍び寄り、美奈子の首を絞める宗三。「殺してやろうか」「フフ。殺して」もっと締めてと悶える美奈子を激しく抱く宗三。

二人は倉敷の町を歩くが、美奈子は知り合いがいるかもしれないと言う。あなたと一緒に歩いているのを見られるのは覚悟が出来ているという美奈子。「それをご亭主に告げ口されたらどうなる」「私が生きている人間だってことを知るでしょうね」「でもご亭主にはクラス会と言ってあるんだろ」「気が付いてるかもしれないわ。だって嘘の連絡場所知らせたんですもの。調べればすぐわかるわよ」「どうしてそんなことするんだよ」「フフフ」

政代は姫路の「よしの屋」の電話番号がでたらめであることを調べ、慶太郎にマッサージしながら、それを教える。「どういうつもりなんでしょうねえ。あんな嘘ついて」「もういい。息がかかる」「よくありませんよ。こんなに凝っていて」政代を突き飛ばす慶太郎。「お前はハゼに似ているよ」

下津井の断崖に行く美奈子と宗三。「怖いわ。こんなとこ」「平気だよ。誰もいないところに行こうと言ったのは君じゃないか。さあおいで」美奈子は宗三のところまで行こうとするが足を滑らせて滑落しそうになる。美奈子を抱きすくめる宗三。唇をむさぼりあう二人。

「意地悪」断崖を離れる二人。「私、昔から高所恐怖症なの」「へえ」「私、いつも考えるのよ。私が死ぬときは高い崖から空中を舞うように飛び降りるんだって」「ふふふ」「でも、もしあの時、私が崖から落ちたらどうするつもりだった」「あとを追って飛びこんだだろうな」「じゃあ落ちればよかった」

尾道の旅館にチェックインする二人。「明日は何時に帰るの」「ここを九時の水中翼船に乗れば、松山は十一時ね。一週間くらいクラス会があると言えばよかったわ」「冗談じゃない。僕も明日は論文を出さなきゃいけない。あまり無理したら長続きしないよ」「……」「これから港に行ってみよう。明日君が乗る船を見ておきたいんだ」港に行く二人を尾道に里帰りしていた政代が見かけ、二人の写真を撮る。

もう一日一緒にいましょうよ、と宗三にせがむ美奈子。「じゃあ、今夜論文がうまくいったら」「嬉しい」翌朝、論文できたと美奈子に聞かれ、まだだと答える宗三。政代はフロントに手紙を預ける。「これを菊の間に泊まっている人に渡してください」朝風呂に入る美奈子。「ねえ、今日はどこに行く。今まで二人が行ったことのない場所がいいわね」

論文を書くふりをして、飛行機の時間を調べる宗三。風呂から出てくる美奈子。「ねえ、仙酔島に行かない。とってもいいところだそうよ」「うん」「何考えてるの」「……」「イヤよ。今お仕事のこと考えちゃ」原稿用紙を机から振り払う美奈子に、何するんだ、よせよと怒鳴る宗三。ごめんなさいと謝り、原稿用紙を揃える美奈子。「今から船に乗れば、約束の時間に帰れるわ」女中から政代からの手紙を受け取り、それを読む美奈子。

松山に戻り、美奈子と宗三の写真を慶太郎に渡す政代。「これで旦那様もわかってもらえたと」「いや、これは美奈子じゃないね。こんなことを二度とするんじゃない」「もう奥様はこの家に二度と戻ってまいりませんよ。私、奥様に手紙を渡しました」「どんな手紙を書いたんだ」「何もかも見てしまいました。奥様はもう西田家の敷居をまたぐことはできません。あなたなんか死んでしまいなさい」

「政代。もしなんだったら、お前、実家に帰ってもいいんだ」「旦那さん。そんなに私のことがお嫌いですか。私は旦那さんのことだけ考えて」「いや、もしお前の言うとおりなら、美奈子は悪い女だ。しかしそれが美奈子にとって悪いかどうかは誰も決めることはできないはずなんだ」「……」「帰ってきたら黙って迎えてやっておくれ」

仙酔島に行く美奈子と宗三。東京に電話して、幸子に帰りが一日延びると電話する宗三。やっぱりここで別れましょうと言う美奈子に、僕が悪かったという宗三。「明日飛行機で帰ればいい。伊丹に行って明日の飛行機の切符を買って、今晩はゆっくり温泉にでも入ろう」政代の手紙を千切って海に捨てる美奈子。

伊丹空港で明日の松山行きと東京行きの飛行機を予約する宗三に声をかける雑誌記者の長谷。宗三は長谷につれない態度を取るが、長谷は美奈子を見つけて声をかける。「奥さん、久しぶりですね。今日は大阪ですか」「え、ええ。ちょっと」僕は急ぐからと立ち去る宗三。おかしな奴だな、と美奈子に言う長谷。「今日はいろんな人に会うな。奥さん、お茶でもいかがですか」

タクシーで美奈子を待つ宗三は何してたんだ、と聞く。「あなたこそどうして長谷さんを知ってたの」「大学の先輩だよ。君こそどうして長谷を知ってるの」「昔からお店どおしの知り合いよ」「長谷の家は洋品店だったのか」「そうよ」これからどこに行くのと聞く美奈子。「有馬温泉のつもりだったが、あそこはダメだ。にぎやかだからまた知った奴に出会うかもしれない。運転手さん。どっか近くで静かなところないかな」

蓬莱峡のホテルに泊まる二人。長谷は勘のいい奴なんだと呻く宗三に、今さら考えてもしょうがないわと言う美奈子。「君の言うことを聞いて一日延ばしにしたからこんなことになったんだ」「長谷さんに会ったからって、どうしてそんなに私につらくあたるの」「俺の立場を考えてみろよ。あいつは学芸部の記者だから女房の親父に知られて、昇格も何も滅茶苦茶になる。君だってそうだろ。長谷が君の亭主に手紙を出さんとも限らんだろう」「そうなったら仕方ないわ」「女はこういう時に度胸がいいな」

あなたがそんな人とは知らなかったと嘆く美奈子。「私は松山の家を出て一人でやっていくわ」「君がどれほど立派だと言うんだ。水上温泉で誘ったのも君だったし、一年半ぶりで会った時に誘ったのも君じゃないか」「……」「俺は君にとってどういう存在なんだ」「あのころの私は自分で自分の気持ちがわからなかった。今でははっきり言える。命がけであなたを愛していると」「きれいごとを言うなよ。君はきっと生ぬるい瀬戸内海の生活の中で刺激が欲しかっただけなんだ」

私は妊娠していると告げる美奈子。「君からそんなことを聞くとは思わなかった」「どういう意味?」「女がよく使う手だ。第一、俺の子かご主人の子かわからないじゃないか」「それが三年間愛し合った女に言う言葉なの。私たちがどんな夫婦生活を送ってきたか。でもそれを言えば、あなたはそれだけの理由であなたに近づいたと思うわ。私、あの人の子供を産めないの」「ほう。ご主人は不能者だったと言うわけか。そんな言葉じゃ俺は騙されないよ。そんな夢物語のために助教授の座や女房を捨てるのは御免だよ。君が完全に松山の生活を捨てられないようにね」「じゃあ証明すればいいのね」

松山に電話しようとする美奈子を制する宗三。「何をするんだ」「いいわ。私、明日松山に帰って、はっきり離婚の手続きをするわ。そしてあなたの子を産むわ。あなたも東京に帰って離婚の手続きをしてほしいの」無言で立ち上がり、風呂に入る宗三。しばらくして宗三に語りかける美奈子。「宗三さん。まだ怒ってるの?」「……」「あなたもいけないのよ。私もあんなつもりで身体のことを打ち明けるつもりはなかったの。でも産みたい気持ちはわかってほしいの」「……」

「宗三さん。聞いてるの。私、もう松山の家には帰らないわ。あなたが私から離れる時。それが私が死ぬ時です」風呂から出て、一緒に入ろうと言う宗三。浴槽の中で抱き合う二人。「二人で死のうか」「嬉しいわ。私いつでも死ねるわ」「冗談だよ。死んだらおしまいだよ。それより田舎の高校の教師にでもなって、地道に暮らそう」宗三の抱かれて激しく悶える美奈子。「私を捨てないで」

翌朝目覚めた美奈子は、部屋に宗三がいないのを知る。女将から宗三が蓬莱峡の方に行ったと聞いた美奈子は、岩が連なる蓬莱峡に登り、そこで宗三のライターを拾い、宗三が死んだと思って号泣する。そして旅館に戻った美奈子を迎える宗三。号泣して宗三に抱きつく美奈子。「どうしたんだ。どこに行ってたんだ」「あなたこそどこに行ってたのよ」「早く目が覚めたから旅館の庭を散歩していたんだ」「山に登ってたんじゃないの」「一人で蓬莱峡なんか行くわけないじゃないか」「……」

部屋に戻って、宗三に本当に蓬莱峡に行かなかったのと聞く美奈子。「なぜ、何回もそんなことを聞く。行かないったら行かないよ」「……」「早く食事を済ませて、近所を見物でもしよう」マッチで煙草に火をつける宗三にライターはどうしたのと聞く美奈子。「昨日タクシーの中で忘れたらしい」「だって昨夜は使ってたわ」「さっきの散歩で落したのかな。どっちだっていいじゃないか、そんなことは」「……」

「さあ。そろそろ出かけよう。そうだ。折角ここまで来たんだから、その蓬莱峡まで行ってみないか。時間もまだあるし」「私、怖い」「高所恐怖症か。大丈夫だ、僕がついているから」「……」「どうしたんだよ。何怖がってるんだよ」「……」「僕とどこまでも一緒に行くんじゃなかったのかい」「……」「そうか。じゃあいい。俺一人で行くからな。その代わり、もういつ会えるかわからない」

部屋を出ていく宗三。しばらくして旅館を出る美奈子。そこに現れる宗三。「忘れ物があるな」激しく美奈子の唇を奪う宗三。悶える美奈子。「俺は山に行くからな。じゃあ」私も連れてってくださいと言う美奈子。二人は蓬莱峡に登り、殺してと宗三に泣きすがる美奈子。「なぜ私を突き落とさないの。あなたはここまで来て、まだ私が足を滑らせて崖から落ちるのを待っているんでしょう。私は知ってるのよ。あなたが私を殺そうと思っていることを。私、今朝ここでこのライターを拾ったのよ」「……」

「私、もう生きたくないの。あなたの手で死にたいわ。私、本当にあなたを愛してたわ」俺は嫌だ、と呻く宗三。「俺は君を殺さない。こんなことに関わりあって、俺は一生棒に振りたくない。君はいつも俺を利用する。もう利用されるのは嫌だ」蓬莱峡を降りる宗三。泣き止んだ美奈子はめまいを起こして絶叫を上げながら、陰から転落する。

ホシはすぐ割れるな、と言う刑事。美奈子の手には宗三のコートのボタンが握られていたのであった。

★ロロモ映画評

父親ほど年の離れた夫の慶太郎(三国連太郎)から激しいマッサージを受けて悶える美奈子(岩下志麻)。今度いつ東京に行くと聞かれ、悶えながら来週の土曜日と言う美奈子。「三月にいっぺんの東京行きを増やしてくれと言ったな」「え、ええ」美奈子は松山の呉服屋の老舗である伊予屋の当主である西田慶太郎のところに嫁いで、伊予屋を切り盛りしていた。東京に出た美奈子は、東京で最新衣料の動向をチェックすると、考古学専門の大学助教授の江村宗三(中尾彬)と密会し、ホテルで抱かれて激しく悶える。

五年前、美奈子は宗三の兄である寿夫(入川保則)と結婚していたが、寿夫は女を連れて新潟に駆け落ちしていた。美奈子は当時学生だった宗三と一緒に新潟に行き、寿夫と会う。寿夫がもう自分のところに戻ってこないことを知った美奈子は、寿夫と別れる決心がついたと言い、水上温泉に宗三と一緒に泊まろうと言う。温泉旅館で宗三を誘惑し、関係を持つ美奈子。しかし美奈子はそれから一年半して慶太郎のところに嫁いでしまったのであった。

そして学会の調査で岡山にやってきた中尾彬と岩下志麻の瀬戸内海をめぐる不倫旅行が展開され、この二人のドロドロした心理描写がこの映画のミソになり、結局、岩下志麻は一途に中尾彬を愛していましたが、何故か不能の三国連太郎と結婚してしまい、この結婚の理由がどうも判然としないのがこの映画をなんだかモヤモヤしたものにしてしまっており、三国連太郎が不能になったのがいつなのかよくわからないので、彼が最初から不能と知って結婚したのかどうかがわからず、ハゼに似ている無気味な女中と三国連太郎の関係もイマイチわからないし、そもそも三国連太郎が何を考えているのかよくわからないのが、この映画に霞をかけているわけです。

映画の冒頭で岩下志麻は三国連太郎のハードなマッサージを受けて悶えますが、あの悶えはどう見ても官能の極みの悶えであって、不能な三国連太郎がどうしてあそこまで岩下志麻を悶えさせるのかと不思議に思いますが、とにかくこの映画で岩下志麻はポルノ女優ばりとは言わなくても、相当に官能的な演技をし、こういう演技をするところが他のお高くとまった大女優とは違うところという感じで素晴らしいと思い、相手役の中尾彬もその官能演技に対抗できるフェロモンを発揮しており、二人の官能演技を楽しめる映画となっていますが、中尾彬はハンサムなだけで、義父の権力にすがるダメな男に過ぎないのですが、なんだかそのフェロモンでいわくありそうな男に見えるわけです。

この映画は「内海の輪」というタイトルで、原作は松本清張なのですが。「内海」は「ないかい」と読むのですが、「うつみ」とも読めるので、巨人のエース内海哲也を連想しますが、彼は敦賀気比高校でエース左腕として活躍し注目され、1999年の秋季福井県大会・北信越大会では他校を寄せ付けない圧倒的な強さで優勝し、明治神宮野球大会でも準優勝。翌年の第72回センバツ野球大会でも優勝候補の筆頭に挙げられましたが、大会直前にチームメートが飲酒運転・無免許で自動車事故を起こすという不祥事を起こし、敦賀気比は甲子園出場を辞退しました。

2000年の夏の予選では県大会決勝で敦賀気比は福井商に延長10回の末に2対3で敗れ、内海は結局甲子園出場を果たせませんでした。三振のとれる左腕として、内海はドラフトで複数球団による1位指名での争奪戦が確実視されましたが、祖父の内海五十雄が巨人の野手だったこともあり、ドラフト直前に巨人以外からの指名は拒否することを表明。そのため、ドラフト会議では、巨人が単独で3位以降で指名することが想定されましたが、オリックスが1位指名を強行。指名直後に仰木彬監督から電話を受けるなどしたため、一時はオリックス入団に傾きましたが、高校時代にバッテリーを組んでいた李景一が巨人から8位で指名されたことなどもあり、拒否の姿勢を固め、最終的には東京ガスへ進み、2003年、3年越しの願いが叶って自由獲得枠で巨人に入団。背番号は祖父と同じ26に決まったわけです。

それからの彼は順調に巨人のエースとなっていき、2007年に最多奪三振、2011年に最多勝、2012年に最多勝、最優秀投手、ベストナイン、日本シリーズMVPに輝くなど日本を代表する左腕となったわけです。高校時代に注目されても社会人で成長するかどうかわからず、ドラフト1位という高い評価を蹴ってまでプロに行かないというのは大きな賭けで、ノンプロに進んでも必ず巨人がドラフトで指名してくれる保障などどこにもなく、怪我をする危険性もありますが、その賭けに勝って巨人のエースとなった内海は素晴らしい投手ですが、やはりロロモとしてはその異常なまでの巨人愛が気になるわけです。

彼の場合は祖父が巨人の選手と言う事情がありますが、21世紀の現在でも異常なまでの巨人愛を見せる選手が多くて、他球団から高い評価を受けてもそれを蹴って巨人愛を貫くケースがままあり、どうしてそこまで巨人愛をとロロモは渋い顔になりますが、またそういう選手が活躍するのを見ると、そういう選手は立派だと思いながら、どうしても心から祝福できず、そういう選手がいる限り、日本のプロ野球は大リーグに勝てないとなんとなく思ってしまうわけです。

内海は一時はオリックス行きも考えたそうですが、バッテリーを組んだ李景一が巨人に入ったため、巨人行きを決めたようですが、この巨人の李の指名は何か内海を獲るための下準備と言うか、内海をオリックスに入れさせないために巨人が指名したのではないかと言う噂が流れたことがあるそうで、まさかそんなことはないかと思いますが、李は一軍出場もないまま、内海が巨人に入団して、すぐに2004年オフに引退。今も内海と李は交友があるのかどうか知りませんが、この李の野球人生を考えると、やはり異常な巨人愛はどうかと思うとロロモは考えるのでありました。(2013年1月)

得点 50点

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