「青春を返せ裁判」を支援する会 会報 2001年1月・第35号

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   カルト被害問題でパネルディスカッション…P.1

   支援する会第11回総会ひらく………………P.2

   幹事会ひらく……………………………………P.4

   署名をお願いします……………………………P.4

カルト被害問題でパネルディスカッション

「布教される側の信教の自由を高らかに宣言する判決だった」

パネルディスカッション  「カルト被害の救済と根絶にむけて−カルトをめぐる裁判の動向など−」と題するパネルディスカッション(「青春を返せ裁判」を支援する会主催)が11月12日、岡山市小橋町の福祉文化会館で開かれました(写真)。
 パネリストの河田英正弁護士(岡山「青春を返せ裁判」弁護団長)は、霊感商法被害者の相談に乗ってきて、霊感商法をはたらく信者の方にも深刻な被害があることが分かり、重視して取り組んだ。全国的なたたかいの蓄積と、浅見定雄証言などで裁判所を動かし、逆転勝利判決を生んだ、などと述べました。
 同じく大神周一弁護士(東京・違法伝道訴訟、福岡・法の華訴訟等弁護人)は、次のように述べました。−豊田商事の社員を説得する場合と統一協会信者を説得する場合とで全く違うことから、教団による精神のコントロールの違法性を考えるようになった。統一協会は当初河田弁護士らに対し、ニセの出前を注文したり、無言電話を一日数百本かけるなど闘う弁護士に妨害攻撃をしてきたが、これをはね返し、その後全国弁連も結成されて、多大な成果を上げてきた。最後に残った精神のコントロールの問題に対する今回の判決は、待ちに待った勝訴判決であり、布教される側の信教の自由(信じない自由)を高らかに宣言するものであった。統一協会が主張する信教の自由は布教の自由であり、これは憲法上絶対的に保障されている布教される側の宗教選択の自由との関係では、当然に制約される自由である。正体を隠し、だまし、脅して布教する自由はない。統一協会、法の華、泰道などカルト教団は、正体を隠した伝道を行うという特徴がある。今後も、布教される側の信教の自由に光を当てた判決が積み上げられるよう努力していきたい。
 同じく高山正治牧師(救出カウンセラー、「青春を返せ裁判」を支援する会代表)は、次のように述べました。−統一協会とかかわって15年になり、100数十人の救出を手伝ってきた。統一協会は牧師に対しても妨害していて、説得中に岡山の青年部長らが金属バットをもって乱入したり、教会の回りでビラをまかれたり、統一協会は何でも有りの団体だ。伝道にはマニュアルがあり、最近は「町内のものですが」などと言って訪問し、相手の興味あるものを提供し、「実はもっと重要なものがある」などと言って次の段階に引き込んでいく。カルトに入ると、潔癖になったり、生活態度が変わる。
 次に、岡山の原告が発言し、被害者であるものが加害者にもなっているので、被害の重大性がなかなか理解されにくい面があるが、最高裁でも勝利するため頑張ると述べました。
 最後に、カルト被害の根絶にむけて、「私は最高裁で頑張ることが一番で、社会的な理解が広がることも重要」(河田)、「脱会できないように操作されていることを分かりやすくして、裁判に勝ち、運動を広げること」(大神)、「救出を手伝える若手を育てる。被害者のリハビリセンターも必要」(高山)などと述べました。

支援する会 第11回総会ひらく

 「青春を返せ裁判」を支援する会の第11回総会が11月12日、パネルディスカッション終了後に同じ会場で開かれました。
 葛原事務局長から討議資料などの説明があり、討議した結果、次のことが決定されました。
1、活動日誌(内容省略)
2、活動のまとめ
 89年、A男さんが岡山地裁に提訴し、98年に敗訴。そして控訴して広島高裁岡山支部でたたかわれ、今年3月に結審していた青春を返せ裁判は、三度の判決期日延期の後、9月14日に逆転勝利判決(1,752,000円の損害賠償命令)を勝ち取りました。判決は、正体を偽って勧誘し、偽占い師を仕立ててだまし不安を煽るなどして宗教選択の自由を奪って入信させ、生活を侵し、自由に生きるべき時間を奪ったとして、日本で初めて、宗教団体による勧誘・教化行為の違法性を認めました。 この勝利判決は、全国の青春を返せ裁判や霊感商法訴訟など統一協会やさまざまなカルト集団との裁判闘争や、被害者家族のたたかい、宗教者、研究者たちのカウンセリングや啓蒙活動など長年にわたる活動の蓄積の上に、岡山の原告や弁護団の訴訟活動、支援する会の裁判傍聴や署名・宣伝活動などによってもたらされた成果です。
 同種の裁判は、札幌地裁、新潟地裁、東京地裁、静岡地裁浜松支部、神戸地裁でもたたかわれています。
 ホームページでは、裁判の経過や判決文などの資料、統一協会の活動実態などを公開し、また情報や体験などの掲示板を設置していることによって、青春を返せ裁判への理解や、勧誘の被害の防止にも役立っています。10月、接続件数が10万件を超えました。
 ライフスペースから、謝罪広告の請求裁判が東京地裁に起こされましたが、今年3月にライフスペース側の訴えが棄却されました。
3、今後の方針
(1)、公正な裁判が行われるよう、署名集め、要請活動などに取り組みます。国民救援会が隔月におこなっている最高裁事件の統一要請行動にも参加します。
(2)、統一協会による人権侵害を防ぐため、実態宣伝や申し入れ活動に取り組みます。
(3)、他の集会などにも参加し、学習、交流します。
4、決算報告
 収支決算書(内容省略)
 会計監査報告(適正に会計処理が行われていた)
5、新役員の選出
 [代表]…高山正治、[事務局長]…葛原健志、[事務局次長]…赤沢治、須藤正巳(新)、[幹事]…倉橋剛、近藤幸夫、竹内和夫、中沢仁志、渡部義男、[会計監査]…槙尾 裕子、[顧問]…河田英正、立花一也、矢山有作。

幹事会ひらく

 12月12日夜、支援する会の第1回幹事会が開かれ、おもに次のことが確認されました。
1、弁護団に、出張費、資料作成費などの実費を支払う。
2、署名用紙を作って取り組む。
3、国民救援会の最高裁要請行動(最高裁でたたかっている事件関係者が隔月に最高裁に要請している)に参加する。

この間の出来事
2000.10/23 会報第34号を発行。
  .10/26-28 岡山救援美術展(同実行委員会主催。支援する会の役員は実行委員会に参加して協力)が開催される。
  .11/12 パネルディスカッションと総会を開催。
  .11/25 全国弁連研究会に参加。
  .12/12 幹事会を開催。


署名をお願いします

 市民のみなさま。広島高裁岡山支部での逆転勝利判決まで、力強く温かいいご支援をいただきまことにありがとうございます。
 いよいよ最終の裁判所となる最高裁でのたたかいとなりました。
 日本の裁判官は、諸外国と比べて人数が少なく超多忙で、官僚的であるといわれています。そのような裁判官にしっかりした判断をしてもらうには、この「青春を返せ裁判」が国民の人権上重要な問題であることを深く理解してもらわなくてはなりません。公正な審理を請願する署名を集めて、隔月の最高裁要請行動などで最高裁に提出しますので、どうか周りの市民に統一協会の実態や被害の防止などについてお話しいただき、署名を集めてくださいますようお願いします。
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