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 ┃ 「青春を返せ裁判」を支援する会  会  報  1 9 9 7年 9月・第 2 3号    ┃ 
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   │ A裁判が12/10に結審 10/1の岩井証言を参考に・・P.1  │ 
も │ 岩井証人「文鮮明がメシアと言うと来なくなる」・P.2  │ 
く │ Tさんの手記  “先輩っ"とタカル岡大ジャーナル・P.3 │ 
じ │ その他の動き・・・・・・・・・・・・・・・・・P.4  │ 
   │ 今後の予定・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.6  │ 
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                    A  裁  判  が 1 2 / 1 0  結  審  に

                1 0 / 1  の  岩  井  証  言  を  参  考  に

  7月16日午後、統一協会の違法性を問う「青春を返せ裁判」(原告A男さん、
岡山地裁、小澤一郎裁判長)が開かれました。
  花田証人が2回とも出廷を拒否したなかで、裁判官が交替したときに行われる更
新手続きとして、原告と弁護人があらためて裁判の意義を説明する意見陳述をしま
した。
  A男さんは、この裁判の目的は、オウム真理教のように危険な存在の統一協会の
違法性を証明し被害を防ぐことにある、だまして脅して献金させることは違法であ
り、だまして脅して信者にすることも違法である、などと陳述しました。
  つづいて原告弁護団の河田英正弁護士が、正体、目的を隠して勧誘することの違
法性、国内外で統一協会が裁判で断罪されていること、久保木修巳元統一協会会長
らの証人尋問が必要であると陳述しました。
  原告側が統一協会幹部らの証人尋問を迫り、統一協会側が「今日で終結せよ」と
迫るなかで、裁判所は休廷して再協議。結局、原告B子さんの裁判で行われている
統一協会幹部の岩井一正証人の証言が終了(10月1日)した後、その証言を参考
にして、12月10日(15時〜)に最終弁論裁判(結審)を開くことになりまし
た。
  閉廷後の懇談会では、「この裁判は、多くの被害者の代表訴訟的な意味がある。
出廷しなかった花田は、原告への反論を放棄したことになる」(近藤幸夫弁護士)、
「被害者の親として、身に迫るものがあった」(広島からの参加者)、「聞いている
と、私のたどってきた道と全くいっしょでした。ぜひ勝ってほしい」(B子さん)、
「これじゃあ、だれでも引っ掛かる、ずいぶん研究されたやり方だなと思いました」
(高校教員)などの意見が交わされました。

※A男さんと弁護団の意見陳述の全文は、会報特別号(B5版24頁)として10
月に発行し、希望者に配付する予定です。10月19日の江川講演会に間に合わせ
る予定ですが、参加できない方には郵送しますのでご連絡ください。


           B裁判で岩井証人「文鮮明がメシアと言うと来なくなる」

  B子さんが原告の「青春を返せ裁判」が7月23日、岡山地裁34号法廷でひら
かれ、B子さんの献身(出家のこと)などに大きくかかわった統一協会員・岩井一
正証人に対する統一協会側の主尋問(2回目)と原告側の反対尋問(1回目)が行
われました。
  岩井証人は、ほとんどの活動は、統一協会とは別組織の信徒会「全国しあわせサ
ークル連絡協議会」が行っていたなどと、統一協会の責任を逃れさせようとする証
言を繰り返しました。
  また、「しんぜん会」からの仕入れ原価の中には寄付金が含まれている、だから
ボランティアとしてハンカチ等を売って稼いだお金の使い道は自由だと証言しまし
た。
  そして、統一協会・文鮮明を隠して伝道することについて、最初から「文鮮明は
メシアです」と言うと、次の日から来なくなるからだ、などと証言しました。
  次回裁判は10月1日午後1時30分から開かれることになりました。
  閉廷後の懇談会では、「聞いていて腹が立つことばかりでした。岩井も組織に使
われている気の毒な人でしょう。彼が気づいたときには、今日の証言も加わって、
心の傷が深いと思います」(B子)、「組織のためには堂々とウソをつくところは、
ものみの塔と同じです」(元ものみの塔信者)などの意見が述べられました。


        岡  山  ・  T  さ  ん  の  手  記

      “  先  輩  っ"  と  タ  カ  ル  岡  大  ジ  ャ  ー  ナ  ル

  8月18日夜、9時すぎ、若い女性からの電話があった。
「わたしたちは岡大の新聞部で、岡大ジャーナルという新聞を出しています。先輩
にぜひ読んでいただきたいと思いまして−」
  そして1カ月1回発行、10カ月分が1万円だという。
「先輩のご協力をお願いします。まあ、カンパのようなおつもりで、先輩、よろし
くお願いします」
  私は見本も見ずにそんな話にのれないといって電話をきった。
  8月22日、青春裁判を支援する会にこのことを話したら、「そりゃ、統一協会
じゃ」とのこと。
  帰宅して、岡大学生部へ電話する。
「岡大の名をつけた、タカリみたいなマネをさせないでください」と。
  電話にでた女性は
「岡大にそんなものはありません、関係ありません」と、そっけない返事。私以外
からも抗議や問い合わせがいっているのかも。
  8月25日、朝10時半、近くの公民館で岡大同期生のKさんとしゃべっていて、
彼女がぽろっと「今、郵便局で、岡大の新聞部のために1万円送金してきたところ」
という。「そりゃ、統一協会じゃが」と私。Kさんは顔色を変えた。
「統一協会には恨みがある。わたしの教え子がそれに入って、よその国へ行かされ
てしもうた。行かなければ今ごろいい教師になっているはずなのに」
  彼女はすぐ郵便局へ電話して送金を止めてもらった。
「Tさん、本当にありがとう。どうも、先輩、先輩、といわれると弱いんよね」
  彼女は、ほっとしながら苦笑していた。
  その後、たまたま会った同期生たちによると、ほとんど電話があったようだ、と
のこと。
「定年になって、少々哀愁を感じる年代、先輩、と呼びかけられると、ホロッとし
て身内意識がでてついだまされるのかも。わたしは興味ありません、と断ったけど」
と言う人もいる。
  どこまでも「だまされる材料」はころがっているものだ。


<その他の動き>

◆  7月15日、高校教員ら5人のグループが統一協会についての学習会をひらき、
  葛原事務局長がA男さんの体験を例に、統一協会の勧誘とマインドコントロール
  の手口を報告しました。参加者は、「これじゃあ生徒も引っ掛かってしまう」な
  どの感想が述べられました。
◆  7月30日、メキシコ政府が観光ビザで入国して布教活動していた世界平和女
  性連合(総裁は韓鶴子=文鮮明夫人)のメンバー43人(うち日本人38人)を
  拘束し、国外退去処分としました。
    このほか、ベリーズは滞在期限の延長を拒否。エルサルバドルは8月2日に同
  メンバー98人の国外退去の方針を明らかにしました。
    同連合は、昨年11月にウルグアイで約4000人の集会を開きました。この
  参加者が南米各国に100人ずつで分散入国して、街頭で「世界平和を訴える」
  署名集めやアンケート調査をして11月にワシントンで予定する「合同結婚式」
  を説明、住所をメモして招待状を発送するなどの活動をしていた模様。
    南米各国が同連合の資格外活動を問題視するなかで、文鮮明が6000人の日
  本人信者に対して帰国命令を出したという情報が伝えられました。
◆  8月6日、静岡地裁で行われていた「青春を返せ」訴訟で、統一協会側が「解
  決金」500万円を支払う、との和解が成立しました。
    原告は元統一協会員9人で、統一協会とその関連団体の全国原理研、天地正教、
  株式会社一成を相手に、正体を隠した勧誘や正常な判断力を失わせての入会勧誘
  は原告らの宗教的人格権を侵害して違法だとして、慰謝料やただ働き賃金の支払
  い、セミナー参加費の返済を求めていました。
    この訴訟は、1993年3月に提訴し、全原告の尋問を終了したところで、裁
  判長が和解を勧告。統一協会最高幹部が「解決金」を支払うとの和解が成立した
  ものです。
    同様の「青春を返せ裁判」は、札幌、新潟、東京、静岡(浜松支部)、名古屋、
  神戸、岡山の各地裁でも100人を超える元信者が起こしていますが、和解の成
  立は初めてで、統一協会の活動の違法性が司法の場で認識された結果として意味
  ある和解となりました。
◆  8月26日から29日、岡山大学で西田公昭講師(静岡県立大)によるマイン
  ドコントロールの集中講義がひらかれました。「マインド・コントロールとは何
  か」(西田著)をテキストに、ビデオの映像、青春を返せ裁判の支援者、元原研
  会員の特別報告なども取り入れた講義で、約70人が受講し盛況でした。
◆  8月27日、支援する会の幹事会を兼ねた、西田公昭さんとの懇親会が開かれ
  ました。西田さんは、マインドコントロールの研究成果を広めることで、被害を
  なくすることに役立ちたいと話していました。
    幹事会では、10月19日に合同結婚に反対する集会を開くことを決め、事務
  局が講演者を探すことにしました。
◆  9月、北朝鮮の日本人妻の里帰りが望まれていますが、その運動団体に「日本
  人妻自由往来運動の会」があります。この会の池田文子代表世話人は、統一協会
  の江利川安栄副会長と同一人物です。里帰りのために活動されている赤十字や議
  員のみなさんが統一協会のマインドコントロールにかからないように。
◆  9月6日、支援する会の葛原事務局長が『岡山東急ホテル』に電話して、「9
  月26日に世界平和女性連合の会合(ノーベル平和賞受賞者の講演会だそうです)
  が予定されていますが、統一協会は市民をだましてきた反社会的団体です。その
  催しに会場を提供するんですか」と尋ねました(担当者は留守でした)。
    1〜2時間後に担当者から「以前、『世界平和統一家庭連合』からの申込があ
  ったときには統一協会だと分かったので断りました。この女性連合から申込に来
  られたときに『統一協会のような団体はお断りしています』を言うと、『関係あ
  りません』と言われたので・・・。対処について上司と相談します」という電話
  がありました。
◆  9月11日、国民救援会倉敷支部の総会が倉敷市民会館で23人参加してひら
  かれ、支援する会幹事のYさん(元協会員)が体験を報告しました。
◆  9月18日、福岡市内の女性2人が霊感商法で多額の献金をさせられ損害を受
  けたとして統一協会を相手に損害賠償を求めた裁判の上告審で、最高裁第一小法
  廷(藤井正雄裁判長)は統一協会の献金勧誘行為を違法と認め、慰謝料も含めて
  3760万円の支払いを命じた一・二審判決を支持し、統一協会の上告を棄却し
  ました。
    原告の女性は、統一協会の会員から「亡くなったご主人が霊界で苦しんでいる」
  などど献金を迫られ3000万円を支払いました。もう一人の女性も同様な勧誘
  を受けて210万円を献金しました。
    霊感商法をめぐっては、ほかにも全国で34件の裁判があり、計約250人が
  原告となって統一協会などを相手に損害賠償を求めています。


<今後の予定>

◆9月26日(金)10時〜国会議員へ合同結婚式の実態を知らせる資料配布。
◆9月26日(金)13時30分〜全国弁連集会(東京)。
◆9月27日(土)午後〜宗教と人権弁護団ネットワーク。
◆10月1日(金)13時30分〜青春を返せ裁判(原告B子)。
◆10月19日(日)14時〜江川紹子さんが語る「オウム信者は今」。
◆11月29日(土)合同結婚に反対する集会(東京)。
◆12月10日(水)15時〜青春を返せ裁判(原告A男)。


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