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 ┃ 「青春を返せ裁判」を支援する会   会  報 1996年6月・第16号          ┃
 ┃                           「青春を返せ裁判」を支援する会事務局発行 ┃
 ┃                           〒700  岡山市駅元町9-26  国民救援会内 ┃
 ┃                          TEL.086-254-2799 郵便振替「01260-9-33457」┃
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も │ 1(29行)…A裁判 闘いの成果−結審延びる    │
く │ 2(91行)…B裁判「ビデオセンターに押し込まれ」 │
じ │ 3(11行)…事務局から                           │
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1    A  裁  判
        闘    い    の    成    果    −    結    審    延    び    る

  5月29日午前10時、元統一協会員のA男さんが訴えた、統一協会の活動の違
法性を問う「青春を返せ裁判」が10か月ぶりに再開されました。
  昨年8月9日に岡山地裁(池田亮一裁判長)が原告申請の証人を却下して以来、
全国から公正な審理と証人採用を求める約16,000人分の署名や手紙などが裁
判所に届いていました。支援傍聴者約20人の見守る中で開廷しました(統一協会
側も3・4人傍聴)。原告A男さんは、献金強要の状態を陳述書にして5月24日
に提出していました。
  出廷した5人の弁護団(嘉松喜佐夫団長)を代表して河田英正弁護士が、新たに
証人申請した久野敏夫(当時ビデオセンター所長で、献金を強要した男)、花田雅
弘(当時統一協会岡山県本部長で、家系図で脅迫した男)、久保木修巳(当時日本
統一協会会長)の3人の申請理由を述べ、「特に久野は直接献金強要にかかわって
いるので是非採用すべき」と主張しました。
  池田裁判長は、「次回または次回以前に決定します」と述べ、統一協会側の「今
日結審して下さい」との異議を、「まだ(陳述書、申請書の)内容を検討していな
いので」と退けました。
  次回裁判は、9月11日10時から(地裁34号法廷で)開かれることが決まり
ました。

  閉廷後、支援者が懇談会を開きました。
  参加者からは、「支援運動や忌避の闘いの成果だ」、「終結される可能性がある
と思っていたので、ほっとした」、「次回に終結される恐れは十分にあるので、も
っと周りの人に知らせて裁判所に迫り、カルトの被害をきちんと審理させよう」な
どの意見が出されました。
  参加していた牧師からは、「来年の360万組の合同結婚の準備が始まっている
話がある」、「高校教員が統一協会に入っていることが分かった。生徒への被害が
心配です」との状況も報告されました。



2  B  裁  判・B子さん統一協会側尋問に答えて(次回は6月12日15時)
    「    ビ    デ    オ    セ    ン    タ    ー    に    押    し
    込    ま    れ    …    水    行    す    る    よ    う    に    」

 4月3日午後、B子さんの12回目の裁判がひらかれ、前回までの河田英正弁護
人らによる本人尋問にかわって、今回は統一協会側弁護人(早川良弁護士)による
反対尋問が行われました。
  B子さんの証言した内容は次のとおりです(大要)。
  わたしは、統一協会の役員、職員にはなっていません。現在は、学習塾の事務を
パートタイマーでしています。
  当時、人に裏切られたりしたので、人間不信になっていました。潔癖症で男性嫌
いなのは、小中学生のときに男子にいじめられたからかも知れません。統一協会に
誘われる直前には、付き合っている人はいませんでした。
  漠然と、修道院に入ることに少しあこがれていました。肉体があること自体が、
漠然といやでした。同僚に住職の娘がいて、彼女に誘われて、2泊3日で比叡山に
座禅の修行に行ったこともありました。同僚の創価学会員に入会を勧められたこと
もありましたが、興味がないので断っていました。幼なじみからエホバの証人を勧
められ、東京で2か月くらい勉強しましたが、求めていたものではないと考え、入
りませんでした。
  当時はF社の成長期で、残業や休日出勤が多く、男女差別もありました。
  1988年5月、そこを退職し、ヨーロッパ旅行に出かけました。半年くらいか
けて教会の建物などを見て回りました。
  89年6月、I社に入り、ワープロの仕事をしました。仕事の環境はまずまずで
した。
  90年1月23日、33・4歳のとき、N子から声をかけられました。アンケー
トの主催は「青年サークル」でした。この1週間に2回、同じアンケートを受けて
いました。この日はいったん断りましたが、いい人のようだったし、バス待ちの時
間があったので応じました。関心のあることは、神様、宇宙、ボランティアのこと
と答え、話が弾みました。「青年サークル」に来ませんか、来たらいいですよ、と
誘われましたが、世代にギャップがあるので断りました。翌日も同じ場所で声をか
けられました。
  後で手紙が来ました。運勢鑑定のチケットが入っていましたが、受けませんでし
た。電話もありました。「青年サークル」は断りました。別のところでお話ししま
しょう、サークルはに行きませんと言われたので会うことにしました。
  1月28日に会いました。するとビデオセンターに連れて行かれ、「いいじゃな
い」と言いながら後ろから押されて入りました。だまされたので、少し怒りを覚え
ました。
  中は落ち着いた感じで、ゲストが5〜6人いて話をしていました。そこでもアン
ケートを取られました。青年意識と亀の甲アンケートの2つのアンケートでした。
「おもしろいからやってみて」と言われ、雰囲気から、悪用されるとは思いません
でした。〇〇運、××運と書いてあり、「バランスがいい」とか言われて、疑問は
もちませんでした。財運(貯金とか生命保険の解約価値)は200〜300万円の
ところに印をしました。
  サークルには興味もないし、席を立とうとすると「もうちょっと」と止められま
した。N子はときどき席を外していましたが、帰るときは直接断ってから帰ろうと
思っていました。無理強いされると飛び出そうと思っていました。
  何回も入会するよう言われたので、まずビデオを見ることになりました。ビデオ
は、倉原講師の「総序」でした。全3巻のビデオを見ると、堕落した人間が救われ
る過程が示されているということだったので、見て帰りたくなりました。「見たい
のだったら、ビデオ会員になってください」と言われ、今よりも自分自身をいい状
態にもっていきたいと思っていたので、入会しました。年会費が2万円でしたが、
3巻見たらやめようと思っていました。
  「今日はこれを見てください。B子さんは、3巻はまだです」と言われ、『塩狩
峠』を見せられました。すごい衝撃と感動を覚えました。
  次は『霊界について』を見ました。「霊界」については半信半疑でしたが、ビデ
オで講師が断定的に言うので、少し信じかけました。ビデオセンターに行くと、そ
の日の行動が設定されていました。
  2月8日、コンサルタントのIさんから姓名判断と因縁トークを受けました。そ
ういうのを診るのに長けている人と紹介されました。参考までに聞いておいてもい
いかなあ、と思いました。総画数が34で、「変革の最後の年です。9年毎に変革
の年が来ますが、あなたの場合はもうありません」と言われ、ドキッとし、大変だ
と思いました。家系図を書かされ、若くて亡くなっている親族がいたので、「絶家
に向かっています。昔武士だったでしょう。殺傷因縁があります」と言われました。
説得力があり、雰囲気に呑み込まれ、「ちょっと考えた方がいいかなあ」と思いま
した。「男性が長生きしません。家が絶えます。あなたが頑張らないと、弟が事故
などで亡くなります」と断定的に言われ、怖くなりました。そして、「真理行」を
するように言われ、毎日聖書を1頁ずつ読みました。「水行」をするように言われ、
風呂で冷たい水を左右の肩から毎日40杯ずつ掛けました。寒いので苦痛でしたが、
そうしなければならないと思っていました。
  ビデオセンターに毎日来るように言われました。
  仕事で倉吉市に行き、ついでに妹のところに寄ると言ったとき、行くことに反対
されました。行くと言い続けると、「ビデオセンターのことを妹や友人に言わない
ように。ここでの内容は、普通の人に言っても理解してもらえない高度の内容なの
で、理解してからにしたらいい」と言われました。
  岩井講師から「創造原理」の講義を聴き、神様の温かさに感動しました。「堕落
論」の講義もありました。
  ある日、同僚と酒を飲んで、ビデオセンターに寄ると、飲酒して来ないないよう
に注意を受けました。厳しいなと思いましたが、それだけ学ぶことが神聖化されま
した。
  ここで時間となり、今回の証言は終わりました。次回は、6月12日午後3時か
ら4時20分に続きが行われることになりました。
  閉廷後に懇談会がひらかれました。
  東京弁護団の紀藤正樹弁護士は、「いい証言でした。統一協会にとっては意味の
ない質問で、姓名判断や家系図の証言はかえってこちら側によかった。2月以降の
ことになると、証言に原理の用語が出てきて、この時点からマインドコントロール
されていることが感じられました」と感想を述べました。そのほか、「堂々として
いてよかった」、「向こうは、自分の意思で入会したと言わせたかったようだ」、
「池田裁判長はまた居眠りしていた」、「アンケートは恐ろしいと感じました」な
どの感想が述べられました。
  B子さんは、「お忙しい中、ありがとうございました。自分の意思で入ったので
はないことを裁判官に分かってほしい」と傍聴へのお礼などを述べました。



3  事  務  局  か  ら

  全国のみなさん、ご支援、ご協力ありがとうございました。会員のみなさん、弁
護団のみなさん、ご苦労様でした。小さい成果ながらA裁判が次回も開かれること
になり、3か月の余裕ができました。次回までの取り組みは、近々ひらく幹事会で
検討しますので、よろしくお願いします。
  5月31日未明、事務所(岡山市駅元町)のポストに「世界平和統一家庭連合」
の「FFUWP  NEWS」が投函されていました。同連合の会長は神山威(アメ
リカ統一協会元会長で、脱税の罪でダンベリー刑務所で文鮮明といっしょに服役し
た男)だそうです。みなさんの周りの情報をお寄せ下さい。
  9月13日(水)に全国弁連大阪集会が開かれます。参加しましょう。


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