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 ┃「青春を返せ裁判」を支援する会    会  報   1 9 9 6 年 3 月 ・ 第 1 4 号 ┃
 ┃                               「青春を返せ裁判」を支援する会事務局発行 ┃
 ┃                                 〒700 岡山市駅元町9-26 国民救援会内    ┃
 ┃                                086-254-2799 郵便振替「01260-9-33457」 ┃
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  │ 1(20行)…「署名・傍聴・宣伝を」幹事会      │
も │ 2(32行)…破防法に反対するアピール(案)     │
く │ 3(93行)…B子さん証言「個人の責任にしないで」 │
じ │ 4(28行)…最近の動き               │
   │ 5(7行)…今後の予定               │
   └─────────────────────────┘



1 「 署 名 ・ 傍 聴 ( 4 / 3 、 5 / 2 9 ) ・ 宣 伝 ( 4 / 6 ) を 」幹事会

  2月20日、支援する会幹事会を河田法律事務所で開き、次のことを話し合いま
した。
 Aさんの裁判は、池田裁判官の忌避申立が高裁でも却下され、5月29日(10
時開廷)から再開されます。この日に結審となる可能性があります。さらに署名を
集め、裁判傍聴に参加しましょう。
 B子さんの裁判は、1月24日に5回目の本人証言がありました。次回(4月3
日15時から)の裁判は、統一協会側の反対尋問ですので、傍聴しましょう。
 全国弁連が3月8日に開く福岡集会に参加しましょう(会員には 5,000円の
参加補助金を出します)。
 会報NO.14を準備します。
 破壊活動防止法(破防法)は、市民の人権を侵害する憲法違反の法律です。オウ
ム真理教への適用は、信者や市民の人権を侵害し、信者を社会から隔絶し、かえっ
てオウムを反社会的活動に追いやる可能性もあります。「青春を返せ裁判」を支援
する会として『アピール』するため、幹事会として案文(別掲)を作りました。B
子さんの裁判日(4月3日)までに意見を寄せてください。
 4月6日(土)14時から15時まで、岡山市表町商店街(天満屋・アリスの広
場前)で、裁判と統一協会の実態をビラなどで市民に宣伝します。多くの皆さんの
参加をお願いします。



2      破  防  法  に  反  対  す  る  ア  ピ  ー  ル  (  案  )
     ┌────────────────────────────────┐
     │   支援する会幹事会は、破防法が市民の人権や元オウム信者の人権に │
     │ も関わる重要な問題だと考え、このアピール(案)を作りました。4 │
     │ 月3日の裁判終了後に、参加者の皆さんと相談して、正式のアピール │
     │ としたいと考えます。それまでに各位のご意見をお寄せください。   │
     └────────────────────────────────┘
  わたしたちは、統一協会(世界基督教統一神霊協会)によるマインド・コントロ
ールなどの人権侵害に対する損害賠償を訴えた「青春を返せ裁判」を支援し、霊感
商法などの統一協会の反社会的活動を市民に知らせるために活動しています。
  今回、法務省・公安調査庁がオウム真理教に対して破防法を発動することを決定
したことに対して、以下のことを訴えます。
一、破防法は、対象団体の将来の暴力主義的破壊的活動を予測して、その団体を解
  散させ、その団体のための(訴訟以外の)すべての行為を禁止するなど、憲法が
  保障する「結社の自由」などを侵す悪法です。実際に行っていない将来の行為を
  予測して取り締まるのですから、国家権力が市民の思想を取り締まることになり
  かねません。
    また同法による処分は、行政機関の決定によって発効し、その処分を取り消す
  には、事後に裁判を起こすしかありません。裁判で処分が取り消されても、処分
  によって生じた損害は取り返すことができません。
    よってわたしたちは、憲法違反の破防法の廃止を要求します。
二、オウム信者は、マインド・コントロールによって教組を信じさせられ、その絶
  対的教組の命令によって、宗教的修業から犯罪行為へと走らされました。教組と
  主だった幹部が逮捕され、財産が処分され、それまで隔絶されていた一般社会の
  情報が信者に伝わりやすくなり、オウムから離れる信者も多数出ています。オウ
  ムには、暴力破壊的活動を行う力がなくなっています。
    また、破防法によってオウムが解散させられると、オウム信者や元信者も「オ
  ウムのために活動するかどうか」が監視・禁止され、知人との会話も制限されか
  ねません。これでは信者のマインド・コントロールが解けず、信者は永遠に監視
  されつづける可能性があります。信者を秘密活動に追いやることにもなりかねま
  せん。
    よってわたしたちは、市民の人権を侵害する破防法の発動に反対します。



3  B  子  さ  ん  証  言  「  個  人  の  責  任  に  し  な  い  で  」

  1月24日、B子さんの5回目の本人尋問裁判がひらかれ、B子さんは河田英正
弁護士の質問に答えて概要次のように証言しました。
  新生トレーニングで実践させられた「しんぜん会」のハンカチ売りでは、私個人
では1日の売上が1万円くらいでした。2人1組で15〜20組が出かけていたの
で、全体では30万円くらい(平均1万5千〜3万)でした。その売上金は、統一
協会に渡しました。昼食代は売上金から差し引いてよいと言われて、「ボランティ
アなのにおかしいな」と思いました。その後にハンカチ売りをやったのは、上部か
ら献金要請があったときでお金がない場合に、アベル(=上司)からの「摂理上必
要だから」との指示に従い、2回ほど出かけました。「摂理上」とは、「文鮮明が
要求している」ということです。年末年始に行う「難民救援募金」の箱を協会員が
作っているのを見たことがあります。口に出しては言えませんでしたが、こうして
集めたお金はすべて文鮮明のところに行っているので、名目上の団体のところへは
行っていないことは分かっていました。文鮮明のところにお金が行くことは、名目
上の団体のところへ行くよりもよいことだと教えられていました。
  募金やハンカチ売り以外には、シャルム(クリスチャンベルナールの宝石や毛皮
)、アート創和(絵画)、丸扇(着物)、美光(男女美の化粧品や一和の高麗人参
茶、アセデールなどの健康器具)、宝翔(印鑑、念珠、弥勒像、仏壇、仏具)など
の統一協会の販売会社があります。
  3か月毎に、借り会場や山陽文化会館で、3日間ずつの展示販売もしました。協
会員で来てもらう対象者を決め、勧誘をします。私も動員をしたことがあります。
チームマザーに作成した対象者リストを見せて、それぞれの経済状況から、販売金
額を決めて、アプローチをかけます。事前に話しておかなくてはいけないことは、
 招待制です、 2時間くらいかかります、 コンサルタントがいます、 私も買
いました、 あなたも買ったらいいですね−の5点です。当日、対象者とは会場の
外で待ち合わせ、心情交流をして、気分の盛り上がったところで会場へ入ります。
対象者には受付のところで待ってもらい、タワー長のいる部屋へ入り、事前に作成
した対象者について克明に書いてあるカードの内容から、目標額などの指示を受け
ます。対象者がいやがっているのに無理強いすることもあったので、おかしいと思
いましたが、霊界に行ったとき、文鮮明の扱っている商品を持っていれば高い位置
に行けると言われていたので、それなりに納得させられていました。最終的には対
象者も協会員にならないと救われないので、誘った人はすべて統一協会員にするこ
とが目標でした。ビデオセンターにもその目的で誘います。
  私がワコム(統一協会系の会社)に勤めているときの所員の一人(協会員)から、
霊感商法を批判している弁護士、牧師、マスコミに無言電話をかけるようにとアベ
ルからテレホンカードを渡され、2・3か月ほど掛けつづけたということを聞きま
した。原理が反対されているということは原理自体の真理性が高い、と教えられて
いたので、無言電話をしてがんばった兄弟(=協会員)はいいことをやったと思っ
ていました。
  1991年2月、津倉荘での生活が始まりました。そこには5・60人の協会員
がいて、ほとんどが献身者でした。私たち青年実践部のみが未献身者でした。冬に
暖房器具がなく凍えそうだったこと、風呂や洗髪が週に2度くらいだったことがつ
らいことでした。
  その頃から、「祝福」(合同結婚)という言葉が目の前にあるようになりました。
文鮮明の指名した人と結婚しなければ救われない、相対者(=結婚相手)とともに
歩まなければ神のもとに帰れない、これが最後の機会かもしれないと思いました。
また、「祝福」を受けないで霊界に行ったときの恐怖心もありました。祝福の条件
は、霊の子(=勧誘された協会員)3人。万物復帰で3年半、人物復帰で3年半、
合計7年の活動していることでした。万物復帰とは、協会の商品を売って、お金を
文鮮明に差し出すことでした。
  新生トレーニングの中で、反原理(=脱会させようとする人への対策)教育を受
けました。協会員を牢獄のような中に閉じ込め、拷問し、反対書物を読ませて、キ
リスト教に改宗するまで続けると教えられました。捕まったら考えを変えるまでそ
の状態が続くのだと言われ、心底こわいと思いました。津倉荘で、次から次にいな
くなる人がいましたが、後で、説得されて脱会したのだと知りました。
  高価な商品を無理に販売するのはおかしいと思い、アベルと2時間くらい話し合
ったこともありましたが、メシアが言われていることだから正しいと繰り返し言わ
れ、そういわれると自分の方がおかしいのかなと思いました。統一協会に献身した
後は、アベルの許可なしにはどこにも行けない状態でした。
  アベルからの命令で、勝共連合の選挙の手伝いもしました。3人くらいの市議会
議員の、ポスター貼りやあいさつ回りをしました。勝共連合から1日3000円を
もらったこともありました。
  広島の世一観光の仕事もしました。世一観光は、7階建のビルにあり、そのビル
はパシフィック産業や丸扇などほとんどが協会関係の会社で占められていました。
働いていたのは協会員の献身者がほとんどで、私は青年部の所属で、アルバイトと
して世一観光の女子寮に住んでいました。献身者は、月に2回、1万5000円ず
つのおこずかいをもらっていました。
  祝福のため、霊の子を作らなくてはいけないので、5・6時間の睡眠で、夜遅く
まで勧誘していたころでした。父が交通事故で亡くなり、次の法事に帰ったとき、
牧師さんのところに連れて行かれました。最初はその教会で話し合いました。説明
を聞き、話し合うなかで、自分の中に矛盾が出てきました。協会は優劣の激しいと
ころで、山崎弘子さんの合同結婚発言もおごっているように聞こえ、私は突き放さ
れたように感じて、もう協会にはついて行けないと思いました。そこは、偏見、優
劣、学歴偏重の醜い世界でした。
  脱会直後は、身も心も自由になった喜びを感じました。今は、統一協会にいたこ
とを打ち消したいという思いで一杯です。協会にいた2年半が、今の生活にハンデ
ィとなっています。自分で決断できなかったり、痛めた足腰が元に戻らないのです。
  文鮮明がすべて正しいこととして教えられて、お金をだまし取ったこと、他人を
同じ境遇に引き込んだことが悔やまれてなりません。その中に1人の後輩がいまし
た。彼女は病気で、お父さんが亡くなりました。協会に誘って、印鑑を買ってもら
いました。そして、全財産の710万円を献金しました。彼女はガンを病んでいま
した。その後、協会に治療費として献金したお金を返してもらうよう交渉しました
が、返りませんでした。彼女は、昨年暮れに亡くなりました。治療費があれば、も
う少し長生きできたかもしれないと思い、残念で申し訳なくてたまりません。
  統一協会は、宗教ではなくて営利団体です。私は、アンケートという手口で入会
させられ、マインド・コントロールで集金活動者となり、世界征服をたくらむ文鮮
明の命令で、反社会的行為を繰り返してきました。今もなお多くの人が、この組織
にだまされています。気づかないで文の手足となって働いている人を思うと、ふび
んでなりません。私を勧誘した霊の親をどうこう言っているわけではありません。
彼女は私と同じマインドコントロールの犠牲者なのです。むしろ、統一協会という
組織そのものを考えていきたいのです。個人の責任にする統一協会のやり方ではな
く、正しい判断をしてください。



4 <  最  近  の  動  き>

(1995年)
11〜12月、支援する会は、ビラ「400万円を献金、…」約 8,000枚を会
      員や団体などに配りました。
(1996年)
1月8日、毎日新聞は、米国の最大カルト「サイエントロジー」が日本に上陸して
      いると報道。
1月20日、全国弁連(全国霊感商法被害対策弁護士連絡会)研究会に2人参加。統
      一協会の状況、青春裁判や霊感被害裁判などについて研究されました。
1月23日、フィリピン・マニラで統一協会が合同結婚式を行いましたが、フィリ
      ピン政府はフィリピン「妻」約300人の出国を差し止めました。フィリピ
      ン国家捜査局は、同国の法律で禁止されている「メールオーダー・ブライド
      」(花嫁を通信販売のカタログのように扱い結婚を斡旋すること)にあたる
      として、捜査を開始しました。
1月24日、B子さんの裁判(別掲)。
1月29日、この間に集まった署名 3,499人分を裁判所に提出。今回の提出は
      5回目で、提出署名累計は 15,967人分になりました。ご協力大変あり
      がとうございました。5月中旬にも提出する予定です。
2月8日、仏議会はセクト(宗教の衣を着た危険な集団)の法的処置問題で審議に
      入りました。
2月19日、統一協会による献金強要事件(福岡地裁で勝訴)で、福岡高裁が被害
      者勝訴(統一協会の控訴棄却)の判決を出しました。
2月20日、幹事会(別掲)。
3月8日、全国弁連の福岡集会に、岡山から19人参加。各地の裁判状況、統一協
      会の状況(有田芳生さん)、被害実態(元信者、元信者の母親)、破防法適
      用問題(紀藤正樹弁護士)、因縁問題(志村真牧師)、CAN(米国のカル
      ト対策情報組織)の裁判状況、法の華三法行被害問題が報告されました。



5 <今後の予定>

4月3日15時〜.青春を返せ裁判(B子さんに対する統一協会側の反対尋問)
4月6日14時〜.街頭宣伝(表町商店街・天満屋前)
4月20−21日.裁判勝利全国交流集会(愛知県)
4月24日18時30分〜.破防法学習会(岡山大学文法経1号館)
5月29日10時〜.青春を返せ裁判(Aさんの本裁判再開)


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