┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   ┃ 「青春を返せ裁判」を支援する会  会 報  1 9 9 5 年 1 2 月 ・ 第 1 3 号┃
   ┃                             「青春を返せ裁判」を支援する会事務局発行 ┃
   ┃                               〒700 岡山市駅元町9-26 国民救援会内    ┃
   ┃                                086-254-2799 郵便振替「01260-9-33457」┃
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
    ┌───────────────────────────────┐
    │ 1(193行)…B子さんが証言                                  │  
    │            街頭アンケートからビデオセンターへ(34行)   │  
も  │                弟の命が奪われると言われ恐怖心(37行)     │  
    │                水行をして、メシア(文鮮明)を明かされた(20行)│  
く  │                400万円を献金、親善会でハンカチ売り(87行)  │  
    │ 2( 26行)…統一協会の暴行・住居侵入事件             │  
じ  │ 3(169行)…第6回総会ひらく                    │  
    │ 4( 38行)…Aさんのメッセージ                  │  
    │ 5( 22行)…その他の動き                                    │  
    └───────────────────────────────┘


1   B  子  さ  ん  が  証  言  −  「  恐  怖  心  で  い  っ  ぱ  い
              に  な  り   4   0   0    万    円    を    献    金  」
          次  回  は  1  月 2 4  日 1 0  時 3 0  分  か  ら

  11月1日午前10時30分から、原告B子さんの青春を返せ裁判(第11回)がありまし
た。裁判所(池田亮一裁判長)は10時20分(9時40分という連絡は誤りでした。すみ
ません)から抽選券を配る予定でしたが、傍聴希望者が少なかったため、抽選券な
しで傍聴券を配りました。統一協会からは1人が、支援する会からは数人が傍聴し
ました。
  これまでB子さんの証言を掲載できませんでしたので、最初から4回分の証言概
要を紹介します。

<94年11月30日の証言>
     街  頭  ア  ン  ケ  ー  ト  か  ら  ビ  デ  オ  セ  ン  タ  ー  へ
  現在、学習塾の事務職をしています。4人姉弟で、妹2人と弟はそれぞれ独立し、
母と2人住まいです。性格は、感じやすく、潔癖症的な面があり、人間不信と男嫌
い、そして正義感がありました。
  山陽女子高校を出て、父が大学進学に反対で、福武書店に入社しました。職場で
は、男性優位の環境で、残業や休日出勤が多くて休養がとれず、落伍者となったと
感じながら、14年後に思い詰めて辞めました。
  人間性を回復するため、オーストリアに行って3か月過ごしました。ホームステ
イ先の夫妻などから温かく見守られ、人間不信も回復するようでした。別の機会に
東欧諸国を1か月旅しましたが、人々の表情は暗く機械のようでした。アウシェビ
ッツ収容所に行って、人間は人間をこのように残酷に扱えるのかとショックでした。
帰国して、さらに外国で学び、自分自身を磨くため、語学と自分の内面を充実させ
たいと思って、生活の糧として日本IBMに入社しました。
  1990年1月23日、岡山市錦町の停留所でバスを待っていて、生活意識アンケート
をとられました。非常ににこやかなM子という人で、楽しくいろいろと話しました。
統一協会とも宗教とも言わなかったので、全く宗教とは思いませんでした。翌日も
同じ場所でM子と遭い、その翌日から自宅に手紙が届くようになり、「ときめき運
勢鑑定」のチケットが入っていました。何度か電話で「青年サークル」に来てほし
いと言われましたが、年も違うし、行きたくないと言いました。喫茶店でなら話を
することになり、中央郵便局のポストの前で待ち合わせました。しかし、連れて行
かれたのは「岡山カルチャーセンター」(Aさんの「クリエイト」と同じ)で、「約
束が違う」と言っても、押し込まれるようにして入れられました。中の雰囲気は、
こじんまり落ち着いた感じで、結構人が入って話をしていました。私たちは壁際の
2番目位のところに座って話をし、お茶やお菓子の接待を受けていると、次のアン
ケートと亀の甲アンケートを持って来られました。亀の甲アンケートでは、交際運、
家庭運、結婚運が最低でしたが、財運は一番上(200〜300万円)でした。他の人が
アドバイスに来て、安定感がよくないので、バランスがとれ、外に大きく広がるよ
うに努力したらいいと言われました。サークルへの入会の話があり、M子が目を見
つめて「チャンスを逃さないで」と言い、何度か奥(実はスタッフルーム)に通っ
ては勧められ、入会するまでは帰さないと感じられました。まずビデオを見てみる
ことにして、仕切りの中で、「総序」のビデオを見ました。人間がどのように誕生
し、堕落し、そして回復するかという内容で、救いの道が示されるのではないかと
期待して入会しました。

<95年2月22日の証言>
        弟  の  命  が  奪  わ  れ  る  と  言  わ  れ  恐  怖  心
  ビデオセンターでビデオ(総序)を見ました。M子は、私とスタッフルームとの
間を何回も行き来していました。今では、そのときのM子は私の状況をスタッフに
報告して、私を入会させる作戦を練っていたのだと分かります。そして、3つのビ
デオ(人間の本来の姿、堕落の原因、人間の救い)を見ることに興味をもち入会し
ました(会費2万円)。帰るときには、手紙と勉強用のノートを渡してくれました。
  その後、人間の救い(復帰)ビデオを早く見たい頼んだら、「すぐ高尚なものを
見ると消化不良を起こすから、順追って見ましょう」と言われました。1日1本と
して3日あれば終わる、見終えたら普通の状態に戻れると思い、そこに通いました。
しかし、復帰ビデオは見られず、ビデオセンターが用意するビデオを見せられ続け
ました。「塩狩峠」のビデオや霊界のビデオも見せられましたが、全く宗教と感じ
なかったし、明かされもしませんでした。
  その間に、コンサルタントのS子から姓名判断を受けました。わたしの総画数と
年齢が同じ34だったので、「変革の最後の年です」と言われました。私自身が変わ
らないと家族らが救われないということでした。そして、思い出せる範囲で家系図
を書かされました。S子からは「女系の家で、絶家に向かっている。殺傷因縁や、
体に傷が入るような因縁がある」と言われました。私は、姉弟の末っ子にはじめて
男の子が生まれたことや父が手術をしたことを思い出し、怖くなりました。たった
1人の弟の命が奪われると言われ、ものすごい恐怖を感じ、私ががんばらなければ
いけないと思い、ここで学んでいくことを決心しました。そして「真理行」を40日
間行うように言われ、聖書を1ページずつ読み、水を40杯ずつかぶり、ビデオセン
ターに毎日つづけて行きました。仕事での倉吉への出張と鳥取の妹のところに寄る
ことを取りやめるように言われたとき、やめないと言うと、「ここで学んでいるこ
とは絶対に言わないように」と言われました。今では、手相の見方や画数の見方に
もマニュアルがあることが分かっています。
  鳥取から帰るとすぐにビデオセンターに行きました。M子から「今日はとてもよ
い講義がある。すばらしい講師があなたのためだけに来てくれている」と言われま
した。その講師は、岩井良治で、後で献金を迫った人で、当時は青年をまとめる団
長をしていました。岩井は、1対1で、創造原理を話しました。神様がどれだけ多
くの人間を愛していたかという内容で、私は神様に心が結び付くような気持ちがし
ました。翌日も1対1で、堕落論の講義でした。このときにも、宗教に救いを求め
たいという気持ちは全くありませんでした。
  2月16日から18日に復帰原理のビデオを見ました(この日にちは、前からメモを
していた手帳によるもので、90年1月18日にビデオセンターに入会する−など90年、
91年の手帳には統一協会のことばかり書かれている)。すべてのビデオの中で、す
べての失敗は女性がしていることが気になりました。

<5月24日の証言>
    水  行  を  し  て 、  メ  シ  ア ( 文 鮮 明 )  を  明  か  さ  れ  た
  90年2月18日から3日間で「復帰ビデオ」を見ました。ビデオを見た後は、感想
文を書くことになっていました。感想文は、会員のビデオの理解度を把握するため
に使われていました。
  20日に「メシア論」を見ました。もしメシアが目の前にいたら、ついて行くしか
ないという気持ちになりました。しかし、ここが「宗教」だとは感じませんでした。
そして、自分や家族などが救われたいという希望と、自分がここをやめたら弟が死
んでしまうという不安がありました。
  21日に「摂理的同時性」のビデオを見ました。メシアが再臨するのは現在だと説
明されました。帰りにM子からもらった手紙には、「明日は大切な講義かも知れな
いので、水行をして来てください」と書かれていたので、40杯の水を体にかける行
をしました。
  22日は岩井講師のビデオでした。文鮮明がメシアと明かされ、そうなのかと思い
ました。文の悪いうわさを聞いていますかと尋ねられましたが、私は知りませんで
した。今は痛いほど知っています。その日、M子から毛筆の手紙をもらい、今まで
と違って特別の日だと思いました。
  23日、24日と、共産主義批判と、現在の摂理を勉強しました。
                  ワン
  25日から、上級の1デイセミナーに入っていきます。

<11月1日の証言>
  4 0 0  万  円  を  献  金  、  親  善  会  で  ハ  ン  カ  チ  売  り
  1デイセミナーに出れば自分の聞きたいことが聞けると思って出ました。農業会
館に朝九時に集合し、夕方五時くらいに終わりました。そこでは、文鮮明の生い立
ち、メシアとしての使命、苦難の道、そして国際ハイウェイ事業を中心にした統一
運動について聞きました。国際ハイウェイ事業とは、世界中を一本のハイウェイで
つなぐ事業で、日本から出発して、まず韓国にトンネルを掘っているということで
した。私は、世界が一つになり、民族間の対立がなくなるすばらしい事だ、自分も
参加して何かやりたいと思いました。実は、その掘りはじめのトンネルは、別の方
向を向いているのです。
  今考えると、霊の親=M子からのアンケートで引き付けられ、問題を解決するの
がビデオセンターだとしつこく誘われ、だまされて連れて行かれました。ビデオセ
ンターの中で、自分の悩みを家族の問題に拡げられ、因縁トークで恐怖心を植え付
けられ、ビデオでもさまざまな恐怖心を植え付けられ、恐怖心がいっぱいでどうに
もならなくなっていきました。原理の勉強ばかりさせられ、メシアを受け入れる以
外に解決方法がないと言われ、1デイセミナーで解決できると言われて参加しまし
た。
  2月27日には「大事な話がある」と言われ、午後6時半か7時にビデオセンター
に行きました(実はSKクロージング=信者献金だった)。緊張した感じで、いつ
もと違って先に食事を勧められたので、何があるのかなと思いました。ビデオで「
万物と人間の関係」を見ました。その内容は、人間は堕落した存在で、その復帰(
救われること)は万物を通じてでないとできない。万物とは、物、金と権利だとい
うことでした。その後、岩井の話を聞きました。岩井は、万物復帰を図示して説明
し、神様がいちばん喜ばれるのは万物の王である金だと言いました。私は、献金を
しなければいけないだろうと思いました。貯金や生命保険金など全て書かされ、そ
の総額は450万円でした。しばらくして「400万出しましょうね」と言われて、自分
をどう納得させようかと思いました。恐怖感がいっぱいで、半分脅迫されている感
じがして、献金を決めるまでは出させてもらえない感じがしました。残り50万につ
いては、21万を献金し、29万をセミナー参加費とすることになり、3日以内に出す
ことになりました。ビデオセンターには、3〜4時間いました。
  M子が預金解約の委任状を持って来て、それに印を押して通帳を渡しました。生
命保険の解約には一週間かかることが分かり、I子に伝えていたのに、M子から「
神様にウソをつくの」と言われたことがありました。そのお金は、国際ハイウェイ
に使われるものと思っていました。私は、自分を磨くために使うお金だったので、
これで統一協会で生きて行くしかないと思いました。
  献金式が西古松の岡山教会でありました。献金は、統一協会岡山教会にしたと思
っています。
  スリー
  3デイズセミナーは、気がすすまなかったけど、1デイに参加していた人が行く
というので、参加したいと言いました。午後7時か7時半に出発式があり、一人一
人が参加の決意を発表させられ、激励のことばで送られました。親には黙って行き
ました。
  広島市可部の修練所には10時すぎに着きました。そこの規則として、外に出ては
いけない、親や友人に電話してはいけない、いっしょに来た人と話してはいけない
(疑問などは班長に言う)などということがありました。簡単な食事をして、自己
紹介して、12時ごろ寝ました。
  翌日から、6時に起き、ラジオ体操をして食事をし、後は講義やスポーツがあり
ました。M子から手紙ももらっていたので、気が張っていて、少しも聞き逃さない
ようにと思って聞きました。
  2日目の夜、薄暗い中で詩の朗読がありました。戦争で殺した敵の母に会い、自
分を許してもらったという内容で、感動しました。その後の個人面接でI子から、
献身するように言われ、新生トレーニングに参加した方がいいよね、と言われまし
た。参加前には、このような話があるとは予想していませんでした。毎夜、感想文
を提出するので、深夜1時ごろ寝ることもあり、心身ともに疲れていました。
  3日目は昼過ぎまで講義があり、そして一人一人が献身宣言をしました。
  岡山駅に着いて電話すると、岡山教会に行くように言われました。そこで歓迎会
があり、拍手され、手作りのお菓子や飲み物が出されました。何人かが3デイズの
感想を発表しましたが、私もその一人でした。
  間もなく新トレ(1か月間、教会に毎日通いながら講義を受ける)が始まりまし
た。夜7時位から開校式があり、帰る直前になってチームマザーから「今日は泊ま
っていきなさい」としつこく言われましたが、振り切って帰りました。そこで寝泊
まりして通勤する人もいました。
  月曜から土曜まで、夜7時から講義があり、9時に終わって感想文を書き、食事
と話同をして、家に帰ると11時すぎになりました。日本IBMでワープロのアルバ
イトをしていましたが、睡眠時間が削られたので、居眠りしたり仕事に集中力が欠
け、能率が悪くなりました。病欠のときにしか体を休められませんでした。
  日曜は、午前4時に起きて行き、5時から三拝敬礼式。10時から礼拝がありまし
た。
  定時に電話を入れる「報・連・相」(報告、連絡、相談)が始まり、昼の12時か
ら1時の間にアベル(上司=チームマザー)に電話して指示を仰ぐようになりまし
た。服装、異性との接し方、聖塩、横的授受などについて規制がありました。
  新トレの最後の方に、全員参加で万物復帰の実践がありました。「親善会」の名
前で訪問してハンカチを売りました。親善会は、信者の一人がつくった、東京にあ
る団体で、小さな施設に援助するということでした。もともと神様のものであった
万物を神側に復帰し、神側の万物であるハンカチを買ってもらうことで万人を救う
ことになると言われていました。新トレの間に写真を撮られて、1日後に身分証明
書ができあがりました。そして、訪問先での想定問答集などが作られていて、親善
会には東京に行った機会に協力することになったと答える、親善会のチラシは見せ
ても相手に渡してはいけない、統一協会かと言われたら「何なの、そんなところ知
りません」とあくまでとぼけてしらを切る、ばれそうになったらアベルに電話連絡
する、などとされていました。
  証言時間がなくなり、続きは次回(1996年1月24日午前10時30分から)に行われ
ることになりました。
  閉廷後に懇談会がひらかれました。河田英正弁護士からは、西田公昭さんの本(
マインド・コントロールとは何か)を読んでから、証言がより整理されてきた、次
回は献身から脱会までを証言することになると説明されました。参加者は、巧妙な
蟻地獄にはまったようで統一協会のこわさを感じたなどの感想が述べられました。      



2  統  一  協  会  の  暴  行・  住  居  侵  入  事  件  公  判
「 金  属  バ  ッ  ト  で  ド  ア  チ  ェ  ー  ン  を  叩  き  切  っ  た」

  10月19日と11月2日に、統一協会幹部が元信者宅に住居侵入し暴行をはたらいた
事件の公判が岡山地裁(近下秀明裁判官)でひらかれ、榊哲明被告(岡山教会青年
学生部長)は「間違いありません」と犯行を認めました。
  公判で明らかになった内容は次のとおり。
  信者H子と信者S子が行方不明になっていた。8月24日、T牧師を追尾していた
M(ビデオセンター・Okayama Education Academy 所長)から「場所が分かった」
との連絡を受け、青年学生部の信者と金属バット2本を持って駆けつけた。バット
でドアをたたき、ドアの前でK(チャーチマザー)が4〜5回「きゃー、助けてー
」と大声で叫び、少し開いたドアのチェーンの上下にバットを差し込み、上のバッ
トで何回かチェーンをたたいて切った。ドアを引っ張って、出て来た男性(元信者
N子の弟)を榊が羽交い締めにし、MとN(岡山教会総務)が室内に土足で入った。
元信者N子から「今日、脱会届を発送した」と聞き、また探していたH子とS子で
はないことが分かり、榊がN子の弟らに「今後、お宅の家で何が起こるかわからん
ぞ」と言って帰った。2日後、K弁護士から電話があり、近くの派出所に出頭した。
その後、K弁護士らと4〜5回弁償について話し合って念書を要求されたが、「脱
会した信者を奪回しようとした」という内容だったので応じなかった。9月5日に
逮捕され、25日に起訴された。
  榊哲明(28)は、兵庫県赤穂市出身で、日体大を卒業して高校の非常勤講師をして
いた。姉に誘われ90年に入信し、高校を辞めた。現在は無職で、岡山教会の青年学
生部長として約100人を指導している。父親は反対している。3年前に合同結婚し
た妻(東京で活動中)とは別居しているが、今年11月終わりごろ同居する予定。
  次回公判は12月11日午前10時から、岡山地裁21号法廷でひらかれ、検事の論告と
弁護人の弁論が行われる予定です。



3               第    6    回    総    会    ひ    ら    く

  10月24日夜、岡山市駅前町の「桃花苑」で、15人が出席して「青春を返せ裁判」
を支援する会の第6回総会がひらかれました。
  慎尾裕子さんの司会で議事が進行しました。
  葛原健志事務局長から次のように議案の提案がありました。

  本日はお忙しい中、「青春を返せ裁判」を支援する会第6回総会にご出席いただ
きましてありがとうございます。
  1989年11月27日、全国で3番目の「青春を返せ裁判」が岡山地裁に提訴されまし
た。翌年5月の初公判で顔を合わせた市民が相談して準備し、1990年11月14日に「
青春裁判を勝利させ、統一協会の反社会的行為を市民に知らせる」ことを目的とす
る支援する会が誕生しました。当時はまだ、統一協会からの暴力的な妨害の可能性
が大きかったころでしたが、原告や脱会者、現信者の家族の方々の受けた被害の深
刻さ、そしてその被害がいつ私たち市民に及ぶか知れないこと、また公共機関やマ
スコミなどが被害をなくす力に余りならないことを知り、開拓者の決意をもっての
出発でした。
  その後、92年の合同結婚式に参加した山崎浩子さんの脱会でたじろいだように見
えた統一協会は、世界平和女性連合や天地正教などによる偽装した活動で市民をだ
まし、勢力を回復し、拡大しようとしています。
  支援する会は、今秋でちょうど5周年となりました。これまでの活動を振り返り
ながら、今後の活動について話し合いましょう。

活動日誌
94年11/30.第5回総会
95年1/23.第1回幹事会(署名運動を決定)
    2/5.「統一協会はまだヤバイ」(有田芳生講演会)ひらく(約80人参加)
    2/22.A第21回裁判(裁判長「次回で終結を」と発言)、B第8回裁判(B子さん
への2回目の本人尋問)
    3/3.全国弁連名古屋集会に参加(3人)
    3/30.第2回幹事会
    4/30.統一協会が「希望の日講演岡山大会(朴普熙)」ひらく
    5/1.国民救援会が岡山県メーデー入口で署名
    5/15.国民救援会が岡山市表町で署名・配布
    5/22.署名3,500人分を提出(1回目)
    5/24.A第22回裁判(裁判長「証人却下、次回終結」と発言)、B第9回裁判(3
回目の本人尋問)
    6/4-5.裁判勝利をめざす全国交流集会(愛知)に参加
    6/6-8.東京都内を支援要請訪問
    6/13.岡大「原理運動に気をつけよう」の会が勉強会ひらく
    6/20.鳥取市内を支援要請訪問
    6/21.国民救援会が裁判所の周囲で資料配布
    6/24.国民救援会が新見市内で署名・配布
    6/26.国民救援会が倉敷駅前で署名・配布
    6/28.福山市内を支援要請訪問
    7/3.第3回幹事会
    7/5.署名5,000人分(累計8,500人分)を提出(2回目)
    7/15.国民救援会が岡大学生部長等に『岡大ジャーナル』注意の手紙発送
    7/17.『岡大ジャーナル』に広告等掲載の20社・者に注意文発送(5社から回答)
    7/27.署名2,500人分(累計11,000人分)を提出(3回目)
    7/27.集団結婚に反対する岡山集会実行委員会を結成
    7/31.国民救援会が岡山市表町で署名・配布
    8/1-31.1か月間の専従雇用(中沢仁志幹事)
    8/1-9.宣伝カーを運行して宣伝(岡山市内)
    8/7.署名1,468人分(累計12,468人分)を提出(4回目)
    8/9.A第23回裁判(池田裁判長を忌避)、B第10回裁判
    8/13.会報第11号発行
    8/20.「『国際合同結婚式』に反対する岡山集会」ひらく(約80人参加)
    8/21.「統一協会の合同結婚式に反対する集会」(東京)に参加
    8/25.統一協会が「国際合同結婚式」を行う
    8/27.国民救援会第14回岡山県本部大会記念講演会(西田公昭講師)に参加
    9/5.統一協会岡山教会青年学生部長(榊哲明)ら2人が暴行と住居侵入容疑で
逮捕
    9/6.水島協同病院で学習会(高山、河田講師)
    9/7.統一協会幹部ら3人が同容疑で逮捕
    9/14.第4回幹事会
    9/22.全国弁連東京集会に参加
    9/25.国民救援会が岡山市表町で署名・配布
    9/25.暴行、住居侵入罪で榊被告起訴(他は略式命令と起訴猶予)
    9/29.会報第12号発行
    10/19.暴行事件の初公判
    
活動のまとめ
  第5年度は、2月から始めた「『青春を返せ裁判』の公正な審理と証拠採用を求
める請願書」署名を集める活動に力を注ぎました。支援する会会員や国民救援会、
宗教団体、原理運動被害者父母の会、労働団体などに手紙や訪問して協力をお願い
しました。全国各地から署名やカンパが集まり、8月の裁判前に累計12,468人分の
署名を提出することができました。そして迎えた9日の裁判で池田亮一裁判長は、
不当にも「証人申請却下」を繰り返し、弁護団はこれまでの不公正な態度を理由に
池田裁判官を忌避したのです。前例から見ると忌避を認めさせるのは困難な闘いで
すが、現在は広島高裁岡山支部で審理されています。署名はその後も事務局に届き、
いま2,000人分あまり集まっています。
  裁判は、AさんとB子さんの事件がいっしょに、2月、5月と8月にひらかれ、
30人前後の傍聴支援が行われてきました。8月の裁判では、統一協会員約20人が早
くから来て傍聴席の半分を占めていましたので、支援する会の側では、わずかの人
しか傍聴できませんでした。
  2月には有田芳生さんの講演会をひらき、8月には合同結婚に反対する集会をひ
らき、どちらも約80人の会員や市民が参加しました。8月の集会には、実行委員会
が結成され、新たな協力者との連携も広がりました。
  9月には、統一協会幹部5人が住居侵入と暴行で逮捕され、榊哲明青年部長が起
訴されました。10月の初公判では、被告が罪を認めましたが、統一協会員が24の傍
聴席以上参加していました。
  会員は、72人増えて282人(内団体6)となりました。内、県内の人は204人(72%)
で、第5年度会費を納入している会員は164人(58%)です。(10/23現在)

「青春を返せ裁判」を支援する会・第5年度会計決算書(1994.10.1〜1995.9.30)
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃ 収                       入 ┃ 支                               出   ┃
 ┣━━━━━┯━━━━━┯━━━╋━━━━━┯━━━━━┯━━━━━━━━┫
 ┃ 科    目 │ 金   額 │ 備考 ┃ 科   目  │ 金   額  │ 備        考  ┃
 ┣━━━━━┿━━━━━┿━━━╋━━━━━┿━━━━━┿━━━━━━━━┫
 ┃ 個人会費 │  263,000 │ 148件┃ 会 議 費 │  11,800  │ 会場使用料    ┃
 ┠─────┼─────┼───╂─────┼─────┼────────┨
 ┃ 団体会費 │   16,000 │  3件┃ 事 務 費 │  82,245  │ 事務用品代等  ┃
 ┠─────┼─────┼───╂─────┼─────┼────────┨
 ┃ カ ン パ │1,072,677 │ 182件┃ 通信交通 │ 451,054  │ 会報郵送等    ┃
 ┠─────┼─────┼───╂─────┼─────┼────────┨
 ┃ 書 籍 等 │  101,535 │パンフ┃ 書 籍 費 │  73,896  │「M・Cとは」等┃
 ┠─────┼─────┼───╂─────┼─────┼────────┨
 ┃ 雑 収 入 │    2,181 │ 利子 ┃ 協力関係 │  30,000  │ 全国弁連を支会 ┃
 ┠─────┼─────┼───╂─────┼─────┼────────┨
 ┃          │          │      ┃ 人 件 費 │ 180,000  │ 中沢さん       ┃
 ┠─────┼─────┼───╂─────┼─────┼────────┨
 ┃          │          │      ┃ 出 張 費 │ 150,610  │ 集会参加補助等 ┃
 ┠─────┼─────┼───╂─────┼─────┼────────┨
 ┃          │          │      ┃ 宣伝集会 │ 234,615  │ 2/5、8/20集会等┃
 ┠─────┼─────┼───╂─────┼─────┼────────┨
 ┃          │          │      ┃ 雑    費 │     230  │ 送金手数料     ┃
 ┠─────┼─────┼───╂─────┼─────┼────────┨
 ┃ 前期繰入 │  268,551 │      ┃ 次期繰越 │ 509,494  │                ┃
 ┣━━━━━┿━━━━━┿━━━╋━━━━━┿━━━━━┿━━━━━━━━┫
 ┃ 合    計 │1,723,944 │      ┃          │1,723,944 │                ┃
 ┗━━━━━┷━━━━━┷━━━┻━━━━━┷━━━━━┷━━━━━━━━┛

資産状況(1995.9.30)     会費納入状況(1995.9.30)
┏━━━┳━━━━┓   ┌───┬────┬────┬────┬──┬───┐
┃科  目┃ 金  額 ┃   │      │ 新入金 │ 続入金 │ 入金計 │ 未 │ 合計 │
┣━━━╋━━━━┫   ├───┼────┼────┼────┼──┼───┤
┃現  金┃ 10,418 ┃   │ 個人 │    61  │    87  │   148  │124 │  272 │
┠───╂────┨   ├───┼────┼────┼────┼──┼───┤
┃郵振替┃128,337 ┃   │ 団人 │     1  │     2  │     3  │  0 │    3 │
┠───╂────┨   ├───┼────┼────┼────┼──┼───┤
┃郵貯金┃370,739 ┃   │ 合計 │    62  │    89  │   151  │124 │  275 │
┣━━━╋━━━━┫   └───┴────┴────┴────┴──┴───┘
┃合  計┃509,494 ┃       
┗━━━┻━━━━┛

会計監査報告                                              1995年10月21日
  1994年10月1日から1995年9月30日までの会計帳簿について監査を実施いたしま
した結果、不正、重大な過失等は見当たらず、正常な会計事務がなされていました
ことを、ここにご報告申し上げます。以上
                                                    会計監査  田口数昭   

討議
 出席者から出された主な意見は
〇早い時期に統一協会の破産宣告をとるため、債権を整理していく。10月24日、B
子さんの裁判について池田裁判官に回避を要求する上申書を出したが、受け入れる
様子がない。統一協会暴力事件の公判を公安調査官が傍聴していたようだ。警察も
統一協会の動きに注目しているようだ。
〇愛媛県から来ました。14年前、学生だった次女が入信し、被害者父母の会の中四
国ブロックの会長をしていた。相手は全国的な命懸けの団体で、政治家ともつなが
っている。宗教法人法で解散させたい。反対する人たちの点を線にすべきだ。
〇岡大では「原理運動に気をつけようの会」が動いている。統一協会員は一昔前の
学生運動をしていたような人たちだと思う。
〇学生時代から関心があった。遊びの心ももって、軽やかにやろう。
〇8月には8人が脱会したが、合同結婚への執念からか4人が逃げた。
〇第2回裁判からずっと傍聴している。裁判官にはじだんだを踏む思いだ。
  そして、今後の活動について
1、裁判の傍聴、署名、宣伝などをすすめます。
2、統一協会の実態を広め、被害を防ぐために活動します。
3、被害者救出、被害金回復の活動を可能な範囲で支援します。
と決まりました。
  最後に新役員に次の方々を選出しました。(敬称略)
代    表…嘉松喜佐夫、高山正治
事務局長…葛原健志
幹    事…赤沢治、倉橋剛(新)、近藤幸夫、須藤正巳、中沢仁志、藤田明美(新)、
          慎尾裕子、渡部義男(元)
会計監査…田口数昭
顧    問…河田英正、矢山有作



4                  A  さ  ん  の  メ  ッ  セ  ー  ジ

  朝夕の寒さが肌に感じる季節となりましたが、「青春を返せ裁判」を支援する会
の皆様はいかがお過ごしでしょうか。
  熊本へ転勤して早8ケ月が過ぎようとしています。9月には待望の長男が生まれ
ました。11月中旬から親子3人の寝不足と慌ただしい生活が始まるのではないかと
思い、父親としての第一歩を踏み出すことになります。
  さて、10月24日の総会及び11月1日のB子さんの裁判には、仕事の都合で行くこ
とができません。皆様には大変申し訳なくご迷惑をおかけしますがどうか裁判の行
方等を見守ってください。
  日夜マスコミ報道で「オウム」のことが取り沙汰されています。私も関心を持ち、
また、ある面では複雑な気持ちで報道を見ています。最近では、罪を犯したオウム
の幹部達の罪状が法廷で争われ、実刑が言い渡されています。私が思うに、あれだ
けの犯罪を犯したのだから、当然、罪を償うべきだと思います。しかし、彼らとて、
麻原教祖及びオウムと出会わなければ、あんな冷酷な犯罪を犯さなかったと思いま
す。組織があったが故の犯罪ということを、社会・国民にはぜひ知ってほしいので
す。
  突然サリンをばらまかれ、何の罪もない何千人もの人が被害にあわれ、中には亡
くなられた方、未だに意識が戻らない方もいます。大変気のどくに感じ、オウムに
対する怒りを感じている人は相当国民の中にも多いと思います。その怒りがオウム
の全ての信者に向けられているのではないかと心配しています。国民の中にどれだ
け彼らが被害者であると認識している人がいるでしょうか。言い方を変えれば、彼
らは、犯罪養成予備群であり、犯罪者ではないのです。彼らには一刻も早く、組織
の解体と心と体の救出が必要なのです。
  統一協会も同様と思います。野放しにすることが、いかに国民にとって危険であ
るか。そして、なによりも自分達の子供や知り合いが、犯罪養成予備群から犯罪者
にならないとは言い切れないのです。一刻も早く組織を潰さなければならないと思
います。
  また、今後のことですが、この闘いがストレートに国民に受け入れられない、も
どかしさを私をはじめ皆様も感じているのではないでしょうか。どうしたら、国民
又裁判官にストレートに受け入れられるか、もう一度、根本から議論・整理・見直
す時期に来ているのかも知れません。
  岡山で「青春を返せ裁判を支援する会」が出来て5年が経過しました。河田先生
又幹事の方をはじめ皆様には、私の力のなさを補っていただき、また、多くの励ま
しをいただき大変感謝しております。本当にありがとうございました。頼りない原
告ではありますが皆様の支援のもと闘って行こうと思います。今後とも変わらぬご
支援をよろしくお願いいたします。
  平成7年10月22日                                                   A



5 (  そ  の  他  の  動  き)

  〇10月23日、野の花会の男性(25)がハンカチを売りに事務所に来た。夏に韓日祝
  福を受けた、1日のノルマは7万で自分は10万いく、徳島から岡山に来たばかり
  だと言っていた。
  〇10月下旬、広島県の方からいとこの救出について電話相談。
  〇11月1日、倉敷医療生協の勉強会(80人)で高山牧師と葛原事務局長が講義。
  〇11月中旬、愛媛県の方から妻の救出について電話相談。
  〇11月17日、国際救援友好協会の女性(30代か)がコーヒーを売りに事務所に来た。
  あくまで統一協会ではないと言っていた。
  〇11月18日、TERRA四国センター(自己啓発セミナーか?)について問い合わせ電話。
  〇11月22日、鳥取県の方から妹の救出について電話相談。
  〇11月27日、救援会岡山支部が岡山市表町商店街でオウム解散と青春裁判の宣伝
  活動をして、20人分の署名が集まった。
  〇会報第12号に同封したオウム真理教解散の早期解散命令を求める要請署名(東
  京地裁あて)が、1,290人分集まりました(救援会が集約)。この署名は、救援会
  中央本部を通じて裁判所に提出されました。ご協力ありがとうございました。東
  京地裁は解散を命令し、オウム側の控訴で、現在東京高裁で審理されています。
  〇『マインド・コントロールからの脱出』(パスカル・ズィヴィ著、恒友出版、1,
  500円)が出版されました。
  〇ビラ『400万円を献金、…』を作りました。職場や地域に配布できる方は事務局
  に追加注文(無料)してください。


「青春を返せ裁判」を支援する会会報・資料に戻る。
「青春を返せ裁判」のホームページに戻る。