統一協会への公開申入書

1997.10.31登録

 10月31日、全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)が次の公開申入書を統一協会に送付しました。

公開申入書

 世界基督教統一神霊協会(以下「統一教会」)は、その信者をして本年11月29日に予定している合同結婚式への参加者を募る活動を展開しています。日本人信者が世界各国に派遣され資格外活動で国外退去を命じられるなどの事態も生じており憂慮にたえません。
 さて、統一教会は本年8月頃から、その信者に指示して、「真(まこと)の家庭運動推進委員会」や「世界平和家庭連合」「世界平和女性連合」「世界平和統一家庭連合」「喜びの家庭再建委員会」等の名称を用いて、戸別訪問や街頭での署名集め活動を全国各地で一斉に開始しました。「不倫しない」「絶対純潔を守る」「家庭秩序を立て離婚しない」等の誓約事項を列挙した文書に住所氏名電話番号更には配偶者の氏名まで記入させたうえ、「ワインを味見して下さい」「幸せになるお酒です」「口をつけるだけでもいいです」などと言って合同結婚式で飲ませる「聖酒」と同旨のものと思われる成分不明な飲料を飲ませ、場合によっては署名した夫婦の写真を撮っています。
 元信者の体験や勧誘された者の申告、統一教会等の内部資料などによれば、これらの署名・飲料・写真撮りの一斉行動は、統一教会の組織的指示に基づき、信者に1人180名などの目標(ノルマ)を課して行わせている合同結婚式の参加者募集活動の一環であり、そこで集めた署名をもって右合同結婚式への参加と見なし、更にこの署名簿が今後様々な口実で統一教会の活動に勧誘する手段として利用されることになるのは明らかです。
 最近1週間だけでも、当連絡会所属弁護士の相談窓口にはこれらの活動に関して1000件を超える相談が殺到しています。いずれも統一教会信者による署名等の活動とは全く気付かず、あまつさえ宗教団体によるものであったことさえ認識しないで署名してしまった市民が、「署名は悪用されないのか。署名した用紙や写真を取り戻すためにはどうしたらよいか。こんな詐欺的署名を止めさせてほしい。あのワインみたいなものは何か。毒は入ってないか。妊娠中だが大丈夫か。自分も合同結婚式に参加したことになってしまうのか。統一教会信者と見なされてしまうのか。今後の就職活動に悪影響はないか。」等々いずれも憤りと不安に満ちた相談や問い合せをしてきているのです。
 従って、当連絡会としてもこのまま放置することができないと考え、次の点について統一教会の責任ある文書回答を要求します。
 本年11月11日迄に文書にて回答されたい。

1 このような署名活動の主体を偽り、その目的をかくした組織的で詐欺的な署名集め活動はただちにやめるべきではないか。
2 署名させた者もしくはその後ワインの如きものを飲ませ、写真を撮った者を統一教会信者と見なしたり、合同結婚式に参加した者と見なすのか。
3 「ワインを味見せて下さい」などとして飲ませているものの成分は何か。アルコールは入っているか。
4 この署名した用紙について取消しないし返還を求める市民がいる場合、その取消、返還の要求について、統一教会は責任をもってその返還ないし取消要求に応じるべきではないか。

 1997年10月31日

               全国霊感商法対策弁護士連絡会
                事務局長 弁護士 山口 広

               連絡場所
                東京都新宿区新宿一丁目1番7号
                      コスモ新宿御苑ビル5階
                    電話代表 (3341)3133番
                    FAX  (3355)0445番
                    東京共同法律事務所

東京都渋谷区松涛1−1−2
世界基督教統一神霊協会
 会長 石 井 光 治 殿


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