カルト被害を考える会 会報 2015年11月・第79号
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<もくじ>
・2015年度総会ひらく――――――1ぺーじ
・全国弁連・久保内弁護士が記念講演―4ぺーじ
・出エジプト会について―――――――5ページ
・その他の出来事――――――――――5ページ
・会費納入のお願い―――――――――6ページ
カット1

2015年度総会ひらく

 10月3日午後、倉敷市茶屋町の倉敷めぐみキリスト教会で、カルト被害を考える会2015年度総会をひらきました。
 柚木幹事の司会で始まり、葛原幹事が議案を提案。討議の末、次のとおり2015年度総会議案が採択されました。また、役員は全員が再任されました。

カルト被害を考える会2015年度総会決定

カット2 1、カルト被害の現状
 統一協会では、文鮮明教祖亡き後、総裁を引き継いだ妻・韓鶴子や子どもらによる権益争いが続いています。元日本会長の神山威や江利川安栄など脱会して分派側に付くなど統一協会の混乱は増しています。
 日本統一協会は8月、宗教法人名を世界平和統一家庭連合(略称:家庭連合。1年間は両名併記)に変更しました。18年前から変更申請していましたが、反社会的活動が原因で文化庁から認可されていませんでした。この度の認可は、統一協会が現政権と取引をした結果だと思われます。正体を隠した勧誘が増えることが危惧されます。
(一部省略しました)
 県内の大学などでは、統一協会や摂理、親鸞会などのカルトが若者に接触しようと暗躍しています。
 カルトは、市民に対し、マインドコントロールの手法で自由意思を侵害して操作し、財産や労働力などを奪うとともに、他の市民に被害を与えるカルトメンバーに仕立てます。カルト被害者は、侵害された自由意思を取り戻すことが容易ではなく、自由意思を取り戻したとしても、傷つけられた心の回復には長い時間を必要とし、また、加害者にもなっていたという葛藤もあり、被害の実態やカルト問題を社会に明らかにすることが容易ではありません。
 フランスでは2001年、「重大または反復した圧力や判断を歪めうる技術の結果、心理的または身体的服従状態(マインドコントロール状態)にある者を(これまでの未成年、高齢、病気、障害、妊娠状態のために脆弱な者に加え)「無知または脆弱な状態の悪用罪」の対象として、違反者には禁固や罰金が科せられることになりました。その結果、統一協会はフランス国外に出て行き、創価学会やサイエントロジーは静かにしています。
 カルト被害の本質は、憲法19条の「思想及び良心の自由」を侵害する問題であり、その被害は大規模に広がっています。減少する気配のないカルト被害に対し、カルトの実態を発信し、被害を防止することをめざす活動が必要です。

2、2014年度の活動のまとめ
カット3  2014年度は、次の活動を行ないました。
@ ホームページを運営し、カルト被害に関する情報を掲載するとともに、掲示板上で情報や相談、アドバイスなどを交流してきました。この1年間の閲覧件数は約1万7千件(昨年度より約5千件減少)で、18年前の開設からの累計は約81万8千件です。
 掲示板には、この1年で113件(昨年度より33件増加)のカキコミがありました。
A パスカル・ズィヴィー氏の講演会を昨年10月の総会時に開きました。
B 全国弁連集会(4月・仙台と9月・東京)に参加して学習し交流しました。霊感商法裁判を傍聴するなど、カルト問題の情報を収集しました。
C 会報を第76号から第78号まで3回発行し、2014年度総会、全国弁連集会、その他の記事を掲載しました。
D 会報を送っている先を会員として取り扱っています。会員は、この1年で3人退会し、現在67人(内団体1)です。この内、2014年度会費の納入者は48人、カンパだけの納入者は4人です。

3、2015年度の活動方針
@ ホームページ「カルト被害を考える会」を運営し、カルト被害に関する情報を提供するとともに、相談者などに対して他の閲覧者とともにアドバイスもします。救出の相談者に対しては、出エジプト会に紹介するなどして支援します。
A カルトの詐欺的な勧誘や集金などの被害を防ぐため、カルト問題に関する講演会をひらきます。
B 全国弁連集会に参加するなど、カルト被害の実態を学習し広めます。マインドコントロールを不法に利用する問題について考察します。
C 会報を発行し、カルト被害に関する情報などを交流します。
D 会員を増やして活動を広げるとともに、会費やカンパの収入を増やします。


全国弁連・久保内弁護士が記念講演

久保内  10月3日、カルト被害を考える会と出エジプト会の共催による講演会がひらかれ、全国弁連の久保内浩嗣弁護士が講演しました。
 久保内弁護士は、弁護士となって田村町法律事務所に入り、カルト問題にかかわってきました。かかわりの内容は、統一協会、摂理、大学のカルト対策、その他の問題(新世紀、高島易断、開運商法)でした。それらについて、具体的な行動としては、損害賠償請求、家事手続、啓蒙活動をしてきました。
 カルトは、特定の目的をもって、反復継続して違法行為や反社会的行為をして被害を与えるものです。
 カルトの問題は、市民の権利を侵害することで、それは信教の自由、生命身体の自由、財産権、職業選択の自由、婚姻の自由や、平穏な家族関係に対する侵害です。
 そのようなカルトに人は何故入るのかと言うと、カルトは正体を隠した勧誘をするからです。
 統一協会の最近の傾向として、相談件数の減少、分裂傾向(分派の増加)、対応の硬化(敗訴判決の影響でしょう)、2世・3世の問題、韓国女性問題が挙げられます。
 摂理の最近の傾向は、信者数の増加、信者の年齢層の幅拡大、対外姿勢の硬化、偽装脱会の増加、教祖チョンミョンスクの出所予定(2018年か)が挙げられます。
 これからも、弁護士として、カルト被害をなくすために頑張ります。


出エジプト会について

 いつも総会や講演会をいっしょに開いている「出エジプト会」についてご紹介します。
 出エジプト会は、高山正治牧師が代表となって、カルト被害者を支援するため約20年前に設立した会です。
 出エジプト会は、救出相談者のために、毎月第1土曜日の午後に定例集会をひらいています。定例集会では、前半に講師から話を聴き、後半に学びの会がひらかれます。
 講師は、外部からカウンセリングや法律などの専門家を招いたり、内部から高山牧師やカルト経験者などが行ったりしています。最近の外部講師は、ジャン・ドウゲン師らが招かれています。
 後半にひらかれる学びの会では、問題カルトごとのグループに分かれて、相談者から家族の状況や質問が出され、経験者などから体験やアドバイスが話されます。
 また、カルト脱会者のための学びの会、救出家族のための学びの会も必要に応じてひらかれます。
 そして、この1年間では、カルトから3人が救出されています。


その他の出来事

●10月16日、元信者が統一協会(家庭連合)に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が札幌高裁であり、元信者3人に計約3800万円を支払うよう命じた一審札幌地裁判決を支持し、統一協会の控訴を棄却しました。地裁判決は、統一協会が「宗教だと明かさない伝道活動で教義をすり込み、(憲法が保障する)信教の自由を侵害した」と認定。一方で「提訴の段階で(3年の)損害賠償請求権の時効が成立していた」として、原告40人のうち37人の訴えを退けました。このため、元信者1人も控訴しましたが、高裁はこれも棄却しました。


会費納入のお願い

 いつもカルト被害を考える会を支えていただきましてありがとうございます。
 2015年度(2015年10月〜2016年9月)会費の納入をお願いします。
 年会費は、1口1000円で、個人は1口以上、団体は3口以上お願いします。また、可能な方はカンパもよろしくお願いします。
 納入は、郵便振替またはゆうちょ銀行への振込でお願いします。

○郵便振替の場合
 記号番号…01320−3−68459
 加入者名…カルト被害を考える会
 ※振替手数料は、通常、ATMでは80円、窓口では130円です。

○ゆうちょ銀行への振込の場合
 記号…15450
 番号…26230601
 名前…カルト被害を考える会
 ※ゆうちょ銀行口座からATMで振込するときの手数料は無料です。

 なお、2015年度の会費納入をお願いしたい方にのみ郵便振替用紙を同封しています。納入済みの方等には郵便振替用紙を同封していません。

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