カルト被害を考える会 会報 2013年9月・第72号
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<もくじ>
・10月5日、倉敷めぐみ教会で総会開きます―1ぺーじ
・桃太郎アリーナで統一協会が祈願礼式――2ページ
・依存症から考察するカルト問題―――――3ページ
・その他の出来事――――――――――――6ページ
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10月5日、倉敷めぐみ教会で総会ひらきます

 カルト被害を考える会は、10月5日(土)午後1時から、倉敷市茶屋町1586-1倉敷めぐみキリスト教会で、2013年度の総会をひらきます。
 記念講演として、大神周一弁護士(福岡・平和の森法律事務所)に、統一協会被害者の立場で活動してきたお話しをしてもらいます。
 なお、総会と記念講演会は、出エジプト会と合同でひらきます。

【プログラム】
13:00〜カルト被害を考える会2013年度総会
13:30〜出エジプト会2013年度総会
14:00〜記念講演−大神周一弁護士
(16:00〜出エジプト会のグループ学習)

大神周一(おおが・しゅういち)さんのプロフィール
 九州大学法学部卒。1982年弁護士登録。福岡県弁護士会所属。日弁連消費者問題対策委員歴任。霊感商法対策福岡弁護団代表歴任。全国霊感商法対策弁護士連絡会。福岡宗教名目被害研究会。『実践 先物取引被害の救済』(共著)。『消費者事件実践マニュアル』(共著)。趣味は山遊び、ヤマメ釣り。


桃太郎アリーナで統一協会が祈願礼式

「天運相続特別還元祈願礼式」の表紙  9月10日、岡山市北区いずみ町の桃太郎アリーナ(体育館)で、統一協会第11地区が主催する「天運相続 特別還元祈願礼式」が約2,500人の参加で行われました。
 当日配布されたプログラムには、「主催/第11地区(岡山・東広島・鳥取教区)」と書かれていました。これまでの集会では、岡山・鳥取教区が第11地区(東中国地区)だったので、福山が第11地区に編入されたのかもしれません。
 受付では、参加者が持参した祈願書が集められていました。
 開会後に聖歌がうたわれ、馬場婦人部長が代表祈祷して、文福局長による役事(参加者が自分の体や隣の人の背中を叩く)がありました。つづいて、李命官局長の講義があり、清平DVDの上映がありました。
 主賓の大母様と黄地区長が入場し、佐野地区長が主催者のあいさつ、黄地区長が来賓のあいさつをしました。
 大母様(韓鶴子の母親の霊が再臨したとされる・金孝南)が故・文興進の霊といっしょに花束を受け取り、御言を通訳付きで述べました。
 中田教会長が告天感謝文を読み、信者がこれまでに書いていた祈願書を奉納しました(大母様があの世の文鮮明に届けるということでしょう)。
 岡山教区の聖歌隊が演奏した後、参加者が大母様に「億マンセイ」をやって終わりました。

 正体を隠した勧誘・教化や霊感商法などの違法行為をつづける統一協会に公共施設を利用させることには大きな問題があります。


依存症から考察するカルト問題
出エジプト会で大東利章牧師が講演

カット2  9月7日、出エジプト会の例会が倉敷市茶屋町の倉敷めぐみキリスト教会でひら かれ、札幌の大東(オオヒガシ)利章牧師による依存症のケースをもとにした講演があり ました。カルト問題との共通点もありますので、講演の概要を以下に紹介します。

 コンサルタントが職業ですが、インドとインドネシアでも宣教していて、インドネシアではテレビとラジオ番組をやっている、札幌の牧師(心理のみことば伝道協会北海道支部長)です。依存症やカルトの相談も受けています。
 依存症は、難しい問題ですが、解決できない問題ではありません。必ず解決の道はあります。依存症には原因があるので、その問題である原因を探します。

ケース1(30代・男性)  高校時代から20年間、薬を常用していました。最初の薬は、精神安定剤と眠剤でした。会ったときは、医師から処方されている精神安定剤、抗うつ剤、眠剤だけでは足りなくなっていて、ネット依存症もあって、市販の風邪薬を大量に飲んでいました。ひどいときは一度に一瓶を飲んで、意識がなくなって倒れてしまうような危険な状態でした。
 私は、1か月に1度、その地域まで出て行き、カウンセリングしました。彼は、ひきこもりもあって仕事ができない状態でした。私は、聖書に書いてあることから、この社会に置き換えてお話ししていきます。母親と医師から生活保護の申請を勧められたのですが、それだけは首を縦に振らなかったのです。自立したいという気持ちを持っていたのです。彼は、哲学書にも依存していて、哲学書の著者の言い回しでしか会話ができませんでした。会話が変でした。また、彼は母親にも依存していて、母親も彼に依存(手を差しのべてしまう)していました。父親からの否定的な言葉で傷ついていました。死にたいと言って部屋に閉じこもったこともありました。
 自宅では難しいので、私は、クリスチャンが運営している依存症の更生施設に入るように勧めました。その施設では、1年間寝泊まりして、スタッフと生活します。1日のプログラムが決まっています。運動もあります。草むしりなどのボランティアもあります。私たちは環境に影響されやすいので、生活習慣から立て直します。
 4か月経ったとき、彼はギブアップして自宅に帰ってしまいました。両親は、最後の望みが断たれたという思いの中で、私に「札幌に連れて帰ってほしい」と言われました。私は迷いました。本人と両親と4人でいろんなことを話し合いました。彼は、「自立したい」と言いました。それで札幌に来ていただくことになりました。アルバイトで失敗したりもしましたが、彼は今、老人のグループホームで、週4日の夜勤の仕事をして約2か月経とうとしています。彼は「37年間生きて来て、初めて自分に合っている仕事がわかりました。3年後には介護福祉士の資格、5年後にはマネージャーの資格を取ることをめざして今勉強しているんです」と言います。彼の心の支えになったのは、イエス様でした。

ケース2(30代・男性)
 彼は中学時代からシンナーの依存症でした。淡路島の礼拝にお母さんに連れられて来て別室にいるんですが、ときどき礼拝を覗きに来ていたので、毎回の礼拝の後で声をかけていました。あるとき「大東さん、僕でも将来宣教師になれますかねえ」と聞かれ、「それは人間の能力ではなくって、神様がそういう人生を与えてくれるなら実現するよ」と言いました。次の回から礼拝に出てくるようになりましたが、言葉が少し不自由でした。そのときは、強制入院させられた後シンナーは断っていましたが、精神安定剤、抗うつ剤、眠剤は飲んでいました。それと煙草とアルコールも。彼と友だちになって、礼拝に参加するようになってから、見る見るうちに変わっていったのです。あるとき「僕、職業訓練所に通うことにしました。自立できて、宣教師になれるよう祈って下さい」と言いました。ダイエットもするようになりました。職業訓練を終え、就職して1年が経ち、先日は後輩を連れて礼拝に来ました。
 私は、彼と友だちになり、彼が希望をもったので祈ってあげただけです。それだけで彼は自立して社会に出ています。

ケース3(女性)
 彼女は前科○犯で実刑を受けています。あるとき、私の近くの豊平川で自殺しようとしました。近所の人が警察と消防に連絡したので、未遂に終わりました。公園でしょぼんとうつむいて座っているとき、余りにも寂しそうだったので、札幌の教会に通っている人が「悩んでいるのでしたら教会に来ませんか」と声をかけたのです。彼女はためらわず、行くと言いました。最初は何も話してくれませんでしたが、週に4日も5日も来るんです。ついに2か月たったころ、話したいことがあると言いました。「私、過去に○回刑務所に入ったことがあるんです。罪状は麻薬です。私の夫はいま旭川刑務所に入っています。こんな私でも、教会に来つづけていいですか」。私は「そんなあなたのためにキリストは十字架にかかったんですよ」と言いました。彼女は喜んで通っていました。彼女は「もう絶対に薬に手を出しません。どうしても欲しくなったら、夜中でも教会に来てもいいですか」。私は「どうぞ来て下さい」と言いました。  夫が出所したら、いっしょにお好み焼屋をやる希望を持っていました。しかし、夫が出所してから、彼女は来なくなりました。夜、彼女を見かけた教会の人が声をかけたら「夫の話はうそでした。出所した次の日から、夫は覚せい剤をやっていて、私も打たれてしまいました。2日間何も食べていない。私は教会に行く資格がありません」と言われて、私に電話してくれました。その場に行きました。いろいろ話しました。私は「あなたは戻ってはいけません。悪いことをした自覚はありますか」と問うと「ある」と言います。「じゃ、悔い改めようか」というと、禁断症状で手が震えていて、「再犯だからもっと刑期が長くなるかもしれない」と躊躇していました。でも、彼女の心の中では、「生まれ変わりたい」と思っていました。聖書の一節を読むと、わっと泣き崩れました。「私、自首します」と決心し、それで麻薬と夫から隔離されることになりました。  彼女は実刑を受けて服役していましたが、途中から面会できなくなりました。がんを患っていたためで、医療刑務所で亡くなったことを知りました。彼女の最後の言葉が「私は神様に救われました」だったと知りました。

 人は、一定の思考パターンができると、そこから抜け出しにくくなります。それは依存症にもカルトにも共通していると思います。
 また、どちらも、やめたことが解決ではありません。やめた後、乗り越えなければいけないことがたくさんあります。そんなとき、依存症から自由になった人たちの3人のケースを、少しでもヒントにしていただければと思います。


その他の出来事

●5月20日、「開運グッズ」の広告をきっかけに霊感商法被害に遭ったとして、関東在住の主婦2人が、占い雑誌「MISTY」(廃刊)の発行元、実業之日本社などを相手取り、計約1430万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしました。
 主婦らは平成23年、雑誌広告を通じ「金銭運が上昇する」とうたうブレスレットを購入。効果が得られず販売業者に電話で問い合わせたところ、「地縛霊が邪魔をしていたので効果が出ない」などと説明を受け、除霊代金などとして計約360万〜810万円を支払っていました。

●6月4日、有限会社「神世界」(山梨県甲斐市、解散)グループの霊感商法事件で、最高裁第1小法廷(白木勇裁判長)は、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)罪に問われた「教祖」の斉藤亨被告(55)の上告を棄却する決定をしました。懲役4年6月とした二審判決が確定します。
 一、二審判決によると、斉藤被告は幹部らと共謀し2004〜06年、経営不振や病気に悩んでいた5人に「霊が原因」などとうそを言い、祈願料名目で計1340万円をだまし取っていました。

●7月7日付やや日刊カルト新聞によると、統一協会の松濤本部は、全国の地区教会を通じて、自民党の北村経夫参院比例区候補(山口出身)の応援のため、7月5日から7日の間に期日前投票に行くよう教会員に指示するとともに、3000人の特別伝道部隊を結成して選挙活動をおこないます。統一協会では内部告発などによって教団のコンプライアンス違反が多数発覚していて、警察・公安などによる教団への捜査も噂されています。松濤本部は、宗教法人取消し問題に発展することを恐れ、安倍政権に接触し、自民党候補への支援の見返りに、「松濤本部への捜査」を先送りさせるということです。
【統一教会足立教会から信者に配信されたメール  2013年7月5日】
足立教会の食口の皆様
聖業お疲れ様です。
最重要な「参議院選挙」の期日前投票が本日から始まりました。
中心の強い意識の中で、本日から3日間(5日・6日・7日)を「期日前投票特別3日期間」として組まれています。
全教会員は、ぜひこの3日間に期日前投票を済ませて下さい。
投票所まで足を運び、この期間に投票するのが、天に届く「精誠」となります。
何卒宜しくお願い致します。
期日前投票されましたら報告をお願いいたします。
【3日期間 期日前投票所(午前8時30分〜午後8時)】
足立区:足立区役所、葛飾区:葛飾区役所、北区:北区役所など
(7月13日までは区役所のみの投票になります。詳しくは、投票用紙をご確認下さい) ※ 確認・質問は電話して下さい。
皆様と、皆様の家庭に天の祝福がありますように。
足立教会

●8月16日付朝日新聞は、「自民党比例区当選者の得票と支援した宗教関連団体(自民党の資料から)」として、9議員の名前と得票数、関連宗教団体の表を掲載しました。その中で、北村経夫議員を支援した団体として、天照皇大神教と世界平和連合(=統一協会の関連団体)が掲載されています。

●8月22日、韓国・京畿道加平郡雪岳面松山里にある世界基督教統一神霊協会の高齢者福祉施設「清心ビレッジ」1階のロビーで、同教団信者の日本人女性(54歳、6500双)が焼身自殺を図り、周囲にいた日本人の男女2人と共にやけどを負いました。女性は約5リットル入りのプラスチック容器に入ったシンナーを自分の体と男性(53)の体にかけ、ライターで火を付けました。隣にいた女性(57)にもシンナーがかかり、火が燃え移りました。3人はすぐに近くの清心国際病院に搬送されましたが、自殺を図った女性と男性はそれぞれ全身と上半身に大やけどを負い重体で、ソウルの翰林大学漢江聖心病院に移され治療を受けています。もう1人の女性も全身に中度のやけどを負いました。
 3人は23日に開催される統一教会創始者、故・文鮮明総裁の追悼行事に参加するため22日に日本から入国し、宿泊手続きをしている最中でした。自殺を図った女性はロビーで男性に近づき、リュックサックからシンナーの容器を取り出して男性にかけました。ロビーにはほかに10人ほどがいました。
 統一教会の関係者によると、この女性は韓国人男性と結婚して韓国で3人の子どもをもうけましたが、うつ病や精神疾患の症状を見せ、長期にわたり日本などに滞在していたといいます。入院先の病室の前には、警備の統一協会員が配置され、統一協会の信者でも面会できなくなっています。
 火傷を負った男性は、統一協会兵庫教区長の小野正博氏で、ネット上では2000万円の横領疑惑が出て問題となっています。

●9月11日、宗教法人「顕正会」の会員2人が20代の男性に強引に入会を迫るなどした疑いがあるとして、警視庁公安部は11日、強要と暴力行為法違反の疑いで、さいたま市大宮区の同会本部と東京都板橋区の東京会館など5カ所を家宅捜索しました。
 同会の勧誘をめぐっては、警視庁に今年1〜7月に約80件の苦情が寄せられていました。公安部は会員の20代の男2人から任意で事情を聴いており、組織的に強引な勧誘を繰り返していた可能性もあるとみて全容解明を進めます。
 捜索容疑は、今年3月ごろ、板橋区内の飲食店で、20代の男性に「入会しなければ罰が当たる」などと言って東京会館に連れて行き、入会の書類を作成させ、お祈りをさせるなどしたとされています。
 帰り際には「周りに話したら、会員が大量に押しかける」などと脅迫し、口止めしていたということです。

カット3 会費納入のお願い
 2013年度(2013年10月〜2014年9月)の会費を納入してください。
 会費は、1口1,000円として、個人は1口以上、団体は3口以上でお願いします。
 送金用に郵便振替用紙を同封しています(前納されている方には同封していません)。郵便振替の記号番号は「01320−3−68459」、加入者名は「カルト被害を考える会」です。可能な方は、カンパもよろしくお願いします。
 ゆうちょ銀行も利用できます。記号番号は「15450−26230601」、加入者名は同じ。他行からの振り込みは、店名「五四八」、店番「548」、預金種目「普通預金」、口座番号「2623060」です。

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