カルト被害を考える会 会報 2013年1月・第70号
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<もくじ>
(この記事を削除しました)――――1ページ
・2012年度総会ひらく――――――3ページ
・脱会と家族(高木総平)――――――6ページ
・その他の出来事――――――――――8ページ

(この記事を削除しました 2015.12.27 管理人)


2012年度総会ひらく−カルト被害を考える会−

河田英正代表  昨年12月1日、カルト被害を考える会の総会が倉敷めぐみ教会で開きました。
 柚木薫幹事の司会で開会。河田英正代表(写真)はあいさつで、統一協会の教祖・文鮮明は亡くなったが、信者はマインドコントロールされた状態で詐欺的な勧誘や集金活動をつづけている。不安定な社会の中で、スピリチュアルブームもあり、カルト被害は広がり、深刻化している。カルト被害をなくすため、活発な討論をお願いしたいと述べました。
 つづいて葛原健志幹事から議案が提案され、討論ののち、満場の拍手で採択されました。採択された総会決定は次のとおり。

カルト被害を考える会2012年度総会決定

1、カルト被害の現状
 将来に希望が見えにくい社会状況の中で拠りどころを探し求めている人々も多く、それに乗じた詐欺的な勧誘・教化で人生を奪うカルトの被害が広がっています。
 破壊的カルトの代表格である統一協会の教祖・文鮮明は、多くの被害者をつくったまま、9月3日に死去しました。存命中に「地上天国」が建設でなかったことで、文の約束が虚偽であったことが実証されたのですが、しかし信者は、統一協会や金孝南扮するテモニム(大母様)が伝える、霊界からの文の指示に操られ続けています。
 統一協会は、一部の政治家に取りいって、その影響力を利用して、不当・違法な行為に対する社会的な規制や摘発を逃れてきましたが、1999年9月の岡山「青春を返せ裁判」の高裁判決以降、全国で被害者側の勝訴がつづき、統一協会の活動の違法性が浮き彫りになってきました。2007年末から、販社等が行なっていた霊感商法が全国で10件以上、特定商取引法違反(威迫、困惑)などとして統一協会員である社員らが逮捕され、東京では懲役刑判決となり、その他でも罰金刑となっています。7月には、元信者が統一教会と国を被告として、損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしました(国を被告にした訴えは、鳥取地裁米子支部で係争中の事件に続いて2例目)。対外的な霊感商法がやりにくくなる中で、身内の信者に多額の献金を迫るようになっています。教祖一族の内紛もあり、統一教会は「拉致監禁」キャンペーンで内部固めをしています。
 ヨガスタジオ「イルチ・ブレイン・ヨガ」で、「寄付をしなければ霊的に保護されず、ひどいことが起こる」などと恐怖心をあおられ多額の負担をさせられたとして、岡山、広島両市の女性2人が7月、同スタジオを経営する「ダンワールド・ジャパン」(名古屋市)と同社幹部に約5800万円の損害賠償を求める訴えを岡山地裁に起こしました。
(この行を削除しました 2015.12.28 管理人)

2、2011年度の活動のまとめ
 2011年度は、次の活動を行ないました。
@ ホームページを運営し、カルト問題の情報を掲載するとともに、掲示板上で情報や相談、アドバイスなどを交流してきました。閲覧件数は、年約3万件あり、累計は約74万件(約15年間分)です。
(この行を削除しました 2015.12.27 管理人)
A 講演会「統一教会―日本の外来宗教、及び韓国系キリスト教との比較」(講師:櫻井義秀教授)を昨年11月に開きました。
 「マインドコントロール勉強会」(講師:高山正治牧師)を今年7月に開き、『マインド・コントロール』(紀藤正樹著)を10冊普及しました。
B 統一協会の偽装団体である世界平和女性連合(WFWP)による岡山県留学生日本語弁論大会が昨年までに15回開かれ、これまでこの行事を岡山県が後援してきました。今年も県に後援の申請が出されていました。本会は、この行事を後援しないよう岡山県(国際課)に申入れました。そして今年の同大会は、県からの後援がないまま、10月21日に県生涯学習センターで開催されました。
 昨年6月に統一協会系の政治団体「アジアと日本の平和と安全を守る全国フォーラム」が「6.19守れ!日本の平和と安全 岡山県大会」を岡山市の南ふれあいセンターで開いていました(会場使用の申請者はAPTF)。本会は12月、市民に被害を与える団体に市の施設を使用させないよう申し入れました。
C 全国弁連集会が3月に岡山市内で開かれ、本会は受付などを手伝うとともに、会議参加者に案内して、後楽園懇親会を開きました。
 9月に開かれた全国弁連東京集会にも代表が参加して学習、交流しました。
D 会報は、第66号から第69号までの4回発行し、総会や講演会、弁連集会、申入れ活動などを掲載しました。
E 幹事会は、今年度に2回ひらき、Eメール等でも協議しながら会の運営にあたりました。
F 会員数は、2人増1人減で、現在81(内団体2)です。

3、2012年度の活動方針
@ ホームページを運営し、カルト問題の情報を提供するとともに、その掲示板を運営しながら相談者などに対して他の閲覧者とともにアドバイスします。
A カルトの詐欺的な勧誘や集金などを防ぐため、カルト問題に関する講演会をひらき、全国弁連集会などに参加して、カルトの実態を学習し広めます。
B 会報を発行し、会の活動やカルトの実態、会員の意見などを交流します。
C 救出などの相談者に対しては、出エジプト会に紹介するなどして支援します。
D 会員を各地に増やして活動を広げるとともに、会費やカンパの収入を増やします。

4、決算報告
 <収入>               <支出>
 個人会費  101,000円(55人から)   事務費    15,326円
 団体会費   13,000円(2団体から)  総会費       0円
 カンパ    48,500円(29口)     通信費    29,760円
 貯金利子     14円         出張補助費  57,860円
 雑収入    10,000円         勉強会費   55,000円
 前期繰越金 126,023円         支援費    10,000円
 合計    298,537円         印刷費    2,239円
                    雑費     10,972円
                    次期繰越金 117,380円
                    合計    298,537円
会計監査報告
 2012年11月22日(木)、岡山市北区のゆうあいセンターにおいて会計を監査しました。その結果、会計処理に誤りがなかったことをご報告します。
 2012年12月1日(土)                監査 赤 澤 治

5、次期役員
・代表…河田英正
・幹事…葛原健志、近藤幸夫、高木総平(新)、高山正治、柚木薫、柚木ますみ
・監査…赤澤治

 総会終了後、慶應義塾大学学生相談室カウンセラー・同文学部講師(カウンセリング)の平野学さんによる記念講演会を開きました。
 講演会終了後、別会場で懇親会がひらかれました。


脱 会 と 家 族

高木総平(カルトカウンセラー)
 30年近くカルト問題にかかわってきましてずっと思っていることがあります。一方で臨床心理士として、中学・高校のカウンセリングに関わってきたこととも重なることです。カルト団体は、社会的なあり方を初め、どこをとらえても「悪」であることは当然なので、家族の方が一刻も早く「救出」したい気持ちを持たれることは十分理解できます。そこで一生懸命働きかけるわけです。
 本人が行き始めた初期の初期でしたら、その実態を指摘したり、「行くな」ということは効く場合がありますが、ある程度過ぎてから、ご家族が気づいて何とかしようと思っても全く通じないのが現状です。ここでは言い聞かせばわかってくれる、変ってくれるという幻想があります。
 学校のカウンセリングの場合、不登校の事例が多いのですが、親御さん(現在でも時には学校の先生も)は、行かないことは悪いという判断から、何とか行かせようと、学校に行かないといかに不利かと説得したり、時には叱ったりしますが、全く効果がなく、もっと本人を追い込んで悪い状態を招く場合もあります。すべてそうではありませんが、何らかの事情で行くエネルギーがなくなりかけていると考えられますので、言えば言うほど逆効果で、そのエネルギーをためることを考えることが不可欠なのです。そのために家族や先生たち、カウンセラーの協力が大切です。何より親御さんが本人の気持ちや状態をわかり、見守り、必要な動き(説得ではない)をすることが一番です。でもなかなかできない親御さんが多いのが現状です。学校に早く行かせなければという焦りがじゃまをするからです。
 カルトの場合は、そもそも本人にとって、そこは絶対的な善、真理であり、家族の反対は迫害として十分刷り込まれていますので、家族が反対すればするほど、ますます防衛的になりますし、キリスト教を利用しているカルトでしたら、牧師に会ってみようと提案しても、その牧師は恐ろしい反対派だから会わないよ、ということになります。会え、会わないと、言い争ったり、上記のように間違いや悪を指摘しても(正論であるのですが)、口論して終わりとなります。
 やがてはそのような牧師さんに会わせて、間違いを指摘してもらい、本人に判断させることは必要ですが、この段階では、まず本人とのコミュニケーション回復を目指すのです。その組織は、悪の組織であっても、本人は「正しい」と思っていますので、正体を指摘し(事実であっても)、批判しても、時に叱っても、全く意味がないどころか逆効果です。また大半はもともと真面目な性格で、家族にわかってもらいたい、できれば伝道したいと思っている場合もありますので、家族の方から近づいていき、本人に語らせ、なぜそこまで惹かれるのか、どこに惹かれるのかを知ることが大切です。
 それは行っていることを是認するのではありません。本人の気持ちをわかろうとする姿から対話が始まります。本人にとって、頭ごなしに反対しているのではない、自分のことを必死に思ってくれているのだ、そこに少しでも気づくと、一緒に勉強していこうとなります。そこで何かに気づけば、牧師と会うことも可能になります。そもそもマインドコントロールされているとはいえ、確信をもっている(本当は迷いや疑問もあるが反対されるほど強がるしかない)本人に変革を迫るのですから、取り組む家族も変わる必要があります。『家族がカルトに入ったとき』(脱カルト協会ビデオ)からも教えられます。家族にとっても修行の道であり、回り道が近道であるのです。


その他の出来事

●2012年11月21日、ダンヨガ裁判の第2回公判で、被告・ダンヨガ側は、勧誘時に撮影するオーラ写真について、体温や血流量、脈拍等を読みとって表示したものと準備書面で述べ、霊的なエネルギーではないことを明らかにしました。

●12月6日、有限会社「神世界」グループによる霊感商法事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の罪に問われたグループトップ・斉藤亨被告(55)の控訴審判決が東京高裁であり、裁判長は懲役5年とした一審・横浜地裁判決を破棄し、改めて懲役4年6カ月を言い渡しました。控訴審になって被告側が約130人の被害者に総額5億2千万円を支払い、和解が成立していました。しかし、神世界の売上は180億円にのぼったと見られ、泣き寝入りしている人が多数いる可能性があります。

●12月26日、梶栗玄太郎・日本統一教会会長が75歳で死去しました。後任は徳野英治氏で、彼は2009年7月に霊感商法・違法勧誘の「道義的責任」をとって辞職していた人物です。

●2013年1月11日、皇室ゆかりの尼寺「林丘寺(りんきゅうじ)」(京都市左京区)の女性住職から先祖供養が名目の「霊感商法」で観音像などを買わされたとして、熊本市の自営業の男性(66)と妻(64)が11日、寺に対する損害賠償請求訴訟を京都地裁に起こしました。購入費や慰謝料など計990万円の支払いを求めています。

●1月18日、“ヨガ修練に名を借りた霊感商法”として提訴されているイルチブレインヨガ(元ダンヨガ)が、「冬太り解消 ふりふりダイエット教室」(主催者名はハッピーブレインクラブ岡山、1月27日10時半〜11時半)を岡山県天神山文化プラザで開くことが判明。考える会は情報を掲示板に掲載して注意を喚起しています。

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