カルト被害を考える会 会報 2010年10月・第61号
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<もくじ>
・2010年度総会のご案内
・全国弁連東京集会の報告
・カルト被害を考える会2010年度総会議案

2010年度総会のご案内

 カルト被害を考える会は11月6日、下記の日程で2010年度総会をひらき、また出エジプト会と合同で講演会をひらきます。ご出席をよろしくお願いします。
11月6日(土)の日程
13:00〜13:30 カルト被害を考える会総会
13:30〜14:00 出エジプト会総会
14:00〜16:00 合同講演会「関係修復の対話法」(村上密牧師)
16:00〜17:00 出エジプト会・学び
会場:倉敷めぐみキリスト教会(倉敷市茶屋町1586-1 TEL.086-476-0264)
議案:5〜6頁に掲載

講師紹介:村上 密(むらかみ ひそか)
 1955年熊本生まれ。1981年中央聖書神学校卒。
 20才の時、数ヶ月間の統一協会の入信歴を持つ。脱会以来悩める親たちの依頼に応えて、異端・カルトに入信した人々のカウンセリング・救出を行ってきた。最近では聖神中央教会の問題にも積極的に取り組み、社会問題化したカルトに詳しいカウンセラーとして、新聞・TV等でも度々取り上げられ、又脱会者の心のケアにも当たっている。アッセンブリー京都教会牧師。
講師からのメール「何気ない親子の会話の中にある関係悪化用語を知り、関係改善用語に切り替えるセミナーにしたいと思います。カルトだけに限定しない大切な心得です。もちろんカルトについても話します。」


全国弁連東京集会の報告

 全国弁連(全国霊感商法対策弁護士連絡会)第52回東京集会が10月1日、東京都千代田区の主婦会館プラザエフでひらかれました。

基調報告
 基調報告で渡辺博弁護士は、今月10日には金集めのための5万組の合同結婚式があること、文教組の8種類の本が入った「天福箱」を430万円で、その本の写真を43万円で信者に買わせていること、文一族の仲間割れが激しくなっていることなど、組織内部での集金攻勢や文一族の現状を明らかにしました。

体験報告
 また、統一協会元信者とその父親の体験報告がありました。
元信者の女性は、「転換期トーク」で勧誘されて印鑑などを購入。「新生トレーニング」を受ける中で物売りに出て、やっと買ってもらえたときに「神がいる」と感じたこと、「実践トレーニング」を受ける中で、今度は自分が手相占いを行い、献身して伝道機動隊に参加したことなどを語りました。
 父親は、家族や親せきと相談して、統一協会と連絡できず、かつ出入り自由な場所で説得して、娘を脱会させたこと、米本ブログの不当さなどを語りました。

文一族の状況
 次に、韓国出身の卓志雄・日本聖公会東京教区執事から次のような講演がありました。
−文鮮明が7男・文亨進氏を自分の「代身者・相続者」とするという内容の自筆署名の文書を作成し、組織内部に配付したことが明らかになった。その文書には、「代身者、相続者は文亨進である。その他の人は異端であり爆破者である」と書かれていて、90才の文鮮明が後継者を立てようとしていることとともに、一族の仲間割れが進んでいることがわかる。
 また、「統一協会信者に対する拉致監禁および強制改宗反対運動」を組織的に展開、韓国では合同結婚式で韓国に滞在している日本人女性が中心になって、在韓日本大使館の前でデモ行進しながら嘆願書を提出するなどの活動を展開している。
 韓国では、統一協会(最近、名称を「統一教」に変更した)をキリストの福音を歪曲する「異端」とする見方が強く、日本におけるような反社会的「カルト」とする見方は弱い。双方が協力することを願いたい。

 そして、紀藤正樹弁護士、その他の弁護士らが、国際的な場での「拉致監禁被害」の宣策動、高島易断事件、ポラリス刑事事件などの報告が続きました。

特別講演会の報告
 10月1日の午前、全国弁連東京集会の特別講演会が同じ会場でひらかれました。

大学のカルト対策について(川島堅二教授)
 恵泉女学園大学の川島堅二教授から「大学のカルト対策について」と題して、要旨次のような講演がありました。
 全国カルト対策大学ネットワークの参加大学は、当初の40校から111校に広がりました。参加大学からの相談や、カルト情報の提供などがあります。
 昨年末から、摂理の相談が増えています。どうやら、2010年は「布教の年」となっているようです。
 大学のカルト対策の前進も見られ、予防活動から、救出にかかわる活動も出ています。
 勧誘された学生が引き返す確率の高いのが「3カ月以内」なので、参加大学を広げながら、注意喚起したいと思います。
 また、統一協会員二世の問題もあり、高校での対策も必要だと思います。

千葉大学の取り組みと課題(宮野モモ子教授)
 次に、千葉大学の宮野モモ子教授から「千葉大学の取り組みと課題」と題して、要旨次のような講演がありました。
 入学試験から入学式まで、ゴールデンウィークから夏休み・編入試験など、念じ行事に沿って恒常的に取り組んでいます。支援課職員と定期的に学内を自転車で見回り、複数の職員で追いこみ止めさせます。
 対策室員を中心として、カルト対策の講演会、FD研修、授業開設などの啓蒙活動を企画し、指導教員や保証人(保護者)との密な関係も築く努力をしています。

報告:葛原健志


その他の出来事
・8/4東京都の元信者の女性(73)が献金被害を訴えた裁判で、東京高裁は統一協会と信者3人に対し約1億5千万円の損害賠償を命じました(確定)。

・9月中旬、認知症状態の文鮮明の映像がネットで流れました。また、息子たちの後継争いもエスカレートしているようです。

・10/10韓国で7200組(全世界では5万組)の合同結婚式が行われたそうです。


カルト被害を考える会2010年度総会議案

1、カルト被害の現状
 詐欺的な勧誘・教化で人生などを奪うカルトの被害は、全国各地で発生し続けています。
 占いや超能力、心霊現象など不可思議とされる現象を肯定的に取り上げるようなメディアの流すスピリチュアル番組は、占いや霊感などを装ったカルトの勧誘被害の土壌を作っています。
 統一協会は、一部の政治家と癒着し、その影響力も利用して、不当・違法な行為に対する社会的な規制や摘発を逃れてきましたが、1999年9月の岡山「青春を返せ裁判」の高裁勝利判決以降、全国で被害者側の勝訴がつづき、統一協会の活動の違法性が浮き彫りになってきました。一昨年から、長野、大阪、新潟、福岡、東京、和歌山、大分などで販社等が行なっていた霊感商法が特定商取引法違反(威迫、困惑)などとして統一協会員である社員らが逮捕され、東京では懲役刑判決を受け、その他でも罰金刑となっています。
 大学においては、カルト側が入学試験や合格発表の時期にも勧誘活動を活発化させ、被害がつづいています。これに対し、一部大学の学生支援部門では、カルト問題を健康と安全、教育の問題と位置づけ、大学間で連携もとりながら、カルト対策が講じられています。
 高校においては、カルト二世が他の生徒を勧誘する可能性があります。
 増加傾向のカルト被害に対し、それをなくすことをめざす私たちの活動は重要です。

2、2009年度の活動のまとめ
 2009年度は、次の活動を行ないました。
@ ホームページを運営し、カルト問題の情報を閲覧者に提供するとともに、掲示板に書かれた相談などに他の閲覧者とともにアドバイスなどを行なってきました。2009年中のホームページ閲覧は約54000件(前年比−5200件)で、閲覧件数の累計は現在68万件(約13年間で)を超えています。
 ホームページの中に「統一協会の関連(偽装)団体の体験記」と「相談とアドバイス抜粋」のページを新設し、各偽装団体で行われた活動と被害の実態をまとめ、掲示板に書かれた相談に対するアドバイスを相談毎に見やすくまとめ、掲載しました。
A 講演会は、昨年11月の「岡山大学におけるカルト対策について」(講師:松岡洋一教授)、今年5月の「占い・スピリチャルブームからカルト被害を考える」(講師:石井研士教授)の2回行ないました。
B 会報は、第58号(昨年11月)、第59号(今年4月)、第60号(同7月)の3回発行しました。
C 救出相談などについては、出エジプト会に紹介しています。
D 幹事会は、今年度に3回ひらき、Eメール等でも意見交換しながら会の運営にあたりました。
E 会員数は84(内団体2)です。
F 財政活動については、総会当日に報告します。

3、2009年度の活動方針
@ ホームページを運営し、カルト問題の情報を提供するとともに、その中で掲示板を運営しながら相談者に対して他の閲覧者とともにアドバイスします。
A カルトの詐欺的な勧誘、集金などを防ぐため、カルト問題の講演会をひらき、全国弁連集会などに参加して、カルトの実態を学習し広めます。
B 会報を発行し、カルトの実態や会員の意見などを交流します。
C 救出などの相談者に対しては、出エジプト会に紹介するなどして支援します。
D 会員を各地に増やして活動を広げるとともに、会費やカンパの収入を増やします。

4、決算報告と予算案(総会当日に報告します)

5、新役員選出

※この総会議案を総会当日にご持参下さい。
※出欠を同封のハガキでご連絡ください。
※周りの方にカルト被害を考える会への入会をお誘いください。

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