カルト被害を考える会 会報 2010年4月・第59号
発行=カルト被害を考える会 TEL.086-231-2885 FAX.086-231-2886
〒700-0817岡山市弓之町2番15号3階 河田英正法律事務所気付
Eメール=my@i.email.ne.jp HP=http://www.asahi-net.or.jp/~am6k-kzhr/
<もくじ>
春の講演会のご案内―――――――――1
清掃ボランティアのYFWPをHPに掲載―2
HPに「体験記」や「アドバイス」を新設―3
統一教会事情・いろいろ―――――――4
その他の出来事―――――――――――6

春の講演会のご案内
「占い・スピリチャルブームからカルト被害を考える」

 カルト被害を考える会は4月8日、第2回幹事会をひらき、春の講演会を下記のとおり開くことを決めましたのでご案内します。参加していただける方は、別紙案内ビラの裏面(参加申込書)に記入して、FAXしてください。

占い・スピリチャルブームからカルト被害を考える講演会
テレビと宗教 日時:5月29日(土)14時〜16時
会場:オルガ4F会議室
(岡山市北区奉還町1-7-7 TEL.086-256-7244)
講師:石井研士国学院大学教授(『テレビと宗教』著者)
参加:無料(定員40人です。参加申込みをして下さい)
主催:カルト被害を考える会

※『テレビと宗教 オウム以後を問い直す』…石井研士著、中公新書クラレ、840円、2008年10月発行


「清掃ボランティア」のYFWPをHPに掲載したら

 昨年秋、岡山駅前で、若い女性がYFWP-OKAYAMAのアンケート葉書(写真)を配っていました。これは統一協会の伝道活動でした。
葉書(裏) 葉書(表)  YFWP-OKAYAMA(YFWP=世界平和青年連合)は、統一協会が青年を勧誘・教化するところですが、表面では「統一協会」を隠して、清掃ボランティアや踊り、リクレーションなどの活動をインターネットのブログに掲載していました。葉書をもらった人が彼らのブログを見ると、善意の青年たちが生きいきとボランティアなどをしている、という印象だけを受けてしまいます。
 カルト被害を考える会では、かつて彼らとともに活動していた元統一協会員のKさんから体験を聴き、昨年末にその体験談を当会のホームページに掲載しました。Kさんが活動していたころは、「YFWP-OKAYAMA」ではなく「ニューホープアカデミー」と言っていました(彼らはよく名称を変えます)。
 ホームページに掲載した数日後には、YFWP-OKAYAMA(岡山市北区下石井2-7-21、那須ビル2階)の入り口を写真撮影し、それをホームページに加えました。
 今年3月になって、YFWP-OKAYAMAのブログを再度閲覧しようとしましたが、そのブログは削除されていました。Kさんの体験談をホームページに掲載したことで、彼らのブログが統一協会に関係していることが分かりやすくなり、そして、ブログの中に掲載されていた彼らの画像が、統一協会の関係者であることが分かりやすくなるため、それを恐れてブログを削除したのではないかと思われます。


ホームページに「体験記」や「アドバイス」を新設

葛原健志

 支援する会では、昨年秋から年末にかけて、ホームページに次の2つの枝ページを新設しました。

1、「統一協会の関連(偽装)団体の体験記」を新設
 統一協会は、いくつもの関連(偽装)団体を作って、「宗教ではありません」、「え?統一協会ってなんですか?」などと正体を隠して勧誘しています。
 被害防止のため、昨年秋から、関連(偽装)団体名を使ったり使われたりした体験記の掲載を始めました。
これまでに「情報・コメントの掲示板」に掲載された体験記の中で、統一協会関連(偽装)団体の内容がある程度わかるもの9件を「体験記」に編集して掲載しました。そして、YFWP-OKAYAMAについてのKさんの体験記もここに掲載しました。現在10件の体験記を掲載していて、新たな体験記も募集しています。

2、「相談とアドバイス抜粋」を新設
 「情報・コメントの掲示板」には、HP訪問者から投稿された、さまざまな情報やコメント(現在8000件以上)を掲載していて、その中には、勧誘されかけた人、脱会を考えている人、家族や友人が入信した人などの相談と、それに対するアドバイスなどの投稿も掲載しています。掲示板は投稿時刻順に掲載しているため、相談投稿とアドバイス投稿の掲載場所が離れている場合もあります。
 昨年末から、1つの相談とそれに対するアドバイスのやり取りを1ページずつにまとめたものを作っています。そして、各相談・アドバイスのページへリンクするための「相談とアドバイス抜粋」ページを新設しました。これまでに125件の相談・アドバイスを掲載しています。


統一教会事情・いろいろ

高山正治

(1)弁連集会報告
(2)櫻井・中西共著『統一教会』
(3)統一教会の後継者争い
(4)出エジプト会のリハビリセンター・研修棟「めぐみ」

(1)3月19日・第51回全国霊感商法対策弁連集会が、岐阜で行われました。
 51回の集会の中で、岐阜で集会が開かれたのは今回が初めてだと思います。岐阜は地方都市で、東京で開かれる集会と比べると規模は小さなものでしたが、それなりに充実した内容のあるものでした。
 そのうちの幾つかことを取り上げてみたいと思いますが、はじめは何時ものように3名の元信者が体験談を話して下さいました。元カープが2名・元壮婦が1名でした。  最近の救出活動は長期化するする傾向があり、壮婦の金銭的被害もさらに増大しているようです。発表者3名の報告はそれぞれ深刻なものでした。

(2)今回のメイン講師は、北海道大学の櫻井義秀教授と関西学院大学講師の中西尋子先生で、この二人が最近本を出版され、講演はその本に沿ってなされました。
 『統一教会―日本宣教の戦略と韓日祝福』。櫻井先生と中西先生の共著です。北海道大学出版会から出ており、578ページもある大作です。定価は4935円と5000円以内に抑えています。これ一冊で統一教会凡てが分かるというすぐれものです。
 櫻井先生は統一教会の組織・教義・マインドコントロール・歴史などを実に正確に捉えておられます。カープ・青年・壮年・壮婦・・それぞれの立場から見ることもできます。とにかくこれ一冊で統一教会の凡てが分るという程正確に纏められている良い本です。
 中西先生は、「韓日祝福とは何か?」。統一教会の合同結婚式で、韓国に渡った日本人女性が7000人もいるという話。その内の35名の女性から聞き取り調査をしているこの本は大変貴重な資料です。

(3)最近統一教会内で起こっていること。
 90歳の文鮮明教祖は現在病気で入退院を繰り返していて、霊界に行く日が近いのではないかと言われています。
 そうなると、後継者を誰にするかで熾烈な争いになることは避けられないでしょう。

リハビリセンター・研修棟「めぐみ」 (4)そのような中、高山正治牧師が代表を務める出エジプト会では、キリスト教を土台とする、カルト信者救出の働きの一環として、リハビリセンター・研修棟「めぐみ」(写真)を建設しました。
 カルトから脱会した人・心傷ついた人・家族の救出相談をしたい人・マインドコントロールについて学びたい人、どんな人でも歓迎しますのでお気軽に宿泊して心の傷を癒してください。
 関心のある方は連絡してください。相談に乗ります。
 taka@omcc.jp


その他の出来事

・2009年10月2日 「世界を愛する世界人として 文鮮明自叙伝」(350頁、1,980円、創芸社)が発売され、信者はこれを買って盛んに普及し、伝道しようとしているようです。

・12月1日 8月の衆院選で大阪2区から初当選した萩原仁議員(民主)派の運動員で豊中市の男に、公職選挙法違反(買収、事前運動)で懲役1年6月(執行猶予5年)の判決が下されました。10月6日には、同法違反で奈良市の男にも罰金の略式命令が出ています。この男2人は、どちらも統一協会の合同結婚に参加していました。統一協会は最近、民主党の国・地方議員に接近しているようです。

・2010年2月10日 大分簡裁は、不安をあおって印鑑セットを契約させた「大分天一堂」の販売員夫婦にそれぞれ罰金50万円の命令を出し、2人は即日納付しました。

・2月16日〜 世界平和統一家庭連合がソウルで合同結婚式を行ない、14,000人が参加し、192か国でインターネットを通じて43,000カップルが参加したそうです。

・2月21日 統一協会はソウル竜山区漢江路に新しい本部教会を建てて奉献式を行ないました。日本人信者に無理やり献金させた資金が使われています。

・3月4日 不安をあおって印鑑を売りつけたとして、大分市内の「サンハート健美」元従業員の女2人が逮捕(特定商取引法違反容疑)されました。大分県警は1月、販社や自宅だけでなく、女が統一協会の信者とみて統一協会大分教会も捜索していました。霊感商法で逮捕された事件は、2007年末以来10件となり、最近の5件では当地の教会も家宅捜索を受けています。

・3月19日 全国霊感商法対策弁護士連絡会は、2009年の統一協会による霊感被害が1,113件、37億円余(前年と同規模)であると発表しました。

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