カルト被害を考える会 会報 2005年7月・第48号
発行=カルト被害を考える会 TEL.086-231-2885 FAX.086-231-2886
〒700-0816岡山市富田町2-7-8 石橋ビル3F 河田英正法律事務所気付
Eメール=my@i.email.ne.jp HP=http://www.asahi-net.or.jp/~am6k-kzhr/

<もくじ>
韓国での活動−元原研会員が報告
次回勉強会と総会の日程きまる
清水牧師の講演会に参加して
「出エジプト会」が結成された
会費の納入をお願いします

韓国での活動−元原研会員が報告

 カルト被害を考える会の勉強会が3月26日夜、岡山めぐみ教会で開催されました。参加者は岡山、広島、香川などから16名で、報告者は元原理研究会会員であるとともに、韓国統一協会にも所属していた女性です。日頃聞くことのできない韓国の統一協会の活動内容をプロジェクターを使い分かりやすく説明していただきました。

【1988年当時の原研】
 日本の原研は統一協会の経済部の一部。親の仕送りを献金していた。
 1989年は霊感商法をしていた。
 韓国では全く万物復帰をしない。立場が違うと教えている。日本の献金で韓国の教会の活動費をまかなっている。
 日本では印鑑を売って、家系図を見て、決まったトークを行い1000万円の献金を行っているのに韓国のメンバーはそういうことすら知らない。
 韓国人事は当時で年120人位いた。大学4年の時、卒業前に言われビックリした。神様のみむねだけで決心した。家族に反対された。お金の無い人は韓国行きの期間を延ばされ、金を作ってくるように言われた。岩手に帰って親に言ったら、父があまりのショックに倒れてしまった。上からは父がもっと悪くなると言われていた。そして、親が反対のまま韓国へ行ってしまった。
 親からの支援が無いため、韓国へ行く前の8月まで万物復帰をしていた。野の花会としてハンカチや布巾を売っていた。1日3万円を売らないと人間でないと言われていた。マイクロは1日3万円売らないと利益が出ない、ワゴンの車代、ガソリン代、食費が必要。そして韓国へ渡った。

【韓国での活動】
 韓国に行った頃は何も活動が無かった。まず、朝から晩まで韓国語を勉強していた。統一神学校で泊まっていたが、6500双の合同結婚式があるため宿舎を追い出された。リストに入っていたがたまたま漏れた。
 韓国では国際部に入っていた。部長は慶応出身の大竹部長だった。活動費が無いため日本に帰る機会があった。最初は人参茶を売っていたが利益が上がらない。ネット販売で革ジャンを売っていた。常にお金、お金。
 韓国の原研は2世が多い、それで何とかなっている。

【韓国の統一教会は情報をオープン】
 韓国のcarpはHPがある。活動内容が出ている。日本のようにコソコソ活動をしていない。写真や連絡先もオープンになっている。留学生(日本から来た原研信者)についてもHPに入っている。韓国語で出ているので分かりにくいが、日本人の名前が書いてある。問題のある日本人については連絡先が出ていない人が多い。
 復学生とは、軍隊に行って帰った人のこと。

最近のHP内容
@2/28、津波の被災地で現地の人を助けているビデオを公開。
 日本の信者確保は、万物復帰を行い困った状態にしてマインドコントロールを強化する。一方 韓国では、ボランティア活動をさせて信者を確保している。
A日本のNGO団体に呼びかけて、ネットワークを作ろうと書いている。
 世界教授アカデミーのようなものだろう。
B4日修練会は、ヨガ、原理の内容が入っていない。奉仕活動が中心
 7日修練会は、原理が入っている。創造原理、堕落論、モーゼの路程
 韓国は日本のやり方を真似ている。(ギターを使い楽しい雰囲気作る)

【韓国に行った日本の信者】
 3万双の祝福を受けた彼女を知っている。間違いが分かり自然脱会した。
マッチングの相手は良い人だったため、離婚はしていないが、夫は統一協会に通っている。
自然脱会した人は不安を抱えている。浮き草のようなもの、また他の何かに引っかかる。
また、貧しい農村の男性とのマッチングが多く、経済的にも厳しい人が多い。
韓国の人は原理が合っているかではない。情で繋がっている。よって、なかなか切れない。
韓国には統一協会の分派があり、いろいろと分かれている。


勉強会と総会の日程きまる

 7月16日夜にひらかれた幹事会で、次回勉強会と2005年度総会の日程を次のとおり決定しました。ご参加をよろしくお願いします。

■カルト問題勉強会
 日時:8月27日(土)午後6時〜8時
 会場:岡山めぐみキリスト教会
 (岡山市東古松2−7 TEL.086−223−3666)
 講師:高山正治牧師(カルト被害を考える会代表)
 内容:最近のカルト事情と救出活動、意見交換

■2005年度総会記念講演会
 日時:10月15日(土)午後2時〜3時45分
 会場:岡山国際交流センター(岡山市奉還町2−2−1 TEL.086-256-2000)
    ※JR岡山駅・西口から歩いて約5分です。
 講師:木村捷二郎・大阪薬科大学教授
 内容:統一協会から妻を救出した経験について
 参加:無料です(会員以外の方は、事前申込が必要)。周りの方も誘ってご参加ください。

■2005年度総会
 日時:10月15日(土)午後4時〜5時
 会場:岡山国際交流センター
 議題:2004年度の活動および決算報告、2005年度活動方針と予算、他


清水牧師の講演会に参加して

 平成16年10月23日(土)岡山国際交流センターにおいて、日本基督教団所属清水与志雄牧師から「私の統一協会体験から」と題して講演を聞きました。参加者は約30名、東京等全国各地から参加がありました。清水牧師は牧師であるとともに元統一協会員という貴重な存在です。又、現在、統一協会が救出側の牧師を訴えた裁判を闘い、さらに、救出側の動きを止めるために統一協会側はジャーナリストを巧に使い清水牧師が標的にされている(『月刊現代』に米本氏が書いた清水牧師を攻撃する記事が掲載されました)。まさに、カルト問題においては時の人に講演をいただきました。
 講演の内容は実際の体験談であり、熱く語られ、分かりやすい講演内容でした。以下、概要を紹介します。
『月刊現代』記事の意味
 月刊現代の米本和宏ジャーナリストは、私(清水)と黒鳥牧師、中澤牧師の名前を上げ、嬉しくない紹介をしている。
 雑誌の中で保護説得の場面を紹介しているが、「5〜6人が部屋に入る。太った牧師が大声で統一協会を批判する。元統一協会員が相づちを打つ。」事実と違うことを書いている。「太った」は合っている。しかし、大声では話さない。ごく普通の声だ。
 保護説得について、来年春頃には判決がでるだろう(当時の予想)。裁判中に記事が出たのには意図がある。米本はいわゆる「保護説得」について批判する。『教祖逮捕』で「マインド・コントロール論」を批判したが、一読して情報源が統一協会だと分かってしまう代物だった。
 電話をして取材をしたと言っているが、ほとんど脅しに近い。何かを書く場合は目的があるが、裁判中であり、高裁判決の後では幾らでも取材して良いと言ったのに、全く取材はなく、突然書かれた。
 これは室生忠が浅見先生を相手に批判したやり方と変わらない。電話は単なるアリバイ工作。教団関係では裁判となったのは東京裁判、横浜裁判、浅見裁判の三つ。98年から丸6年かかった。横浜の黒鳥・清水裁判が終われば全て勝つことになる。
 室生は、電話一本無かったのに、取材は拒否されたと言っている。
 米本はもっと手が込んでいる。突然本を出す。裁判当初は落ち込んだが何度もやられてきたので自分にも「免疫」が出来てきた。
 一行一句検証し、それが裁判の陳述書となった。本一冊分まとまった。
 米本は、牧師は信者に向かって「『君はマインド・コントロールにかかっているのだ』と言う」として非難する。94年杉本牧師が山崎浩子の脱会を援助した。この時にマインド・コントロールという言葉が有名になった。当初脱カルト研究会に米本氏を杉本牧師が紹介したという経緯がある。統一協会で有田、江川さんが有名となった。「誰も手を付けていないことをしなければ意味がない。それは救出側をえぐること。これは受ける」というような事を杉本氏に話したという。杉本氏は取材原稿のゲラ刷りを見せなかったことでカンカンになって怒ったこともあるという。
 私の話を聞いて喜んで脱会した信者がいた。親も喜んでいた。しかし、米本と話すと態度がガラリと変わった。清水牧師にひどい目にあったと言う信者を訪ね歩く。路上で拉致されたと書いた。私も知らないことまで書いている。
MC被害者にも自己責任がある
 入信率が低いからマインド・コントロールはないと言う。それはマインドコントロールの実態を知らない人の意見だ。修練会に行った人全員が頭の中に教えが入っている。教育は残っている。日本全国宗教嫌いが増えてしまった。統一協会のせいで、まともな募金活動もインチキ募金と思われる。人の善意が信じられない、ここには統一協会の影響が確かにあるだろう。
マインド・コントロールの被害者でも、自己責任を問われる。世間は許してくれない。本人も分かっている。詐欺で売れば売った本人が支払わなければならない。たまたま、売った本人が払えないから統一協会を訴えている。お目こぼしを受けているだけ、自己責任は消えない。
MCは自己決定権を侵す
 マインド・コントロールを受けると、自己責任が分からない、自分で決定しているが自己決定権がない。自己決定権の侵害だ。たとえば命令で目をつぶって高速道路を運転しろと言われた。前が見えず前の車と衝突した。事故をした本人に責任がある。しかし、統一協会に関係しているとなると、被害者は加害者に社会性を回復してほしいために被害を請求しない。たまたま被害者が金を直接本人に請求しないだけで、事故を起こした本人の責任は消えはしない。
救えるのは家族だけ
 カルト教団に入ると社会性が欠乏する。マインド・コントロールにより現実に存在しない「化け物」を作りあげてしまう。外は敵、内は味方に分ける。社会関係を再構築する。切っていく。統一協会は多くの万物を捧げなければならない。人の財産を奪うことは統一協会では救いと教えられる。しかし、当然責任を問われる。責任を問われる以上、救わなければならない。本人だけでは脱会できない。現実に目覚めさせることができるのは家族だけ。救うのは家族しかできない。
 マインド・コントロールにより自己決定が侵害されている。これが問題である。しかし、何でもかんでもマインド・コントロールと言う人がいる。例えば、心理的な影響があれば、訳の分からない行動をおこす、良いマインド・コントロールと悪いマインド・コントロール、悪いマインド・コントロールは破壊的カルトと言う人がいる。何の意味もない。自己決定が侵害されている。これが具体的被害内容だ。
 私は神学を勉強していたが、原理的に解釈している間は「やっぱり原理は素晴らしい」と思うだけだった。
 ある事件があった。ある論文を読んでいてある言葉が心に飛び込んできた。「キリスト者にとって罪は無限である」。原理の間違いがこの一言で分かってしまった。統一協会は罪を限定する。わかりやすい。この原理が壊れてしまった。救済は文鮮明にしかできないのが統一協会。罪を限定すると救済も限定できる。しかし、罪は無限。原理では救いがない。
 間違いが分かり、心の中で辞めたいと思っても終わりではない。心の中で葛藤する。辞めたくても辞められない。修練会で原理を聞いてしまった。「先祖の中であなたが選ばれた」。押入に入って辞めたいと思っても文鮮明が出てくる。テレビで災害が放送されると、「私が原理を聞かなかったから多くの人が代わりに死んだ」と結びつけてしまう。そうして辞めても戻る人が大勢いる。まったく無関係なのに関係があるように思うように思考ができあがっているのだ。
入信しなくても被害は残る
 入信率が4%、だからマインド・コントロールなどないという。冗談じゃない。聞いた人は心が壊されていく。入信しなくても日常生活に悪影響を与えている。自主脱会の人は原因不明の腹痛など身体にまで影響が出ても原因がわからないで苦しむ人が大勢いる。マインド・コントロールを受けたという自覚がないため、心の中が整理できていない。本当に根深いものがあるのだ。
 霊界は頭では無いと分かっていても消えない。脱会した人はウロコを持った子どもが生まれると思っている。本当に怖かった。頭では分かっていても現実を見るまでは怖かった。たった3〜4年しか経っていないのに、いまだに心の中に不安を抱えている。救出をするようになって文鮮明が夢から消えるようになった。
 組織はある日突然責任者が逃げることもあり得る。これからは自ら辞める人が大勢出てくるだろう。強制的に辞めさせるなんていう時代ではなくなった。しかし、本人に原理的考えは消えていない。自覚させないといけない。本人自らは出来ないから。
(参加者 M)


カルト被害者を支援する会=
「出エジプト会」が結成されました

 カルト被害者を支援する会として「出エジプト会」(代表=高山正治牧師)が7月2日に岡山市内で結成されました。
 この会は、破壊的カルト被害者の救出相談と、脱会者のリハビリのため、毎月1回(第1土曜日の午後2時〜5時)の定例集会をひらきます。会場は、庭瀬めぐみ教会(岡山市庭瀬968−3 TEL.086-293-5495)です。


会費の納入をお願いします

 2004年度(2004年10月〜2005年9月)は、事務局の不手際で、会員の方に会費の請求書が出せておりませんでした。請求が遅くなって申し訳ありませんが、2004年度会費の納入をお願いします。
郵便振替用紙を同封しますのでご利用ください(なお、すでに2004年分会費を納入された方は、郵便振替用紙の「2004年分会費」を横線で消しています)。会費は、1口1,000円で、個人は1口以上、団体は3口以上をお願いしています。
 周りの方でカルト問題に関心をお持ちの方に、入会をお勧めください。ご連絡いただければ、入会申込書をお送りします(総会などの会場にも用意しておきます)。入会申込書は、当会のホームページにも掲載しています。


News「青春を返せ」新潟地裁で第3陣も勝訴
 だまされて入信させられ、精神的苦痛や経済的被害を受けたとして、新潟県や首都圏の統一協会の元信者35人が同協会に総額約3億3500万円の損害賠償を求めた訴訟(新潟訴訟第3陣)の判決が4月25日、新潟地裁でありました。大工強裁判長は「違法な勧誘・教化行為で信教の自由や財産権を侵した」として、統一協会に約8700万円の支払いを命じました。
 元信者は80年代前半から93年ごろにかけ、統一協会に勧誘され、教義とは直接関係ない印鑑や壷(つぼ)などの販売活動に従事させられたり献金をさせられたほか、集団結婚式で見知らぬ相手との結婚を強要されました。判決は原告の経済的被害を認定したうえで「元信者を違法な活動に従事させた」とし、教会に不法行為への使用者責任があると認めました。


TOP  会報・資料  ホームページ