カルト被害を考える会 会報 2003年10月・第43号
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総会並びに講演会「家族がカルトに入ったとき」
開催のお知らせ

 カルト被害を考える会の2003年度総会と、神奈川県相模原市・大野キリスト教会から中澤啓介牧師を招いて「家族がカルトに入ったとき」と題する講演会を開催し、また、同名のビデオ上映をいたします。一人でも多くの市民の方に、参加していただきたいと思っておりますので、会員の方はもとより、ひろく友人知人に声かけをしていただき、ご参集ください。

日 時:10月25日(土)2時〜5時
場 所:ゆうあいプラザ 3階研修室
    (岡山市出石町1−1−101 岡山県立美術館向かい東側)
参加費:無料
日 程:・1時30分 受け付け
    ・2時    ビデオ上映「家族がカルトに入ったとき」
    ・2時50分 講演「家族がカルトに入ったとき」
           講師 中澤啓介牧師(神奈川県相模原市 大野キリスト教会牧師)
    ・4時10分 
   ※駐車場は、会場北側に約20台可能です。
   ※総会終了後、中澤墨子を交えて懇親会を予定しております。
    (懇親会参加費 2000円)


第2回勉強会が開催されました

 去る7月12日(土)岡山めぐみ協会において開催。9名の参加でした。
 まず、ビデオ「家族がカルトに入ったとき」を視聴。意外と身近にある、カルトの危険性を映像をとおして知らしめてくれます。一人でも多くの人に観てもらいたいビデオです。
 引き続いて高山代表より、最近の統一教会の状況、相談例などが紹介されました。その要点と箇条書きにすると次のようになります。
・学生組織の脱会者がコンスタントに増えている。
・県内外の大学関係者にも被害の救済を考える先生がいる。
・岡山めぐみ教会のホームページを多くの大学から観にきているようだ。
・エホバ二世の人からの相談有り。カルト二世の心の傷の深さを痛感。
・有名大学を卒業後、オウムに入信した信者の親からの相談。
・県外にいる、統一協会に再入信した子を連れ戻したいと、親からの緊急性のある相談。
 いずれも深刻な問題です。いい方向へ向くことを祈るとともに、高山代表の労苦がしのばれました。 (S)


第38回全国弁連大阪集会の報告
高山正治
 2003年9月19日 「第38回全国霊感商法対策弁連集会」が大阪で行われた。今回の講演は盛り沢山で、櫻井義秀先生の「AFF集会報告」、西田公昭先生の「カルト脱会者の心理」、浄瑠璃寺・佐伯快勝住職の講演「仏・仏の像・自分(人間について)」は大変有意義なものであった。
 掻い摘んで要点を述べると、櫻井先生の「AFF報告」はジェンダーとカルト問題というテーマの中で、日本の統一協会信者の活動を報告したが、アメリカ人には日本人の婦人たちが印鑑・手相・家系図から霊感商法の被害者となり、多額の献金や物品購入をさせられるということが理解できないという話をされた。そして、AFFの今後の課題としては、メンバーの高齢化をどのようにくい止めるかということであり、法律の分野、カウンセリングの分野で後継者を育てていくことが急務であろうと言われたが、このことは日本においても同じである。救出カウンセラーや、弁護士、研究者の後継者養成が急がれる。
 西田公昭先生の「カルト脱会者の心理」という研究発表は、オウム事件の後の1995年にオウム真理教の元信者74名、統一協会元信者83名、合計157名からの質問調査を集計分析したものである。このアンケート調査には、岡山の私たちも協力したことを覚えているが、この資料はお蔵入り寸前のところで、西田先生の共同研究者である黒田文月先生の協力により日の目を見ることになったということである。
 3番目の発表は、浄瑠璃寺の佐伯快勝住職で、本来はむつかしいと思われる仏教の話を、面白おかしく、わかりやすく話され、尚かつ、核心部分をしっかり抑えた素晴らしい講演であった。日本仏教の元である奈良仏教から、天台宗、真言宗、鎌倉仏教の浄土宗、浄土真宗、禅宗、日蓮宗と伝統仏教の話をわかりやすく話され、釈迦の教えは、正法千年、像法千年、末法万年であり、未来仏弥勒が来るまでは法華経、舎利信仰であるという話。また、懺悔とさんげの違いは何か。懺悔とはわかっている罪を悔い改めることであるが、「さんげ」とは、わかっている罪は一部にしかすぎず、人は生きている限り過ちを犯し続ける者であり、それをお詫びすることを「さんげ」ということである。そして、結論は、呪いや祟りで人を脅してお金を奪うような宗教は偽物の宗教である。お金がものをいうようになったらそれはおかしな宗教であると言われたが、まさに統一協会がこれに該当する。
 最後に各地の裁判報告があつたが、どの裁判においても大変良い判決を勝ち取っているという嬉しい報告があった。

   集会が終わり、6時からの懇親会では懐かしい方たちと久しぶりに再会し、楽しい懇談の時を持った。この度の懇親会で皆が注目したのは、龍谷大学の若い女性講師の報告であった。彼女は韓国で現役の日本人女性食口17名から聞き取り調査をしたという。韓国に嫁いだ食口たちが今どのような状況の中で、どんな気持ちでいるのか、懇親会に集っている人たちはみな驚いてその報告に聞き入った。

 二日目の午前中は弁護士による裁判検討会であったが、私はこれにも参加した。そこでは各地の裁判状況が報告されたが、どこもみな良い判決を勝ち取っているという嬉しい報告であった。
 そして午後からは、全国弁連とは別の組織として、家族だけで「統一協会被害者家族の会」発足に向けて話し合いがなされた。11月に発足集会が行われるということであるが、その成功を祈りたいと思う。


ホームページでの相談活動

 カルト被害を考える会のホームページに「情報・コメントなどの掲示板」を設置していますが、そこには、いろいろな情報や意見とともに、被害に遭った人や勧誘されかけた人からの相談がよく書き込まれます。この相談に対しては、掲示板の閲覧者やスタッフがアドバイス書き込んで、被害が未然に防げたり、被害が回復できたりする場合もあります。
 勧誘されたときの団体名は、宝椿(Fortune)、武蔵野フォーラム、紫恩などで、「あっ!!ちょっと待って。転換期の相が出ています」などと声をかけてビデオセンターに誘われます。IRFFや野の花会、しんぜんなど名前でのボランティアを装った訪問販売でコーヒーや布巾を買わされることもあります。
 インターネットを通して、統一協会の違法活動がもっと知られることが期待されます。


<本の紹介>
「秋田の母ちゃん統一協会とわたりあう」
本間てる子著(2003.8.1 四六判200P ウインかもがわ発行 1575円)
わが子の失踪、洗脳、集団結婚、悪徳霊感商法、インチキ募金…… 親を悪魔と呼ぶ反社会的集団と闘った東北の母親、30年の軌跡。

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