カルト被害を考える会 会報 2003年2月・第41号
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総会並びに講演会のご報告

 去る11月16日、岡山市民会館会議室において、約30名の参加者の下、総会が開催されました。総会では、活動報告・決算報告・活動方針・予算が、議案どおり採択されたことをご報告します。
 総会に先立ち、ジャン・ドウゲン牧師の体験に基づいた「カルト被害を考える」と題した講演が行われましたが、楽しく興味深い講演であったこともあわせてご報告します。
 総会で採択された今年度活動方針と、講演会要旨を掲載いたしますので、ご覧ください。
(本年度活動方針)
 当会の会則の目的にあるとおり、「カルト被害の問題を考え、被害をなくすための活動」に引き続いて取り組んでいきます。
 統一教会を始めとするカルトの実態や、その危険性が、まだまだ市民に知られていないのが現状です。現在も日々、多くの被害者も生まれています。
 そうした中で、少しでも市民の被害を防ぎ、なくすために、カルトの実態を調査し、その危険性を市民に知らしめる活動の展開をめざします。
 その為に、以下の活動をおこないます。
  ・ 「カルト被害を考える会」のホームページの運営
  ・ 会報の発行(年4回程度)
  ・ 勉強会の開催(年3回程度)会員外の参加も求めます
  ・ カルト被害の相談、脱会の支援
  ・ カルトの実態調査


「カルト被害を考える」講演要旨
講師:ジャン・ドウゲン牧師(大阪河内長野 ニューライフキリスト教会)

 ジャン・ドウゲン牧師の講演は、関西弁独特のジョークを交え、楽しく、興味深く聞くことが出来ました。
 講演の内容はエホバであったり、ヤマギシであるのにまるで統一協会そのもののように聞こえ、まさしくカルト集団の手口は行動はよく似ていると思えました。以下、概要をメモしました。
 カルトには、報道されていても、入る人はいる。
 聖書には@私はそれだ、A時は近いと(世の終わり)言う人には、付いて行ってはならないと書かれている。
 人々は、なぜカルト集団に付いていくのか、オウムにしても、これだけ世間でいろいろなことが報道されてもなぜ辞めずに付いていくのか、それは、明日のことは誰も分からない。その日が来ないと完全否定することはできないから。人を集めるのに都合がいい。占いも、心の中に入り不安となる。
 良い信仰は信じればよい、しかし、カルトの動機はいいが、与えられるものが違う。「幸せな家庭」「世界の平和」「人々が愛し合う」「理想の社会を実現」と書いてある。夫婦関係を円満にしたいと思いエホバに入信した結果、家庭はもっとガタガタになる。大きな犠牲を払うと、それを否定することはしんどい、否定できなくなる。
 カルトは全く反対に動いてしまう。最初の動機を忘れないことが大切。
 ボートに乗った人が、遠くへ行っても帰ってこれるのは、時々振り返るから、そうすることにより風景を覚えているから帰れる。
 カルトは、もし予言が外れたら、また違う予言をすれば良いと思っている。
 アメリカのカルト集団で、終末には宇宙から円盤が来て信じた人が救われると教える教団があった。そして、その時が来ても円盤は来なかった。その時、信者はその教えが間違いだと気付くか。気付かない。教祖は自分の間違った予言を美談に変える。あらかじめ用意している。「良かったですね、私が地球に残されたので全世界の人が救われた」と教え、更に信仰を深め、信者を集めるようにする。
 カルトに入っている人は戻る道が分からない。振り返らない、振り返るチャンスを与えられない。
 カルトは信者を利用する。教団は豊かで、信者は貧乏。信者は、貧乏が神様に祝福されていると思っている。慈善活動も、教団のため。普通の社会に戻る金を与えない、年金も与えない。利用価値のあるものは仲間だが、ないものは捨てられる。普通の宗教は、弱い人、社会の負担となる人を助ける。愛でありそれが神の御心だ。
 カルトの被害は
@ 時間を犠牲にする
最初は週1時間程度→週1日→週3日→毎日へ徐々に変えさせられる。時間はお金よりも価値がある。年収700万円ある人が仕事を辞めて宗教活動に影響のない仕事をすると例えば300万円になる。すると400万円の減、400万円の献金をしているのと同じ事。
A 持っているもの全てを奪う
 ヤマギシ会員は全財産を捧げる。教団は、手を付けず大きな銀行に預けていると言っている。人に与えるとその人がダメになると教える。会員は農業に従事し、親と子も別々に暮らす。一般には農薬を使っていないと言って一般の農作物よりも割高に売っている。
B 人間関係を壊す
親子、人の関係は、教祖、教団の教えにとっては邪魔な存在、その関係をバラバラにする。信者にすべてを要求する。カルト教団信者の葬式に言ったとき、本人の親が亡くなっているのに、涙もない。親と子の関係を切っている。教えによって邪魔な親が亡くなったことが喜びとなっている。
C 将来の計画を狂わす
 明日終わりが来るとなると、持っている物は全て粗大ゴミになる。お金を貯めること、大学行くことも無意味となる。しかし、脱会すると、厳しい老後が来る。
D 精神的荷物を負わす
 Fear(恐れ)。Obligation(義務)。Guilt(罪悪感)。義務を十分やっていないと罪悪感を生む。自己判断力が低下する。油断したら惑わされると教えられ自由に話が出来ない。
 脱会後は、元の価値観を取り戻すが、最初はカルト教団への反発と怒りを感じる。その後、落ち込む。そして、事実を受けとめ、乗り越えていく。


カルト被害を考える会「勉強会」のお知らせ
今回は、主に仏教系カルトについての勉強会を行います。
会員、会員外を問いませんので、お誘いあわせの上、奮ってご参加ください。
 講師:  高山正治牧師(岡山めぐみ教会)
 日時:  3月15日(土) 午後6時〜8時頃
 場所:  岡山めぐみ教会
      岡山市東古松2−7  TEL 086−233−3666
* 会報第39号の地図をご参照ください。


岡山市ふれあい公社への公開質問状の件

 昨年10月23日に開催された統一教会関連団体・IIFWPの集会への貸し出し中止を求める公開質問状を10月8日に発送しましたが、その後の経過について報告します。
 10月18日付けで、岡山ふれあい公社より回答が届きました。
内容は、
「IIFWPが統一教会関連団体であることは今回認識した。しかし今までにも貸し出したことがあり、今までは問題がなかった。今回断れる根拠、規定がないので断れない。」 というものでした。
 残念ながら23日の集会は予定どおり開催されたようです。
 10月30日、当会より岡山ふれあいセンターへ2名が訪問、センター側4名が応対。当会より、今回統一教会と知りながら会場提供されたことに遺憾の意を表明するとともに、引き続いて、全国弁連等の資料に基づき、統一教会に関わる被害の甚大さ、最近の裁判において、次々とその違法性が明らかになっていることを説明しその反社会性について、認識を改めていただくよう強く要望いたしました。今後、当会への紹介、相談はいつでも気軽にしていただきたい、とも申し入れしました。
「以後、関連団体への貸し出しはしない」との約束の取り付けはできませんでしたが、「今後、より一層慎重な対応が必要」、との認識はしていただけたものと思います。当会とすれば、今後とも、粘り強く行政への働きかけをしていく所存です。

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