QSOデータの消滅事故の原因と対策について
Turbo HAMLOGは大変使いやすく、機能も豊富で私はこのソフトを立ち上げないと、
QSOに入らない(いや、入れない)ほどです。
交信記録はもちろん、瞬時に相手局の過去のデータが見れ、QSLカードの印刷までコントロ
ールできてしまう、これが無料のソフトとは信じられないほどです。
事故が発生したのは、Ver4.29のハムログですが、これはあくまでも当局の思い込みに
よる操作ミスによるものであって、所謂ソフトのバグではありませんので誤解の無いようお願
いします。
事故発生の状況
1月2日の夜、QRTするため、リグの電源を切り、パソコンの電源を切るためウィンドウズ
の終了手続き行った。
パソコン上ではまだハムログが走っている状態で、一般的にはハムログを終了してからウイン
ドウズを終了させるのですが、この時はお正月でもありかなり酒を飲んでいて眠たかったので
横着をしてしまった。
翌日、前日のQSOデータを整理しようとしてハムログを立ち上げたところ、2日の夜QSO
したデータが出てこない。蒸発してしまった。
事故発生の仕組み(推定)
タミーのQSOデータを入力して、事故を再現させた結果次のようなことが確認できました。
ハムログでは、メモリ上のデータは、「オプション」の「環境設定」で「データ更新毎に書き
込む」がチェックされていない場合、ハムログの終了手続きの際、ハードディスクに更新書き
込みされる仕様になっているようです。従って、停電などアクシデントが発生するなどして正
常にハムログが終了しないと、ハードディスク上のデータは更新されないことなります。
なお、強制的にハードディスク上のデータを更新する場合は、「ファイル」の「データのフラ
ッシュ」というコマンドが準備されていますが。
今回の場合は、ハムログの環境設定で「データ更新毎に書き込む」がオフになっており、ハム
ログが走っている状態のまま、パソコンの電源を切るためウインドウズを終了させたため、ハ
ードディスクにメモリ上のデータが更新書き込み行われなかったということです。
ただ、ウインドウズを終了させようとすると、その時ハムログの終了手続きも現れ、ハムログ
を終了させていいか聞いてきますので、てっきり私はハムログは正常に(データをハードディ
スクに書き込んで)終了したのかと思ってましたがこの場合は書き込みは行われませんでした。
事故防止の対策
とにもかくにも、何も考えず「オプション」の「環境設定」で「データ更新毎に書き込む」を
チェックしておくこと。
さらに、運用終了時には毎回、「ファイル」の「QSOデータのバックアップ」でフロッピー
にデータをバックアップしとけば、まず大丈夫でしょう。