毎日ノンリニア編集を楽しんでいます。これまでPremiere6.0を使っていましたが、ちょっとタイトル文字を直しただけでもレンダリング(パソコンが画像表示のために計算をする)が始まってしまいます。そのために5分くらいの作品でも、何日もかかってしまうのです。よほど連続して時間が取れないときちんと編集する意欲がわきません。ほとんどの場合は、途中で面倒くさくなっていい加減で切り上げてしまっていました。これではいつまで経っても納得できる作品にはなりません。
adobeから6.5へのバージョン・アップのお知らせが来ていたので、あまり考えずに手続きしました。「少しはレンダリング速度が良くなっているかな」くらいは思っていましたが。
しばらくしてバージョン・アップ用CDが届きましたが、忙しくなってしまい、先月までそのままになっていました。それがどうしても編集して渡さなければならないビデオができて、よい機会なので6.5をインストールしました。インストールが終わるまでの間に何気なく取り説を見ていたら、前のバージョンとの大きな違いは「リアル・プレビュー機能が搭載されていること」と書いてあるではありませんか。このバージョンではレンダリングで待たされることがないというのです。
僕はうれしくなって、さっそく使ってみました。ところが確かに6.5になっているのに6.0と同じようにレンダリングするのです。「こんなはずではないのだが?」とあせりましたが、何度やっても同じでした。一時はパソコンの性能のせいかとあきらめかけました。でも冷静に考えてみると、「何か設定をしなければならないのではないか」と思い当たりました。ツールバーをあちこち開いて見たら、「リアル・プレビュー」という設定項目があり、これがチェックされていない状態になっていました。ただ立ち上げただけだと機能が使えないのですね。
今度はちゃんと設定して試したところ、僕のパソコンでは多少グクシャクした動きにはなるものの、トランジション効果やテロップがレンダリングなしに表示されるようになりました。音も聞こえます。某社のようにボードに対応したプラグインだけがリアル処理されるのでなく、Premiereが持っているプラグインはほとんど使えるようです(全部は試していませんが)。たぶん、現在販売されている最新のパソコンであれば、もっとちゃんと動くのではないかと思います。パソコンを新しくしたら、またレポートします。
(高岡市/おおすぎ)