ノンリニア編集で長い作品ができた

 手持ちのパソコンでノンリニア編集を始めてみましたが、私が持っているのは、ノート型パソコンだけ、おまけにCPUは今では旧式のペンティアム3です。一度に編集できるのは3分くらいまでで、それ以上だと動きがギクシャクしたり、途中で止まってしまいます。使っている編集ソフトは、adobeのPremiere6.0です。本当は10分くらいの長さの作品にしたいのですが、それにはパソコンを買い換えるより他に方法がないようです。しかし先立つものが……。

 ビデオ仲間に相談したところ、「あんたはトランジション(カットとカットの移り変わり効果)をたくさん使うからいけないんだよ。俺なんかカット編集だけだから、ぜんぜん問題ないよ」と言われてしまいました。確かに私はディゾルブやワイプをたくさん使っています。でも映像効果を出すためにどうしても使いたいのです。そのとき頭の中でひらめいたことがあります。仲間の言葉がヒントになったのです。
 それは、各ブロックを3分以内にまとめてファイルに書き出してしまい、最終の仕上げで、これらをトランジションなしで並べるということでした。これなら効果を使うのは3分内ですし、これをつなぎ合わせればどんな長い作品でも、止まることなしにテープに書き戻すことができます。実際に試してみましたが、問題なく15分くらいの作品を完成させることができました。今では3分という時間ではなく、シークエンス単位に編集しています。これまではあまり構成のことを深く考えていなかったのですが、こうした編集方法にしてからは、「真面目」に作品の構成というものを考えるようになりました。手前味噌ですが、作品の完成度がうんと高くなったような気がします。トラブルが思わぬ副産物を与えれくれたわけです。
千葉県/ひろ