たまりにたまったDVテープの超整理術

 私はビデオ撮影歴15年くらいになります。βマックスやVHSから始めて今はDV一本です。
 VHSの頃は、そんなにヘビー・ユーザーではないのですが、狭い家なので、すぐにテープのおき場所に困ってしまいました。最初のうちは編集が済んだテープを撮影用に再利用していましたが、編集している最中に、以前撮影した素材が必要になることがあります。そうはいっても、すでにテロップが入っており、後の祭りです。そこで極力素材テープはとっておくことにしました。でも、部屋の壁は本棚やら箪笥で占められているため、ダンボールに詰めて押入れにしまっておくしかありません。このように気を使っているのですが、家族の顰蹙は免れません。機会があるたびに、「使っていないのなら捨ててよ!」と言われる始末でした。
 そんな私に、救世主が現れました。SONYが発表したDVフォーマットです。マッチ箱2個分くらいしかないコンパクトなテープサイズには目を瞠りました。発売前にメーカーさんからデモ機を借りて、試してみたら画質も悪くない。ホレこみました。早速購入してバンバン撮影しました。もうテープのおき場所を気にすることはありません。

 こうして数年経ちました。またテープの置き場で悩んでいる私がいました。今度はスペースの問題ではありません。本棚に並べていたのですが、テープはあまりに小さく横一列では効率が悪いので、上に積み重ねて置いていました。ここに問題があったのです。
 編集しようという段になると未編集のテープを探すのが一苦労なのです。ガチャガチャとテープの山を崩して、ラベルを確認して、あれでもない、これでもないと、探すうちに編集意欲も薄れていきます。毎回、こんなことを繰り返しているうちに、仕事でも撮影するようになりました。こうなるともう手がつけられません。1企画に数十本使うこともあります。編集が済む前に、別企画が立ち上がるなどということもあって、テープ整理を真剣に考えるようになりました。そこで思いついたのが透明プラスティックのファイル・ボックスに入れることでした。
 最初はVHSのビデオ・テープ入れを100円ショップで買っていました。でも、これだとやはりテープは山のように積み重ねることになります。あるとき、書類を整理していてA4サイズの書類入れが空いたので、DVテープを入れてみたら写真のようにぴったりと入るではありませんか。しかも、いちいち取り出さなくても、ラベルが見えます。未編集、編集済み、資料映像と分けておけば、もう悩むことはありません。おまけにA4サイズなので、本棚にぴったりと収まります。今はもう整理に悩むことはなくなりました。みなさんも試してみませんか?
(松戸市/おんどる)