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「映像を終生の友として」 (2001年2月10日)
  (千葉県千葉市/岩崎真澄)

 私が映像に興味を持ったのは、大阪万博の時がきっかけである。あの時は、写真よりは動いたほうが面白いだろうということで、中古の撮影機を買い求め、張り切って大阪へ出かけたものである。
 ところが現像されてきたフィルムは、散々なものだった。なにせ、撮影方法のイロハの心得もなく、しかもフィルムも当時は高価だったのでケチって撮ったものだから、映写された画面はコマ切れや目の回るようなパンニングありで、とてもじゃないがまともに見られるような代物ではなかった。

 あれから何年経つだろうか。技術革新の波は速く、その後はフィルムからビデオに大きく変わったが、私の作品上達の腕のほうはサッパリで、今もって駄作の山を築いている。

 近年は、千葉市教育委員会主催のワクワクビデオフェスティバルというビデオコンテストに地元の気安さから毎年作品を応募しているが、なんと一昨年はグランプリ、昨年は特別賞まで頂戴してしまったのだ。そこで気を良くして、腕試しにとばかりに、昨年から今年にかけて、県外の各コンにそれぞれ3回ほど作品を応募してみたところ、その全てが第一次審査落ちの通知ばかり。その落選ぶりに我ながらガクっとくるかと思いきや、世の中は広いわい、世の中は良い作品を作る人が上にはワンサカといるんだわい、と妙に関心させられた次第である。今年こそはパソコンに挑戦するぞ!!
 最近では、仲間の中でもパソコンでビデオ編集をし、作品を仕上げていく人が主流になってきつつあるらしいが、メカに弱い小生は、今でも相変わらずチャチな編集機材で、10分くらいの作品を作るのにもその内容によっては、10時間から20時間もかかってしまうほどである。超スローモーとしかいいようもないが、また時間をかけたからといって良い作品が出来るかというものでもない。ただ自分の作った作品を見てくださった諸兄が、うん面白かった、良かったよと言ってくれることを期待して、今後とも作品作りに励んでいきたいと思っている……。

 そんなわけで現在、定年後の毎日が日曜日のようなものだが、他にも幾つかの趣味を持っているので、暇を持て余すどころか毎日が楽しく、妻亡き後も寂しさを紛らせることができ、特にこの映像の趣味を持っていて、本当に良かったと思っている。そして、その中で特筆すべきことは、JVAに加入したことである。入会をしてから今年で8年目になるが、それによって仲間の輪や視野も広げることが出来るようになったのは、日頃会を運営されている役員の方々や、お世話になっている会員の皆さんのお陰であると大変感謝しております。今年も又交流会でお会いできることを楽しみにしております。そして今年の最初の課題は、昨年の群馬大会の記録を5分間にまとめること。いやあ、難しいなあ。でも何とかまとめてみたいと現在取り組んでおります。そして今年は早くも「私の初夢.市原上空2百メートル.空を飛びたい男の願望編パート3」を完成させました。楽しい作品なので、会員の皆さんに見ていただける機会があったら幸せなことだと思っております。

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