●「私の、こうして撮る結婚披露宴」
(JVA会報No.58からの転載)
11月号のテーマは、「私の、こうして撮る結婚披露宴」でした。
結婚式、結婚披露宴を業者まかせではなく、市民ビデオマンが撮る
ことも多くなりました。小回りが効く、細かく取材できる、編集に
も凝れる等など期待も大きいのです。
「私の結婚式撮影」
(会員No.1408 神奈川県川崎市 草川良夫)
結婚式のビデオ撮影は、倅がブライダルの撮影をしているので、いろ
いろと話し合いはしていますが、結局は「親父の考えで撮影しろよ」と
言われます。今までに親戚から依頼されて5回ほど撮影しました。撮影
にあたっては、本人と式場に行き、会場の下見や係りから進行について
詳しく聞くことから始めます。花嫁衣装や会場の良いところも撮影しま
す。結婚前のデートも撮影します。結婚式の想像に想い出シーンにイン
サートで入れます。
当日は早めに行くことにしています。機材は長時間撮影になるので、
三脚、ドリーを使います。バッテリーは日本電池6100をドリーに乗
せて長時間グーです。はじめに司会者に花嫁の姉妹に、披露宴の時に一
言お祝いを頼んでおきますと感動するシーンが撮れます。友人の一言メ
ッセージも会場に流れる音楽が高すぎるので別マイクを使います。花嫁
の両親へのお礼の言葉の時は、幼い頃の写真をインサートします。編集
も送り出しで「終」にしないで名場面を数カット並べて「お幸せに」。
VTR時間は、長くても見てくれます。倅の式場で挨拶をカットしたら
「大事な人のを」とお目玉をもらったそうです。
「結婚披露宴、私の撮り方」
(会員No.23006 愛知県瀬戸市 山本留男)
私は今迄に、親戚や知人を主として凡そ20件あまりの婚礼を撮影さ
せて頂きました。今年6月上旬の、甥の「結婚式」と「披露宴」に撮影
を例に書いてみます。このところしばらくの間、撮影の機会がなかった
のですが、今迄のことを思い出しながら準備し、撮影に取り掛かりまし
た。
(1):結婚披露宴について
一般的には、結婚式の会場の方で撮られる(部外者はダメ)が多いよ
うに思われますが、今回はホテル内の式場のためか許可があって、久し
ぶりの式場撮影になりました。機材の準備を事前に確認しておくことは
当然のこととして、取り落としのないようにと次のことに注意したいも
のです。ポイントとしては
1.)式場を事前に下見しておくこと。
2.)厳粛な場所です。カメラの移動を出来るかぎり少なくした場所
の選定
3.)祝辞、三三九度、指輪、親族固めの盃…等などの行事は完全に
撮る。
4.)式場への出席者は全員を撮る…などです。
(2):披露宴会場について
1.)事前に結婚者が結婚式場へ「自分の方で撮影します」と申し出
ておくこと。
(当事者が結婚式場へ申し出るのが有力です)
2.)当日の会場の担当者に下見の時、挨拶しておくと、いろいろと
聞きやすくなる。
3.)宴会のプログラム、席順などは10日前くらいに入手して、主
賓、スピーチ、余興をする方や両親、親族の方などの席をチェ
ックしておくこと。
4.)会場の下見、カメラの位置(電源、スポットライト、料理運搬
の導線にならないように…)
5.)新郎新婦の入場やお色直しの入退場時のコース、時間などを教
えてもらうと良い。
6.)ケーキにナイフを入刀時には、司会者へ「カメラマンの皆さん、
素晴らしい写真が充分撮れましたか」とアナウンスしてもらう。
7.)カメラは、T.定置用 1台(電源はコンセント)
U.移動用 1台(電源はバッテリー)
…を使用するとm編集時に臨場感のあるものになります。
8.)カメラは必ず試し撮りをしておくこと。
9.)バッテリー、VTRテープ等は必ず予備を持参しておく。
…以上の事項を良くチェックして撮り零しのないようにしたい。
編集段階ではオリジナル部分をじゅうぶん生かした方法を使用
する。例えば、「引出物」ある記念品を編入等に要領よく取り
入れたい。
以上が私の体験談です。これらの中から一つでも参考になれば
幸甚に存じます。
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