Chapter 6. テーブルとチェーンの道のり

Table of Contents
6.1. 全般
6.2. mangleテーブル
6.3. natテーブル
6.4. Rawテーブル
6.5. filterテーブル
6.6. ユーザ定義チェーン
6.7. まとめ

このチャプターでは、パケットが各種チェーンをどういう順番で通過するかを議論する。また、各種テーブルをどのように通過していくかについても考えていく。これがどれほど役に立つかは、あとで自分のルールを書く時に身に浸みるだろう。ここではまた、カーネルにも依存するその他の構成要素がどこで関わってくるのかにも光を当てる。つまり、各段階でのルーティング判断などといった事柄だ。これは、パケットに応じてルーティングパターンや適用ルールを切り替えるような iptables ルールを書こうとする場合に、必要不可欠な知識となる。つまり、パケットがどういう時にどんな風にルーティングされるかといった話で、これが関わってくる代表的なものが DNATSNAT だ。もちろん TOS ビットのことも忘れるわけにはいかない。