“オデュッセイア ★★
The Odyssey
(2026年アメリカ映画)

監督:クリストファー・ノーラン
原作:ホメロス
脚本:クリストファー・ノーラン
出演:マット・デイモン、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ゼンデイヤ、シャーリズ・シャロン、ロバート・パティンソン、ルピタ・ジョンゴ、サマンサ・モートン

 

クリストファー・ノーラン監督は、いつもそれまで見たことのない映像を見せてくれる。ノーラン監督作品となれば期待して観ずにはいられません。

本作は古代ギリシアの詩人ホメロスによる叙事詩「オデュッセイア」を基にした映画。
オデュッセイア(マット・デイモン)の策である“トロイの木馬”による、トロイア戦争の勝利、イタケへ帰還しようとするオデュッセイアらの航海を襲う数々の試練、10年間も消息不明のオデュッセイアの後釜に座ろうと王妃ペネロペ(アン・ハサウェイ)の元に押しかける求婚者たちとその陰謀、と物語ネタは尽きません。

昔の映画ではファンタジー冒険物語として描かれたこの物語ですが、クリストファー・ノーラン監督が描くとなると、ファンタジーでは全くないリアルな苦難の物語となっています。
その元にあるのは、オデュッセイアの後悔の念。トロイの木馬作戦において女神アテナの名を利用して、トロイア陣営を欺いたこと。
その所為か、オデュッセイアの前に、時々アテナ(ゼンデイヤ)が姿を現してやりとりします。帰国途上の苦難も、部下の兵たちの犠牲も、全ては皆オデュッセイアがアテナに対し
罪を犯したことによるものなのか。

記憶を失っていたオデュッセイアがようやく自分をとり戻した時、海の女神カリュプソ(シャーリーズ・セロン)の元で過ごした時間は数年に及んでいた。
そこからオデュッセイアの逆襲が始まるのですが、そこからのサスペンスフルな展開も実に見ごたえあります。成長した息子テレマコス(トム・ホランド)と協調しながらの活劇も見事。

上演時間は、延々約3時間。でもまったく集中力は途切れず、息を詰めて画面を見つめていました。
流石はクリストファー・ノーラン監督、観応えたっぷりです。
出演者の顔ぶれも、凄かった。

2026.09.11

         


   

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