うーん、白雪姫かぁということで迷ったものの、過去作品と見比べてみようという気持ちになったのと、米国で物議をかもしているということなので、観てみた次第です。
過去に観た白雪姫の映画は、子どもの頃のディズニーアニメを別として、クリスティン・スチュワート&シャーリーズ・セロンの「スノーホワイト」、そしてリリー・コリンズ&ジュリア・ロバーツの「白雪姫と鏡の女王」の2作品。
前者は白雪姫の死闘版、後者はファンタジーアクションコメディ版。
今回の「白雪姫」は、ディズニーらしさ&ミュージカル版。
しかし、主役を演じたレイチェル・ゼグラーさんが、アニメ版は時代遅れと発言したことで旧作ファンを敵に回したとのこと。また、七人の小人について、小人症の俳優を使うことは偏見を助長しかねないという批判がありCGCを使用したのだそうですが、小人症の俳優の仕事を奪ったという批判もあったそうです。
さらに、イスラエルによるガザ地区への非道な攻撃につき、女王役のガル・ガドットさんが自国イスラエルの正当性を主張したのに対し、ゼグラーさんはパレスチナ側を支持しているのだとか。政治問題まで絡んでしまったそうです。
なお、本作で王子は登場せず。代わって白雪姫の恋人役になるのは、悪辣な女王に追われて盗賊のリーダーになった青年、となっています。
まぁ、その辺りは時代の変化もあり、今では当然のこと。上記リリー・コリンズの白雪姫でも、そうなっていましたし。
白雪姫だけではなくシンデレラもそうですが、王子さまと結ばれてのハッピーエンドなど、今では誰も納得しないでしょう。自立し、自分で幸せを掴んでこその現代ヒロインですから。
その点本作でも結末は、白雪姫が新たな“女王”となることでハッピーエンド。
三作を比較したうえでの感想としては、本作のレイチェル・ゼグラー演じる白雪姫、ガル・ガドット演じる女王とも、今ひとつ魅力不足。
女王=魔女役はやはり、シャーリーズ・セロンが何と言っても一番。そして白雪姫役は、茶目っ気もあったリリー・コリンズが一番魅力に富んでいました。
2025.03.24
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