“ワン・バトル・アフター・アナザー” ★★ 監督:ポール・トーマス・アンダーソン |
レオナルド・ディカプリオ主演のサスペンス・アクション。 ディカプリオが演じるのは、元革命家のボブ。 それから16年が経ち、ボブは愛娘ウィラとの穏やかな生活を送っていて、かつての革命闘士もとんだ腑抜けの中年男になり果てている。 サスペンス・アクションというと、主人公は恰好良く、どんな危機に見舞われてもその特別の才覚、格闘能力で切り抜けていく、というのが普通のパターン。 そして、異様な存在感を発揮して他を圧倒しているのが、変態気味で自負心が強く、自分は常に正しいと思い込んでいる(まるでトランプのよう)軍人、ロックジョー。 普通のサスペンスであれば、ボブが如何にロックジョーと闘うか、ということになる筈ですが、そうならないズレっぷりが何とも奇妙なのです。 それでも最後、荒野のハイウェイを車で追走するシーン、これがお見事。 2025.10.03 |