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“おーい、応為” ★★☆ 監督:大森立嗣 |
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江戸期を代表する絵師である葛飾北斎の娘にして、自身も絵師だった葛飾応為ことお栄という女性の生き方を描き出した観応えある作品。 私が葛飾応為という女性絵師をはっきり認識するようになったのは、朝井まかて「眩(くらら)」のおかげ。 応為を演じた長澤まさみさん、北斎を演じた永瀬正敏さんが、好演。 あの時代にあって当たり前の女性の生き方を放り投げ、本能のままに生き抜いた応為という女性自体に魅力がありますが、その応為という女性を全力で演じた長澤まさみさんの魅力にも陶然とする思いです。 長澤まさみという俳優の演技を堪能できる、堪能するための作品、と言っても言い過ぎではないと思います。 私は堪能しました。 2025.10.27 |