“犬と戦争−ウクライナで私が見たこと−” ★★ 監督:山田あかね |
犬好きな山田あかね監督が、ロシアの軍事進攻を受けた戦禍のウクライナへ、3年、3回に渡って趣き、現地で置き去りにされた犬たちを救うため、自らの危険を顧みず活動する人々の姿を追ったドキュメンタリー。 人間が命の危険に晒されている状況では犬の命どころではない、というのは現実でしょう。 それに対して、本作で“ある悲劇、事件”として語られているのは、キーウ近郊にある犬のシェルターのこと。 280頭余りの犬を保護していたとのことですが、ロシア軍の攻撃により職員は避難せざるを得ず、その後もロシア軍が立ち入り禁止にしていたため、やっと関係者がシェルターに行くことが出来た時には、約半数の犬が(餓死でしょう)死んでいたという。 野良犬となった犬たちを救おうとしているのはウクライナの人たちだけではありません。各国の保護団体が様々な形で保護活動に取り組んでいるとのこと。 犬の命より人の命の方が大事、ではあるでしょうけど、だからといって犬の命を捨ておいて良い訳がない。犬の命を大事にするということは、とりもなおさず人の命を大事にするということでもある筈ですから。 映像を見ながら思うのは、何故こんな事態になったのか、ということ。 2025.02.22 |