編集者からの提案を受け、2024年 9月〜11月の 3ヶ月間にわたり西川口のウィークリーマンションに暮らして取材した、というルポタージュ。
まぁ、地元ですから、一応読んでおこうと思った次第です。
筆者自身で取材に動いてみた実際、該当地域の住民たちの意見、居住しているクルド人に取材しようとした状況、市会議員、市長への取材と、ひととおりの取材が行われています。
川口市にアジア系等、外国人の住民が多いのは事実。
その中で特にクルド人だけを差別する思いはありませんが、クルド人特有の問題も事実としてあるようです。
ひとつには、山岳民族という特性故に、家族間の結束は強いが、民族として横の繋がりが弱いという。それ故にリーダー的な存在が現れないという点は、外国人が他国に馴染んで暮らすうえで不都合と言わざるを得ないのでしょう。
また、仮放免者、在留資格のないクルド人が解体作業に従事している等の点は、大きな問題です。
外国人を排斥する気持ちは全くありませんが、日本で暮らすのであればやはり、法的な問題はきちんと備えたうえで、日本社会および地域のルールを遵守してもらうことが必要だと思います。
そのためにも、国と地方が一体となって行政上の対応を抜かりなく行う必要があると考えます。
今回の自民党総裁選挙においても、外国人問題が多少取り上げられているようですが、そのひとつの事例として、本作の読書をお薦めします。
はじめに/1.事件とトラブルが起きていた/2.西川口駅前は昭和の空気漂う平和な街だった/3.解体業のトラックに追い回されて怖かった/4.市議会議員たちは脅されながら闘っていた/5.解体業者の事情を根掘り葉掘り聞いてみた/6.「東京湾に沈めてやる」と市議は言われた/7.クルド人の子どもたちはとても人懐こかった/8.川口市長は本音と苦悩を口にした/おわりに
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