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11.誓いの証言 |
【作家歴】、最後の証人、検事の本懐、あしたの君へ、合理的にあり得ない、検事の信義、ミカエルの鼓動、教誨、合理的にあり得ない2、風に立つ、逃亡者は北に向かう |
| 「誓いの証言 The Sworn Testimony」 ★☆ | |
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ヤメ検弁護士・佐方貞人を主人公とする、7年ぶりのシリーズ第5弾。 大学同期の弁護士・久保利典が、クラブホステスの女性から不同意性交等罪で訴えられ、逮捕されるという事件が発生。 警察からの連絡を受けて駆けつけた佐方に、久保は同意の上ホテルに言ったのは事実だが、薬で意識を失わせたような事実はないと主張。そして弁護を頼めるのはお前しかいないという言葉に、佐方は弁護人を引き受けます。 しかし、被害者は証拠を警察に提示しているほか、新聞社への通報やSNSへ書き込む等しており、容疑者の職業が弁護士ということもあって、事件はあっという間に拡散。久保は窮地。 まるで復讐を遂げるかのような被害者の行動に、過去にそれだけの何かがあった筈、と佐方は調査に乗り出します。 そして終盤、事件は法廷の場へ。 ストーリーは現在と、20年前に遡る過去の出来事とが、章ごと交互に描かれて行きます。 単に謎解きではなく、被害を訴え出た女性が辿った過酷な過去を描き出すという構成。 その女性のドラマだけでも充分読み応えありますが、それに加えて法廷という場面が見所。 ただし、法廷サスペンスは結構読んできましたので、それらに比べるとそれ程緊迫感をはらんでいるとは思わず。 とはいえ、法廷で佐方が打った奇手には興味惹かれます。 久保利典が訴えられた、嵌められた、というべき事件の背景に何があったのか。ストーリー展開はテンポよく、読み応えがありました。 しかし、主ストーリーの脇というべき部分で、幾つも納得がいかない処あり。そのため評価は★☆に留まりました。 ※それにしても、小坂千尋というバイト事務員は面白いなぁ。 プロローグ/第一章〜第十四章/エピローグ |