
2004年11月
双葉社刊
(1300円+税)
2007年11月
双葉文庫化
2006/05/13
amazon.co.jp
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ティーン・エイジを扱った7人の女性作家によるオリジナル・アンソロジー。
7篇の中で私が一番気に入ったのは、瀬尾まいこ「狐フェスティバル」。
都会からの転校生と地元の子たちとの、気持ちのすれ違いを描いたストーリィです。
瀬尾さんらしい、子供たちの伸びやかな姿が感じられ、気持ちの良い作品。都会ではちょっと味わえない物語であるところが魅力です。
角田光代「神さまのタクシー」は、ちょっとクセのあるところが角田さんらしいところか。
川上弘美「一実ちゃんのこと」は、いかにも川上弘美さんらしい作品。クローンの女の子が登場するといった現実離れしたところのある作品ですが、ストーリィ自体はどこにでもあるような内容の話。その組み合わせがなんとなく面白い。
その一方、島本理生「Inside」は意外と平凡。
角田光代 「神さまのタクシー」
瀬尾まいこ「狐フェスティバル」
藤野千夜 「春休みの乱」
椰月美智子「イモリのしっぽ」
野中ともそ「ハバナとピアノ、光の尾」
島本理生 「Inside」
川上弘美 「一実ちゃんのこと」 |