佐藤青南作品のページ No.2



11.犬と逃げる  

【作家歴】、白バイガール、白バイガール−幽霊ライダーを追え!−、白バイガール−駅伝クライシス−、白バイガール−最高速アタックの罠−、白バイガール−爆走!五輪大作戦−、お電話かわりました名探偵です、白バイガール−フルスロットル−、お電話かわりました名探偵です2、犬を盗む、一億円の犬

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11.

「犬と逃げる Run away with the Dog ★★   


犬と逃げる

2026年07月
実業之日本社

(1800円+税)



2026/08/19



amazon.co.jp

特にシリーズということではないと思いますが、犬を盗む」「一億円の犬に続く、犬にまつわる事件もの。

まず、長崎県島原市にある白山小学校にリードを付けた中型犬が迷い込んで来て、保護した子どもたちと担任教師が動物病院へ連れて行きます。そこでその犬が、最近開腹手術を受けたばかりであること、マイクロチップから
クララ、10歳、飼い主は東京都目黒区に住む遠藤邦明であることが判明します。しかし、飼い主に連絡はつかず、ひとまず動物病院で保護されることになります。

次いで東京。窃盗で服役歴のある中年男が、多摩川河川敷で埋められた遺体として発見されます。
警視庁捜査一課の
植村光太郎と玉堤署の若い刑事が捜査に関わりますが、この事件はとかく犬の存在が見え隠れ。しかし植村、極度の犬アレルギーであって、その都度苦しむことに。

本作では、章ごとに主人公が変わります。
主要な登場人物は、刑事の植村、島原の小学五年生・
矢野心愛、クララと共に島原までやって来た遠藤邦明、という三人。
そしてもう一人、もの言わぬ存在ですが、クララも重要な登場人物、いや犬。

ストーリーは警察事件ものですが、後半になると犬と飼い主との間に繋がる深い愛情が目一杯拡散され、ついウルッとなってしまいます。
片や孤独、片や唯一の飼い主だからこそ、お互いにかけがえのない存在なのでしょう。
読了してみれば、これはもう事件ものというより、犬と飼い主との愛情物語に他なりません。
久々に気持ち良い愛情物語を読んだ思いです。


プロローグ/1.東京から来た犬/2.犬を救う男/3.孤独な少女/4.杜撰な犯行計画/5.家族の肖像/6.旅の終わり/エピローグ

     

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