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| 「フェイスウォッシュ・ネクロマンシー Face Wash Necromancy」 ★★ 太宰治賞 |
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表題作の「ネクロマンシー」とは、降霊術のこと。 主人公である主婦は、総合病院の売店で働いている。目下のストレスは、中二の息子・陽向が一ヶ月前から不登校になっていること。といっても規則正しい、健康的な生活を送っているというのですから、余り神経質にならなくてよいのかも。 その主人公、ハンドクリームを買いに入った店で洗顔クリームを手に塗ってもらった処、その直後、亡祖母が出現してしまう。 もっとも見えるのは主人公だけ。そしてその祖母、何か言う訳でもなく空中にぷかぷか浮いているだけなのだという。 そんな事態が起きたら、ギョッとして不気味に思うのか、あるいはそのままならさに呆れて脱力してしまうのか、どちらなのでしょう。 いずれにせよ、クリームを塗る度に現れる亡祖母の存在に、主人公の気持ちも徐々に変わっていき・・・。 はっきりと顛末が分かるストーリーではありませんが、その分からなさ、曖昧な雰囲気、嫌いじゃないなぁ。 むしろ不可思議なことが起こる方が、気分は楽になれるのではないかと思う次第です。 「森と百式−みっちゃん(43)の場合」は、もっと捉え難い。 ちなみに「百式」は、新婚当時に夫と一緒に買ったガンダムのプラモデルのこと。 フェイスウォッシュ・ネクロマンシー/森と百式−みっちゃん(43)の場合− |