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21.マスカレード・ライフ 


【作家歴】、放課後、秘密、百夜行、超・殺人事件、サンタのおばさん、トキオ、容疑者Xの献身、流星の絆、聖女の救済、ガリレオの苦悩

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新参者へ、麒麟の翼、真夏の方程式、ナミヤ雑貨店の奇蹟、禁断の魔術、祈りの幕が下りる時、マスカレード・イブ、沈黙のパレード、透明な螺旋、マスカレード・ゲーム

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21.
「マスカレード・ライフ Masquerade Life ★★   


マスカレード・ライフ

2025年07月
集英社

(2000円+税)



2025/09/09



amazon.co.jp

マスカレード”シリーズ第5弾。

主役の
新田浩介、山岸尚美という魅力あるコンビはそのままですが、前作の最後で新田が<ホテル・コルテシア東京>にスカウトされており、本作ではホテルの保安課長として登場します。

そしてまたもや同ホテルに、警視庁からの協力依頼がもたらされます。
事件は死体遺棄事件、山中で死後2年経過した女性の死体が発見されます。重要参考人とされたのは、彼女の恋人で失踪した
青木晴真という人物。
所在不明のその青木が、なんとミステリ新人賞に応募しており、最終選考会に残っていることを掴んだ、新田の元同僚・
梓真尋警部等が同ホテルに乗り込んできます。
容疑者確保のため、最終選考会の会場を定例のホテルから急遽、<コルテシア東京>に変更したという。

上記事件に加え、新田が高校時代に経験した事件、新田の父親も登場しかつて弁護士として関わった事件のことが描かれます。

警視庁の刑事からホテルの保安課長と立場が変わったことで、新田の視点はホテルマンのものに変わります。
だからこそ今回の事件で新田が気づいたこともありますが、刺激という点ではちょっと物足りなさも感じます。

なお、新人賞選考会における、選考者となった作家5人のやりとりが面白い。事件には直接関わりありませんが、本好きにとっては結構読み処です。

新田浩介&山岸尚美というコンビが本シリーズの魅力。
事件、ミステリものとしてはちょっと物足りず。ただし、その分新田浩介の変化が楽しめると思います。

       

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