米国の軍隊は、アフガンで新兵器を実験しているようである。特殊 部隊の活躍する場も提供できた。 Fより 米国は人的な損害をほとんど出さないで、この戦争をしようとして いる。このため、ロボット兵器や探査衛星を多用した戦争の手段を 多用せざるを得ない。それではこの米国の戦争に負けたということ はどういうことかというと、国民世論が反発する時であろう。 この例はソマリア紛争の場合やベトナム戦争の場合で経験を米国政 府は味わっている。このため、報道管制を強化して、世論を戦争反 対になるを防止している。民間衛星イコノスでのアフガンの衛星写 真は現在、米国政府が封印している。アルジャジーラは現在も、 カンダハルやカブールに駐在員を置いて、映像を世界に送り出して いる。この映像はCNNで封印されている。このように米国は情報 を封印されているのです。 しかし、500人以上の米国兵が殺され、その映像が米国の茶の間 に届いた時点で、変化があると思う。この500人程度の被害を、 タリバーンやアルカイダは、米国軍に与えることができるかどうか が、勝負であろう。一方、タリバーンは何人殺されても、いい。 それと、テロにより、米国国民が戦争範囲拡大を支持するのは、ジ ハードと言えるため、タリバーンやアルカイダによっては、成功と なる。 このように非対称戦の恐ろしさは、米国の世論の動向も、米国の勝 ち負けに影響することになることです。 ============================== 週刊「現代」より ■ 米軍次々と試し撃ち アフガン新型兵器の「実験場」 ────────────────────────────── ▼ 地上の人物自動識別装置つき軍事衛星も投入 ▼ アフガニスタンが米軍の最新兵器や軍事システムの「実験場」と されはじめた。地中深く潜り込み、地下の塹壕や施設を吹き飛ばす 「バンカー・バスター」もそのひとつだ。この特殊爆弾は湾岸戦争 でも使われたが、そのときの貫通力はせいぜい10メートル前後。 それが今回は数十メートルと飛躍的に性能がアップし、実際に10 日の空爆で「試し撃ち」された。さらに、米軍はミサイルを装備し た無人偵察機も初めて投入した。40時間以上も無給油で飛行でき る無人偵察機「RQ1プレデター」に、ヘリコプター用の対戦車ミ サイルを装着、タリバン軍の基地や施設の上空を旋回させて、偵察 だけでなく軍用車両の攻撃にも使っているという。極め付きは5日 にカリフォルニアから打ち上げられた最新鋭の軍事衛星だ。 「キーホールと呼ばれる偵察衛星の最新型で、雲に覆われていても 地上にある10センチ四方の物体を見分けることができます。米軍 はこれに人物自動識別システムを搭載している。目や鼻の形、ほく ろなど顔の特徴を入力しておくと、その特徴に合致した人物が映像 に入ったとたんアラームで知らせるコンピューター・システムです 。これでビンラディンを探し出そうというわけですが、もちろん タリバン軍の部隊移動なども瞬時にキャッチします」 (軍事専門家) ============================== 地上戦、米軍に勝機ない・パキスタン軍元情報局長 【イスラマバード18日=野沢康二】アフガニスタン情勢に詳しい パキスタン軍統合情報局(ISI)のグル元局長はイスラマバード 郊外で18日、日本経済新聞記者と会見し、タリバン政権との地上戦 で「米軍に勝機はない」と断言した。米軍のアフガン攻撃は第2段 階の地上軍投入が近いとされるが、グル氏はタリバンには豊富な兵 力と武器があり、士気も高いと強調。地上戦の強行は「米軍にとっ て深刻なミスになる」と警告した。 グル氏はアフガンの軍事情勢など情報収集にあたるISIのトッ プをつとめた人物。同氏によると、タリバンの兵力は現状の10万人 に、反米に同調する一般市民が志願兵として合流するため、数十万 人に拡大するという。さらに旧ソ連軍がアフガン撤退で放置した車 両や火器が「10年分はある」と指摘。米軍は第1段階の空中戦で 圧倒的な優位を主張しているが、同氏は地上戦になれば「タリバン 有利」とみている。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー Re:米軍に勝機ない ふる@鶴川 10月9日に前軍統合情報部(ISI)のトップであるマフムード・ アーメド局長が懲罰人事で解任されましたが、ISIは、一九九四 年のタリバン結成時から財政、軍事技術、軍事情報などさまざまな 側面からタリバンを支援し、アフガニスタンでのパキスタンの影響 力保持に重要な役割を担ってきたパキスタン当局最大のタリバン支 援機関でしたから、そこの元局長であれば肩入れする気持ちはわか らんでもないけど、地上戦で「米軍に勝機はない」「タリバン有利 」の発言は、「恋は盲目」のようなもんですな。 近代戦において制空権のない地上軍など戦力など無いに等しい。 抵抗すれば対戦車ヘリや、AC−130Uが雨あられと弾丸を降り 注ぐ中では、10年分の車両や火器など、米軍の標的訓練に過ぎな い・・・ 昨日の報道では、タリバンは主要な通信設備が破壊され、通信・ 指揮系統が機能しなくなったために、最高指導者オマル師は、各地 に展開する部隊に対し、「司令部の命令を待つことなく、自らの判 断で戦えよ。撤退するのも、前進するのも自由に判断せよ。投降し たければすればよい。戦いを続ける者はイスラムの信義を守り抜く ように望む」と伝えたという状態では、効果的な反撃は不可能であ る。 既に、米軍は投降を勧める宣伝放送を行っており、この時期にパ キスタン元高官のタリバン通とは言え、「太鼓持ち」のおっさんに インタビューする日経の軍事音痴に呆れますな。