戦争になるであろうアフガニスタンの分析をしておこう。Fより アフガニスタンの地形は、内陸の山岳地帯です。ヒンドウークシ山 脈が中心部を貫いています。イスラム世界の研究で、この地域の だいたいの勢力関係は、記述したが、アフガンをもう少し、詳しく 見ようと思う。 アフガンの人口構成であるが、パシュトン民族700万人で広汎に 分布している。この民族が中心。タリバンの主体もこのパシュトン 人たちである。次に多いのがタジク人350万人、北部、北東部 ハザラ人150万人、ウズベク人130万人、アイマク人80万人 その他、ファールスイーワン人、トルクメン人、プラフイ人、バル ーチ人、ヌリスタニ人など多彩な民族が住んでいる。 北部同盟は、タリバン以外の諸勢力の連合体であるが、シーア派の ハザラ人が主体とロシアの支援を受けたウズベク人、トルクメン人 が大きい存在である。タリバンはパシュトン人が主体である。 インドとイランとロシアは北部同盟を支援している。今までは、 パキスタンがタリバンを支援していた。サウジの富豪たちもラディ ンを支援していたが、今後はどうなるのでしょうかね。 ロシアは、201−1第2次アフガン戦争で述べたとおり、ロシア だけで、このタリバンを叩く予定であったから、米国がタリバンを 叩いてくれるのであれば、その限りで歓迎であろう。このため、中 央アジア3ケ国は、米国にロシア使用の基地を貸したのです。基地 使用料は頂いているのでしょうが。「465−1.タリバーンの蛮行 」の予測がこんな形で実現するとは思いませんでしたが??? しかし、米国がイランと戦争になると、イランとロシアは秘密防衛 協定があり、ロシアは自動的に参戦することになるから、イランの 挑発には米国は乗ってはいけない。イランは反米的な対応をしてい るのも、ロシアとの防衛協定があるためで、米国との戦争はないと 踏んで反米的な対応をしていると思う。これに比べて、イラクは 慎重である。ラディンとの対応はないと、言って米国に攻撃されな いようにしている。 ここで不気味なのが北朝鮮の動きである。38度線を越える動きを している。ここはもう少し解析が必要である。 アフガニスタンの現代史を詳しく知りたい人は、下記URLでどう ぞ http://www.mine.ne.jp/a-rans/afghan/index.html 465−1.タリバーンの蛮行 http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kak3/1303111.htm 201−1.第2次アフガン戦争 http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kak1/1206081.htm イスラム世界の研究 http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kako/111111.htm http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kako/111118.htm http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kako/111202.htm ============================== 米軍、数日内にアフガンの軍事拠点を限定攻撃 朝日新聞社が29日、外交筋から得た情報によると、米軍は数日 内にアフガニスタンの軍事拠点を限定攻撃する準備を整えた。最終 判断はブッシュ米大統領が下すが、限定攻撃に踏み切る場合には都 市や民生施設を避ける一方、アフガニスタン国内に救援物資を投下 し、一般市民には敵対しない意図を示す方針。 米政府高官から外交筋に伝えられた情報によると、攻撃目標は、 米政府が同時多発テロの主要容疑者と断定したオサマ・ビンラディ ン氏らの軍事拠点などのうち、すでに所在を確認したものに限って いる。タリバーンの軍事施設も含まれる可能性がある。 洋上からの巡航ミサイルや戦闘爆撃機を使った攻撃と見られるが 、湾岸戦争のような大規模攻撃は想定していない。逆に市民が多く 住む人口密集地域には、食料などを投下する準備をしつつある。 これは攻撃にあたり、一般市民の犠牲を極力避ける意思を明確に してテロ組織の孤立化を図る一方、テロ組織をかくまうタリバーン 政権に揺さぶりをかける狙いと見られる。 米英メディアは、すでに両国の特殊部隊がアフガニスタンに潜入 していることを報じている。米政府はそれを否定していない。また 28日付英紙ガーディアン(電子版)は「数日内のごく限定的な空 爆」の可能性を報じ、最初の限定攻撃は、タリバーン政権に圧力を かけ、ビンラディン氏の引き渡しを求める目的という見方を示して いる。 米政府は今回の対国際テロ組織との戦いを「多元的」な作戦と位 置づけており、早急な大規模軍事行動には慎重姿勢を見せている。 司法当局、情報機関、外交包囲網、国際的な経済締め付けなどの活 動を総合した長期的な心理・情報戦の様相を呈し始めた。(03:06)