心理学の研究書を読むと、2種類の日本人がいることを知る。 この日本人の分離を今回は見ておこう。 オルイショック前に多感な青春を送ったか、オイルショック後に 多感な青春を送ったかで価値観が違うのです。多感な青春とは、何 歳かというと、10歳〜15歳までのこと。 オイルショック前の世代は、一般的な家庭でも肉を毎日食べること ができなかったし、外食するのが楽しみでもあったのです。要する に貧しさを知っているのです。これに対して、オイルショック後の 世代は、貧しさを知らない。 オイルショック前の世代は、巨人の星やアタックナンバーワンな ど、根性物のまんがが流行した。自分の努力で、よりよくなろうと した時代であった。 それに比べ、オイルショック後世代は、コミック(おぼっちゃま 君など)が中心で、面白い人が流行した。この世代は、自分でなに かを選択した経験がない。心の居場所がない世代になっている。 主体的な選択には、モデルとなる生き方が社会的にも提示されてい る必要があるが、このようなモデルもない。 このため、自分の存在感を求め、さすらい、他人の認知を欲して 先生に暴力を振るうようになるようだ。 アドラーの心理学では、親や先生などからの期待感を感じられない と、賞賛を求める行動に走ることになる。そして、その行動も認知 されないと、注目を引く行動になり、それでも認知されないと、 先生を圧倒しようとする。とうとう、組織全体に復讐を考えるよう になる。これの具体的行動が自殺になる。それでもダメだと無気力 になる。 この現象が全国の学校に起きているのであろう。 早い段階で、先生と生徒との会話が必要であろう。そして、先生を 圧倒しようとする生徒は退学させるしかないようだ。 どちらにしても、集団のその人への期待感が重要のようだ。 オイルショック前の世代とオイルショック後の世代は、価値観が違う ため、以心伝心は不可能。言うべきことがチャント言う必要があると 思う。