どうも、速水日銀総裁の「金利の見直し」発言が出ると、米国 株価が下落するようだ。米国の株価を支えているのは、日本の大量 な資金で、それが、日本に戻ることは、米国株価下落になり、引い ては、米国景気に大きな陰を落とすことになるとディーラーは考 えているようだ。BISも。 これは、日本の景気がよくなると、日本での投資先が増え、金利 が上昇して、日本に金が戻ることになる。そうすると、米国から 資金が出て行き、米国経済は景気が悪くなることになる。 要するに、日本の景気が回復すると、米国の景気が悪くなるという ことで、日本の景気回復を米国は望まないはず。サマーズ財務長官 は、日本の0%金利を解除しようとすると、直ぐに、日本経済は まだ悪いから、ダメというが、日本経済が悪くないと米国の経済は 上手くいかないと白状しているように取れる。 さあ、日本経済はどうなるかだ。当面は、企業の収支が良くなり 日本経済は明るさを取り戻し始めたが、ここで再度財政再建のために 税をUPさせると、経済は逆戻りする可能性があるため、簡単には できない。まだ、個人消費が復活していないからである。GNPの 60%占める部分であるから、本格的な景気回復とはいかない。 しかし、公共事業を増加させるような状況ではない。 どうしてかというと、BISの年次報告で、日本の財政赤字が限界 を超えていると、警告されている。 このため、中間的な政策で、自立回復を目指すべきでしょうね。 反対に、米国は日本市場に米国企業を進出させて、日本で稼ぐこ とを考える必要があるが、そう上手くいくのでしょうか?米国流銀行 経営は、日本の銀行の刺激にはなるが、大きな預金獲得ができるか どうかだ。 日本の景気が良くなると、米国の景気が後退局面になるでしょう から、その局面で撤退となる可能性があると思う。この時、長銀は どうするのか、検討しておく必要がある。それまでに、日本の銀行 に転売をするかだ。 マイクロ・ソフトの分割も裁判所で命令させているが、今後の マイクロ・ソフトは、時代から取り残させるようだ。 インターネットの方向は、次にHAがらみですが、この準備の ために、2年後に向けて、ゲーム機を作るとのことであるが、 装置組込みの基盤ソフトやネットワークの考えが出てこないのは 問題である。 よって、PC分野に留まることになるのではないか?? 日本は、装置組み込み用のOSとして、ITRONを持っている。 このITRONが再度有効になる予感がする。 それと、ソニーのプレステ2を早期にOPENにすることは いい戦略だ。デファクト・スタンダードが狙える。 BISのURL: http://www.bis.org/wnew.htm で年次報告が見れるようだ。(YSさんからの情報)