松坂と 60 億円 From: 浅山 昔、中学校である先生が、湯川秀樹博士の給料と美空ひばりの収入を比較して、 その国民の文化度を授業中嘆く方がいました。 今は市場主義が大手を振って歩ける時代、文化度はそちらで評価されて、目ざと い子ども達は人生の目標を松坂に倣うのも自然なことでしょう。 そんな時、警告を発する教室の先生は今、果たして何人居るのか。国家主義で一 本化主義を是とする、日本を目指すべく教育基本法、そして次に用意される時化 の法は民主主義を日本主義へと急速に切り返しカーブを回ろうとしています。 ではまた。草々 ============================== 今は昔といえば、思い出すのは秀吉と千利休です。利休は詰め腹を切らされて(本人 は潔く受け入れて)その子孫は今に繁栄しています。秀吉の子孫はご承知のとおりで す。栄枯必衰は世の倣いとはいえ、奢った氏族は滅び、必要な者は生かされる運命に あります。松坂が60億もらって59億円を世のため人のため寄進すれば、彼の末は 保証されるでしょう。どこかのホリさんみたいに儲けた金を独り占めするようなら、 末は痴れたことでしょう。たくさんの湯川先生が輩出できるよう、願いつつ頑張りた いと思っている今日この頃です。 伊瀬知 ============================== 松坂、レッドソックスと入団交渉確定・落札額約60億円 プロ野球西武球団は15日、ポスティングシステム(入札制度)で 大リーグ移籍を目指す松坂大輔投手(26)に対する最高入札額を 受諾したと発表した。 日本経済新聞 11月16日 ============================== ポスティングシステムによる大リーグ移籍を西武球団が容認、記者会見を終え、太田秀和 オーナー代行(右)と笑顔で握手する松坂大輔投手=1日 Photo By 共同 西武球団は15日、ポスティングシステム(入札制度)で大リーグ移籍を目指す松坂大 輔投手(26)をレッドソックスが落札したと発表した。落札額は約5111万ドル (約60億円)の破格の金額となり、レッドソックスは30日間の独占交渉権を獲得。 大リーグも同時に西武の応札受諾を発表した。 レッドソックスはボストンに本拠地を置き、松井秀喜外野手がプレーするヤンキースと 同じア・リーグ東地区の名門球団。2004年にはワールドシリーズ優勝を飾り、日本 選手では野茂英雄投手らが所属したことがある。 松坂投手に対しては複数の球団が応札し、レッドソックスは有力視されていたヤンキー スなどを上回り、最高応札額を提示。交渉が合意に達すれば、大リーグ選手会が契約内 容を確認した日から5日以内に西武に入金し、移籍が成立する。 日本選手で入札制度を利用して大リーグに移籍した選手は、イチロー外野手(マリナー ズ)らがいるが、これまで最高は2000年のイチローの1312万5000ドル(当 時約14億円)で、松坂の落札額は破格の数字となった。 松坂投手は日本での実績に加え、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC) で最優秀選手に選ばれたことで米国でも評価が高く、レッドソックスのほか、ヤンキー ス、メッツなど資金力のある球団が獲得を目指し、応札額が高騰した。 ▼西武・太田秀和オーナー代行の話 松坂選手は日本の宝。最大限に評価してもらえた ことが大変うれしい。入札された額が額だったので、慎重に返答しようと思った。彼が 10歳の時から大リーグの夢を持っていたので、その夢が実現することを心から期待し ている。 ▼レッドソックス・エプスタインGMの話 交渉権を獲得できて本当にうれしい。松坂 は素晴らしい能力を持っているし、チームにとって必要な戦力だ。あしたから(代理人 の)ボラス氏と話し合って、契約をまとめられればいい。1日も早くボストンで松坂と 彼の家族と会いたい。 ▼マリナーズ・イチロー外野手の話 おめでとう。(松坂が)10歳のときからアメリ カでやりたかった、と知ったときはビックリした。久しぶりの対戦は楽しみだけど、ち ゃんと練習してこいよ。 ▼マリナーズ・城島健司捕手の話 彼ぐらいの投手になれば、金額の大小は重圧と関係 ないと思う。対戦したいピッチャー。同じリーグなので、非常に楽しみ。日本にいたと きと同じぐらい力が出せれば、大リーグでもエース級でしょう。 ▼ヤンキース・松井秀喜外野手の話 松坂投手がレッドソックスに入団すれば、同じ地 区なので対戦が多くなる。いい対戦ができればいいですね。両チームのライバル関係の 中で戦えば、日本の大リーグファンの方々にも楽しんでいただけると思う。 ▼ホワイトソックス・井口資仁内野手の話 日本で何度も対戦した相手。こちらでも対 戦できるのは楽しみ。彼が持っている力をそのまま出せれば活躍できると思う。レッド ソックスはファンも多いし、やりがいのあるチームだと思う。 (共同)