イスラエル侵攻が一段落すると、停戦交渉になる。その検討。 Fより イスラエル軍が国境から10キロ地点まで達すれば、その後は停戦 協定に入る。どうも、ヒズボラの抵抗も激しいようで、ロケット弾 がイスラエル領内に今も飛んでくる。 イスラエル自体もシリアと戦争をしたいわけではなく、シーア派ヒ ズボラの武装解除が目的であり、また、ヒズボラからのロケット弾 攻撃を防ぎたい意向であるから、無謀なことはしない。 無謀なことができるのは、シリアであるが、もし、シリアが参戦す ると、在イラク米軍とイスラエル軍に挟み撃ちさせる可能性があり、 そうなれば勝ち目がない。米軍は限定的なシリア侵攻を検討したこ ともあるために、シリアは危険を冒さない。レバノンのシリア軍撤 退など、国際社会との摩擦に慎重に対応している。 米国宗教右派(福音派)は最後の審判を期待するために、イスラエ ル軍の戦争拡大を望んでいるし、米軍事産業もバンガー・バスター の威力を実戦で証明したので、直ぐにイスラエルの請求に応じたが 、これ以上の戦争の拡大をイスラエル国民も軍も望んでいない。 仏独など欧州は、停戦の準備をし始めた。500万人国家イスラエ ルの経済力からイスラエル軍がいつまでも戦えないことを知ってい る。そして、ヒズボラを武装解除させるまで、10キロ地点からイ スラエル国境までEU軍が警備することで、レバノンとイスラエル を説得することになる。 レバノンのシニオラ首相もヒズボラを非難し始めたので、ヒズボラ の武装解除は行われる可能性もある。この武装解除もに強力な軍隊 が必要で、レバノン軍だけでは無理がある。ここにも国連軍と称し たEU軍が参加するのでしょうね。 このように米国とは違う意味でイスラエルを欧州は助けることにな る。フランス・英国もユダヤ人の国際資本家が多い国家である。 米国のネオコンとは違って、現実を見ている。 ============================== 「ヒズボラの牙城」を攻撃=イスラエル地上部隊がレバノン北上 【エルサレム24日時事】レバノン南部で、イスラム教シーア派武 装組織ヒズボラの弱体化を目指し侵攻作戦を展開中のイスラエル地 上軍は24日、既に制圧したマルンアラスからさらに北上、「ヒズボ ラの牙城」とされる町ビントジュベルの一帯に激しい攻撃を加えた。 イスラエル放送などが伝えた。 イスラエル軍筋によると、ビントジュベルにはヒズボラがイスラ エル北部への攻撃に使うロケット弾の発射台が集中的に設置されて いるとみられる。軍は同地を管理下に置き、ヒズボラの攻撃を封じ 込めたい考えだ。 (時事通信) - 7月24日19時1分更新 ============================== イスラエル首相、「EU諸国部隊なら受け入れ」(ASAHI) 2006年07月24日11時16分 イスラエルのオルメルト首相は23日、同国を訪問中のシュタイ ンマイヤー独外相と会談し、レバノンへの国際部隊派遣について「 (シーア派組織)ヒズボラの武装解除に強い権限を持つ部隊派遣な ら受け入れる」との考えを示した。 イスラエルは当初、レバノン軍によるレバノン南部への展開を求 め、国際部隊の受け入れは拒否していた。しかし、AFP通信など によると、「レバノン軍は弱い」(ペレツ国防相)との認識から、 条件付きで容認する立場に変えたと見られる。首相は、欧州連合( EU)諸国による部隊を挙げた。 国際部隊に関しては、ペレツ国防相も23日、北大西洋条約機構 (NATO)が率いる多国籍軍を例にあげて受け入れ支持を表明し ていた。 NATOによる国際部隊派遣について、ボルトン米国連大使は CNNで「真剣に受け止める」とする一方、米国の参加は考えてい ないと話した。 ============================== NATO部隊のレバノン派遣検討=米軍の参加想定せず−ボルトン国連大使 【ワシントン23日時事】CNNテレビによると、ボルトン米国連大使 は23日、イスラエルのペレツ国防相がレバノン情勢沈静化に向けて 北大西洋条約機構(NATO)主導部隊の同国派遣が望ましいと述べた ことに関して、「多くの選択肢があるが、新しい構想であり、われ われは真剣に検討するだろう」と語った。 また、「われわれは多国籍軍の派遣を慎重に検討してきたが、そ れは国連主導部隊ではない」と述べた。ただ、現時点で米軍部隊の 参加は想定されていないと語った。 (時事通信) - 7月24日1時7分更新 ============================== イスラエルとヒズボラとの攻撃拡大、停戦へ向けた駆け引きも (nikkei) 【カイロ=金沢浩明】イスラエルとレバノンのイスラム教シーア 派組織ヒズボラとの戦闘は23日、ヒズボラがイスラエル北部へのロ ケット攻撃を拡大するなど、双方の攻撃が激化している。ただ、イ スラエルはヒズボラ攻撃を抑止するため北大西洋条約機構(NATO) 軍の派遣を容認するなど、一方で停戦へ向けた駆け引きも活発にな ってきた。 ヒズボラは23日、イスラエル北部各地に広範にロケット攻撃を行 った。国境から約35キロメートルのハイファではロケット弾が工場 などに落ち、2人が死亡した。攻撃はイスラエル訪問中のドストブラ ジ仏外相がハイファを視察に訪れた時にも続いた。 ロケット弾は国境から60キロ離れた町にも着弾、今までで最長の 距離を飛んだ。22日のイスラエル地上軍のレバノン南部侵攻や村の 制圧などを受け、反撃力を誇示した形。南部にはヒズボラのロケッ ト弾発射基地が多数あり、しかも頻繁に移動しているとみられる。 (01:21) ============================== <レバノン情勢>対応の違い鮮明に 仏などの欧州と米国 レバノン情勢をめぐり、フランスを中心とする欧州諸国と米国と の対応の違いが鮮明になっている。即時停戦を求めるフランス、ド イツ、スペインに対し米国は「一方的停戦は平和につながらない」 と主張。イラク戦争時の対立を解消し、協調関係を模索してきた仏 独と米国との対立の再来も懸念されている。 (毎日新聞) - 7月23日20時25分更新