日本の国連分担金について 国連での駆け引きを見ていて、日本の主張(分担金は加盟国の地 位と責任が考慮されるべきだ)に対し米国が一定の理解を示し、中 国とロシアが反発した。発展途上国は日本の減額分が自国の増額に なるつながることに懸念を示した。 予想された事態といえば、それまでだ。しかし、中国の戦略は不 可思議だ。国連の分担金を低くするデメリットとメリットを検討す ればデメリットは主に自国財政の圧迫要因(分担金を多くすれば、 ODA・世銀等での被援助国から援助国になる)だけだと思う。こ れは、いきなりアップせずにスケジュールを示して対応すれば解決 できることではないだろうか。メリットは、好感度のアップだ。力 や策略だけに頼った世界戦略は一見、効率的に見えても想定外の様 々な障害により非効率になる可能性が高い。現在の中国は安定し、 自由な交易が可能な世界でないとその発展が阻害される。 今や、有人人工衛星をあげられる世界第3番目の国家であり、もう すぐ世界一位の外貨準備になり、貿易高が世界第2位の意味を理解 していない。これらは、世界の安定に大きく依存した国家の姿であ る。その自覚があまりにも足りないと感じる。分担金の増額を拒否 するために、中国は人口一人当たりでは発展途上国という言い訳を している。この発言に対し、多くの発展途上国やヨーロッパ諸国及 び東南アジアの国々は、負担をせず、たっぷりと貯めた外貨を米国 債等に投資し、自国の利益のみを追求する醜い姿と判断するだろう。 世界システムの安定に寄与しようとする思想が欠いている。いつ まで待っても、今の中国(中国共産党)に中華の伝統的価値観であ る「徳」を感じられないのは私だけだろうか。それとも、中国の「 徳」は「得」だったのか。 佐藤俊二 ============================== 【鉄の意志】小泉純一郎 伊勢 とうとう、今日やりましたね、靖国参拝。 善し悪しはべつとして、小泉さんが信念を貫き通す首相であること は、誰もが認めざるを得ないだろう。 ◇「派閥均衡の組閣人事をせよ」⇒⇒⇒無視して、構造改革推進内 閣を作る。 ◇「自民の73歳定年制」⇒⇒⇒例外なく適用して、中曽根大勲位 、宮沢元首相を引退させる。 ◇「イラク自衛隊派遣に反対」⇒⇒⇒日米同盟が大事であるとして 断行。 ◇「米牛肉の輸入再開を政治決着せよ(ブッシュ)」⇒⇒⇒拒否し て、科学的な検討作業へと。 ◇「郵政民営化に反対(大合唱)」⇒⇒⇒郵政族を追放して、民営 化を成立させた。 ◇「靖国参拝をやめろ(中国・韓国の圧力)」⇒⇒⇒公約であるか らと実行 この他にも、国債発行の抑制や道路公団民営化やハンセン病問題決 着など、いろいろあるだろうが、すべて大反対を押し切っての実現 であった。 民主主義社会では、現役の首相は常に批判されるものであり、いま 小泉総理が批判されることは仕方ない。私の妻などは、台風被害が 深刻だといっては首相が悪い、成田まで二時間かかるといっては首 相が悪いといった具合で、まるで首相を批判することが国民たるも のの義務でありたしなみであるかの如く心得ている様子である。 しかしながら将来は、構造改革を鋼鉄の意志で押し進めた名宰相と して、小泉さんは高い評価を受けることになると思う。彼の意志の 強さは、グラッドストンやチャーチルを想起させる。 ============================== テレビ討論番組の出演者構成について 伊勢 日曜朝のテレビで、よく討論番組をやっている。その出演者である が、自民、民主、公明、共産、社民から一人ずつ計五人という構成 になっていることが多い。各出演者に振り分けられる発言時間・回 数も、だいたい同じである。 この構成はそろそろ、廃止すべきでないか? 国会における各党議席 数の比較図とくらべ見て、あまりもズレが大きい。民意から、相当 ズレた構成になっている。 議席数の少ない社民や共産にとっては、美味しい。しかし、「改憲 は、日本を再び軍国主義にしてしまう」などという、国民一般の意 見からあまりにも乖離した極論が、国民多数に支持される常識論と 、おなじ時間、おなじボリュームで語られるのは、どう見てもおか しい。不公平である。 すでに二大政党の時代に来ている。これに合せた番組構成とする必 要がある。テレビ局は、自民、民主の二党で戦う討論番組にシフト させていくべきである。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー Re:テレビ討論番組の出演者構成について 神楽坂紅梅 確かにマスコミについて述べておられる点は同意します。やはり選 挙結果は民意であり、国会の議席数は世論だと思います。 しかし、出演者の発言時間を国会と同じにしてしまっては、もはや マスコミは不要なのではないでしょうか。国会で発言権のない分、 テレビで発言の機会を与えても良いと思います。また、逆に与党側 から野党側を攻撃させる機会も与えるべきと思いますが。 大学時代の話ですが、判例の解釈で何種類もの解釈が考えられるシ チュエーションがありまして、その時教授は私たちに多数決をさせ たのですが、その方法が面白かったです。まず、一人に意見を発表 させます。次に違う意見はないか聞いて一人一人発言させます。 そのすべてを黒板に書き、最後にどれを支持するか挙手させます。 結果は圧倒的多数とその他の少数意見になるのですが、「民主主義 では最初に多数決を採ってはいけない」という言葉が印象的でした。 また、高校時代の社会の先生は「民主主義とはつまるところ多数決 の論理だが、多数の者がいかに少数意見を汲み上げるかにある」と もおっしゃっていました。 こういう民主主義理論はいかがでしょうか。 ============================== 久しぶりです国際コラムにお聞きしたい。 「一民族の国日本以外になし」 10月16日の朝日朝刊に麻生総務相の言動が報じられていた 内容は実際この耳で聞いたわけでないが私は次の日本国総理を目指 す人の言動とはびっくりする。 九州国立博物館での開館記念式典の来賓の挨拶とか 「一文化、一文明、一民族、一言語」の国は日本のほかに無い、と の内容の様である。 誠にそうなのか万一其のようであっても日本の国民が過去以来本当 に一民族なのか恐らく歴史現在日本人の来歴は、少なくとも「中国 、韓国、東南アジア、ロシヤ」の人々の日本人との婚姻で血のつな がりが出来ていると信じて居る。 世界を見渡しても今回の言動は世界の人にほんとかなと思わせるの でわ次期総理を目指す人の言葉とは信じられないあまりにも世界の 人々に不審を与えたのでは・・・・ ks_kiyo4 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (Fのコメント) 日本民族は、諸民族との融合の結果できた民族であることは、間違 いがないと思うが、現時点で日本民族として、単一民族としての統 一感がある。この統一感を麻生総務相は言ったのでしょうね。 だいたいの国は民族としての統一感が1つではない国家がたくさん ある。その差を言いたかったのでしょうね。