日本国憲法第9条・自衛隊・イラク派遣の方程式を解くと、PTSDに苦しむ日本 人が見えてくる 1 50年以上続く相互矛盾 日本国憲法第9条2項の「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」という 文言と、陸海空自衛隊の存在が矛盾していることをめぐって、これまでいかに 多くの議論が行われてきたことだろう。 言語学者でなくても、素直にこの条文を読み、自衛隊の存在を見れば、憲法と いう最高規範と自衛隊の存在があい矛盾していると思うだろう。それは、子供 でもわかることだ。 たまたま、憲法は言葉であり、自衛隊は存在であったから、相互に矛盾してい ても、両立してこられたことが、矛盾を長引かせてきたといえよう。 たとえば家庭用交流電力の周波数の50ヘルツと60ヘルツや、車の右側通行と左 側通行のように、矛盾するものが同時には存在できない排反事象であれば、ど ちらかを選び、残る側を捨てるしかなかった。相互に矛盾したものの存在を、 50年以上も許してこれたのは、法と軍隊というそもそも異質のもの同士だから であったといえる。 しかし、法と軍隊だから矛盾しないので50年続いたというのは、あまりにだら しないことであり、それでは法や軍隊に対して失礼な態度である。 本当にそれだけの理由で、矛盾するもの同士が存在し続けたのだろうか。 2 イラク占領というヒント − 問題の図形的・統計的解決 高校生のときに、数学の図形問題を解いていて、図形の外部にうまく側線を引 くと問題が簡単に解けたことがあった。通常は中にのみ線を引こうとするの で、外に側線を引くという解法にはじめて接したときは、ずいぶんと感動した ものである。 また、ランダムに選んだ3つ以上の点を、ある一本の直線が通過する場合、そ れらの点には法則性があるといえることも、社会科の統計や理科の実験で学ん だ。 なにもそんなに難しく考えることはないのだが、私たちはこれまで日本国憲法 第9条と、自衛隊の存在だけを凝視してきたから、合憲論者も違憲論者もおた がいに正しいと言ってゆずらず、不毛な水掛け論が続いてきたのではないだろ うか。私たちはその背後にあるものに気付かなかったから、両者を結びつける 合理性や一貫性が見えなかったということはないだろうか。 ズバリいえば、日本国憲法と自衛隊の前身である警察予備隊の設置を日本に命 じたのは、ともにアメリカの占領軍であった。憲法に矛盾する国家機関をたや すく設立することができたのは、憲法制定権力であるアメリカ占領軍の命令 だったからではないだろうか。 イラク戦争とそれに続くアメリカ軍のイラク占領によって、私はそのことに気 付いたのだった。 3 アメリカ軍による占領の歴史の繰り返し 私たちにとってイラクはそれほど身近ではないので、アメリカ軍が戦争でイラ クを破ってイラクに駐留している事実を、1945年から7年間続いたアメリカ軍 による日本占領と結びつけて考える日本人はさほど多くはないだろう。 正直申し上げて、私自身も、はじめのうちは、アメリカ軍によるイラク占領を それほど身近に感じなかったし、深刻に考えることもなかった。 しかしながら、イラク人たちが占領軍に対してテロ活動を行っているという報 道に接して、ふと、「どうして日本では、テロが起きなかったのか?」と思っ たのだった。 それは、アメリカの日本占領が平和的で、イラク占領が暴力的だったというこ とだろうか。アメリカは日本には友好的に接したが、イラクには敵対的だった のだろうか。 だが、アメリカも戦時中は、日本の大小の都市に火事を起こす爆弾(焼夷弾) を落として罪のない市民を殺戮するという国際法に反する行動をとったのだっ た。おまけに、広島と長崎に原子爆弾を2発も落として、およそ30万人の人を 殺戮し、今も後遺症で苦しめているのだ。 日本人はアメリカのあまりの残虐ぶりに、戦意を完膚なきまで奪われたのだろ うか。 アメリカが、天皇を守ったことと、フセインを逮捕したことの違いなのだろう か。 アメリカ軍に占領支配された日本とイラクで、被占領国民がみせる態度の大き な違いが、逆に私にイラクを身近なものに感じさせたのだった。 4 小泉首相は自衛隊のイラク派遣を希望していなかった 私が昨年新聞を読んだり、テレビを見ていたかぎりでは、小泉首相も福田官房 長官も、自衛隊のイラク派遣に対して決して積極的ではなかった。できれば金 を拠出することで、ごまかせるものならごまかしたいと思っているのではない かと疑われた。政府首脳の多くは、理由はともかくも、できるならば自衛隊を イラクに派遣したくない、とホンネでは思っていたのではないだろうか。小泉 首相が最後の最後まで、派遣するのかしないのか明白にせず、煮え切らない発 言を繰り返したのも、本心では時間を稼げば、派遣する必要がなくなるのでは ないかと考えていたのかもしれない。 だが、現実には自衛隊はイラクに派遣された。 そのことをもって、小泉首相を非難・批判する人もいたが、やはり小泉首相は 派遣を希望しなかったのだと私は思う。単にアメリカの要請を断りきれなかっ ただけだ、と思う。立場上いいにくいだけだ。実際に、昨年の夏以降、アメリ カの要人が何回も日本を訪問して、派遣する以外の選択肢はないことを伝えて いた。 5 アメリカの強い要請 アメリカの強い要請、抗いがたい要請によって、日本はイラクに自衛隊を派遣 した。 そのように思った時、憲法第9条と自衛隊の矛盾が、一気に矛盾でなくなった のだった。 同じじゃないか。 憲法第9条も、アメリカが草案を作って日本に押し付けたものだ。 そして、憲法第9条があるにもかかわらず、朝鮮戦争がはじまったときに、無 理やり警察予備隊を作らせたのもアメリカだった。 日本国憲法も、警察予備隊(今の自衛隊)も、日本がアメリカの占領下にある ときに、占領軍の意向で作られたものだった。 だから、考えようによっては、憲法と自衛隊は、戦後の日本人にとっては、矛 盾しないともいえる。アメリカが矛盾したことを押し付けてきたことこそが問 題なのだ。おひとよしの日本人はそれを断りきれなかっただけだ。 憲法第9条、自衛隊、イラク派遣、それらはすべてアメリカの強い要請によっ て実現した。それだけのことだ。 6 占領後処理が行われていない国家 戦後の日本は、一時期アメリカの占領状態にあった。 占領下で、国の基本法である日本国憲法、国を守る軍隊である自衛隊が、作ら れた。 占領状態に作られた法律や軍隊の存在を、占領が形式的に終わった1951年に、 どうして見直さなかったのだろう。 そして、占領が終わって50年たった今も、どうしてアメリカの要請に従わなけ ればならないのだろう。もしかすると、日本は今もなお実質的占領状態にある ということかもしれない。 7 いまもPTSDの状態の日本人 このように長々と説明してきたが、このような議論に対して、多くの日本人が 耳をふさぐのはどうしてだろう。 賛成する人もいなければ、反対する人もいない。みんな聞こえなかったふりを するのだ。 これこそがPTSD(心的外傷後ストレス障害)だと思う。 PTSDとは、「大災害や戦争などの異常体験をした後に起る精神的なストレス障 害」(現代用語の基礎知識)である。 戦争に負けたこと、敗戦後にアメリカ軍が日本で行った国家と日本的精神の解 体・否定作業にともなう心の傷が、あまりに深いために、日本人は自分たちの 国の歴史を正視できないのだ。 8 国民の歴史を取り戻せ 1945年、日本はアメリカに戦争で敗れた。 大小の都市が焼夷弾によって焼き尽くされ、一般市民が大量に殺された。 広島と長崎に原子爆弾が落とされ、30万人が一瞬にして殺され、多数の人が今 なお放射線障害で苦しんでいる。 戦後7年間にわたって、アメリカは日本を占領し、武道、神道、祭り、教育シ ステム、漢字などさまざまなものを破壊した。 日本国憲法と自衛隊という相互に矛盾するものを押し付け、国民統一の妨げの 種をまき国内でのイデオロギー対立をもたらした。 この歴史的事実に、もうそろそろ気付かなければならない時だ。 この歴史的事実に、気付かせてくれたイラクの国民に感謝したい。 (憲法記念の日に、得丸久文) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (Fのコメント) 得丸さん、日本人がまだ精神的に米国から独立していないという感 じがありますね。そこに共感します。早く米国から精神的に独立す るべきですね。 ============================== Fさまへ 山口潔 マックスウェルは140年以上前に電磁場方程式を4元数で書きました。 4元数はその数年前に、著名な数学者のハミルトンが発見したばかりの4つの要素を 持つ特殊な数であり、2つの要素からなる複素数の概念を拡張したものです。 3個の空間の長さの次元に加え、時間を加えた4つの変数を必要とする電磁気学の方 程式を表すのに好都合だったので、マックスウェルは早速この4元数を用いて電磁場 の方程式を書き表しました。 ただし、4元数は群論的にはSU(2)とよばれる非線形(Non-Abelian)の形式です。 sinやcosなどで解くことができず、コンピュータもない当時では使いものにならない 代物でした。 マックスウェル自身はこの方程式を簡単化しようとしましたが、手を付ける前に胃ガ ンで死んでしまいました。 簡単化してsinやcosで解けるようにしたのはヘビサイドです。 マックスウェルが死んだ年にアインシュタインが生まれています。アインシュタイン が学んだ電磁気学は線形化され簡単化された電磁気学でした。 線形化された電磁気学によっても十分に納得のいく学問体系を作り上げることができ ました。線形化された電磁気学からの帰結は静止質量を持たない光子(フォトン〕で す。また、線形化された電磁気学から導かれるのは特殊相対性理論です。 アインシュタインが手を染めたその時点で既に電磁気学は特殊相対性理論的であった わけです。 フォトンの質量はゼロか、あったとしても観測不可能なほどに小さいと考えられてい ます。 フォトンの質量はゼロか限りなくゼロに近いという観測事実により、線形の電磁気学 は今日まで真実であると考えられてきました。 マックスウェルは図らずも非線形の電磁気学を作っていたわけです。また、このもと もとの電磁気学は結果的には一般相対性理論の要請を満たすものでもありました。 このことは100年以上もほとんど全ての科学者が気がつかないでいた大事な忘れ物で した。 さらに、左右回転の円偏向電磁場の間の干渉が産むB(3)磁場は、真空中の電磁気の非 線形性を表す現象であり、電磁気現象は非線形(Non-Abelian)であることが明白に なりました。 電磁気現象が非線形(Non-Abelian)で一般共変(一般相対性理論の要請を満たす) な形式で表現されることから、アインシュタインの一般相対性理論に欠けていた電磁 場方程式(剪断ひずみ即ち渦に相当、反対称テンソルで表現される)が得られました。 これにより、一般共変なアインシュタインの重力場方程式(垂直ひずみ即ち流れに相 当、対称テンソルで表現される)と合わせて一般共変な統一場方程式が得られました。 アインシュタインの夢が実現したわけです。 この統一場方程式は非対称で非線形です。すべての量子力学的な方程式もこの統一場 方程式から、適切な条件をつけることで導出できます。 量子力学的な力である強い力と弱い力は素粒子や原子核の近傍のスケールで見える非 線形の重力と電磁力であることも分かりました。 このような一般共変な統一場理論の展開を現在、Myron W. Evansがやっています。 倉田大嗣はこの統一場理論に20年前に到達しましたが、全く受け入れられなかった ので、理論を応用したテクノロジーを完成させてこの理論を世に認めさせようとしま した。 そのために、B(3)磁場の波動を使ったテクノロジーを数多く検討し、完成させてきま した。 廃プラスチックを瞬時に灯油に還元するプラント技術、水を380℃で水素と酸素に分 解する技術などです。 そのほかにも、現在の科学と技術では不可能と考えられる沢山ことが可能です。何故 なら、統一場理論とそれを物理的に操作できるB(3)磁場波動の科学と技術を手に入れ ているわけですから。 新しい世の中を作るには正しい政治と経済の実現に加え、安価なエネルギーと清浄な 環境を実現できる画期的な新科学と新技術が必要ですが、B(3)波動技術(倉田大嗣は 円偏向電磁波間の干渉により形成される形成磁場と呼んでいます)によりそれが可能 となります。形成磁場波動の技術を一般に広めていくことが急務です。 以下のホームページをご参照ください。 http://www.geocities.co.jp/Technopolis/3684/ http://www.h6.dion.ne.jp/?rikagaku/ http://www.suisui.ne.jp/?yamaguti/ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (Fのコメント) よく分かりませんが、統一場の理論ができたと思えばいいのですね 。この理論で永久機関はできるのですか??