5449.燃料電池車の技術革新



燃料電池車は、一番安いミライでも5万7500ドルもすると、FP
誌の「Innovations: The Little Engine That Can」の前半部で述べ
ている。

このため、現在でも市場では少ない台数しか売れていない。水素を
高圧にしてボンベに入れているが、その量がガソリンに比べて大き
く、ボンネットの中に入りきらない。

カリフォリニア大学サンディエゴ校のマイクロ・エンジニアのジョ
セフ・ワングは、水素を液体で蓄えられる技術を開発し、ドイツの
科学雑誌で発表した。このモデルを使えば、車のタンクが小さくな
り、非常に良くなる。水素含有の液体を金属の触媒を通すと十分な
水素ガスを供給できるという。2つのフェーズがあり、プラチナの
粉末と不活性チタニウムを使って、循環系を作るという。

これを使いと、他の方法より9倍も多く水素ガスを作れ、今は小さ
な車を動かせるようだ。今後、普通の車を動かす実験をするという。

日本では、現在、水素ステーションを2016年までに100ケ所
作る計画が進んでいるが、技術革新がこの分野では起こる可能性が
高い。

水素含有液体を即座に水素ガス化する技術のコスト・性能が水素ガ
ス・ボンベ方式を仰臥するか、高圧ガスの生成・維持技術が前記技
術よりコスト的に魅了ある方法かの競争になる。

日本は、この分野の両方の技術を追求するべきであると思うが、ど
うであろうか?


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JFEスチールなど鉄鋼大手、水素ステーションのコスト低減加速
掲載日 2015年07月28日  nikkan. 
 鉄鋼大手が水素ステーションのコスト低減に向けた開発や事業化
を加速させている。JFEスチールは現行比30―50%コストダ
ウンした蓄圧器を2018年にも商品化する。神戸製鋼所は圧縮機
など主要機器の標準化を国などに提言する。水素用ステンレス鋼管
を手がける新日鉄住金も、仕様の集約などでさらなるコスト削減を
急ぐ。1カ所当たり数億円規模とされる設置コスト低減へ、各社が
技術を競う。
 JFEスチールはグループのJFEコンテイナーと共同で、鉄と
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の複合材料による蓄圧器を
開発中。現在の鋼製の蓄圧器は超高圧の水素を貯蔵しても破損しな
いよう、容器を肉厚にしているが、その分だけ重く、コストも高い
。シームレス鋼管から薄肉で軽い容器をつくり、これにCFRPを
巻き付けて強度を出し、重さとコストを大幅に引き下げる。
 神鋼は水素の圧縮機と蓄圧器、冷凍機などの主要機器をパッケー
ジ化した装置を商品化。5億円程度とされる水素ステーションの建
設費を、約1億円下げられる点を訴求する。すでに10件の受注を
獲得。ただ、さらなるコスト削減には「仕様が分散していては、こ
れ以上、安くならない」(営業企画部水素・燃料電池推進プロジェ
クト)ことから、機器標準化促進を官民挙げた方針に据えるよう提
言中。水素・燃料電池に関する国のロードマップにも、機器メーカ
ーの意見を明記するよう訴えている。

Innovations: The Little Engine That Can

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